長谷川洋三「ゴーンさんの下で働きたいですか」日経ビジネス人文庫

公開日: : 最終更新日:2011/09/03 書評(書籍)

第1章が面白い。ゴーンの経営を垣間見るのがこの部分。彼の動きについては強く賛同できる 本書のタイトルは内容をあらわすものではない。これはゴーンさん流のリストラに対する批判が展開されるのか、と思うと、違う。印象としてはむしろ逆で、彼の経営手腕への賛辞と受け取れる 特に、第2章以降はゴーンや日産のことはほとんどない。ルノーや三菱自動車の経営再建に向けた動きを詳細に追跡しているが、面白くない記録映画を見ているよう。途中からスキミング。著者の取材したことを寄せ集めたという基準で内容が構成されている感。巻末にある筆者とゴーンが握手する写真は掲載しないほうがよかった 以上を踏まえて、そういうつもりで割り切って読むのならばいい。自動車再編に関する記録資料としてもいい p10.リバイバルプランが発表された当時の村山工場は、「その場から逃げ出したいような」重苦しい雰囲気。しかし従業員に悲壮感はなく、ふっきれ。2,400人の従業員中2割が地元から離れたがらず退職、大多数は栃木県上三川町の栃木工場などに異動 p12.中途採用者の採用条件はTOEIC850点以上 p12.「日産が株式を持っている1,394社の企業のうち、本当に必要なのは4社だけだ。残りは必要ない」 p28.「ベストを尽くすということを、知らず知らずのうちに家庭で学んでいたのだと思います。競争は厳しかったけれども抑圧されていると感じたことはありません。競争は避けるものではなく、楽しむものだと考えることです」 p36.ゴーン社長は午前7時過ぎには出社。多くの社員が出社する午前8時頃には前夜のメールに目を通し終わっている。家族が待つマンションに帰宅するのは午後11時過ぎ p39.日産の第101回定時総会は荒れた。しかしゴーンが「今年度に黒字にならなければ、私だけでなく、エグゼクティブ・コミティーのメンバー全員がやめる」と明言すると、会場からは、「頑張れ」という声がかかった p104.ゴーン語録。自分が頻繁に使う英語のビジネスキーワードを小冊子にまとめる。「commit」。「make sure」(徹底する、必達する。上司から言われたら、必ずやれ、という強い意味)。「discipline」(規律。訓練、懲罰のニュアンスを含んだかなり強い意味。命令されたことを既定のルールで行うこと) p122.「シュバイツァー一家は、そんなに金持ちではなく、アルザス地方の普通の家庭だった。しかし、みんな自分自身の生き方に対して明確な目標を持ち、自分の持てるすべてを投入するというライフスタイルの持ち主だった」 p124.「1フランは1フラン以上の価値がある」 20050625050200
ゴーンさんの下で働きたいですか
posted with 簡単リンクくん at 2005. 6.25

日本経済新聞社 (2001.6)
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