林田正光「リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと」あさ出版

公開日: : 最終更新日:2011/09/07 書評(書籍)

ホテル勤務経験の長い著者による接客サービス術に関する知見の集大成。頷ける記述が多く、買って正解。 タイトルが目に飛び込んできて買った本。そのタイトルと比較してみると実際は、リッツ・カールトンのビジネス・モデルにはそれほど深くなく、むしろ太閤園における若い頃からの著者本人の個人的な知見のほうが濃く、印象にも残っている。これは本の作り方としてマイナス 人脈構築に関する部分に考えさせられる。ホテルに勤務し、人脈を集積するものとしての心得がある。しかし、正直、それでは時間を使い過ぎる。先日コメントを書いた「さおだけ屋」では、異なる記載があった。別の本でもそれと同じ(=本書と異なる)内容のコメントがあった。どうも階層が異なるらしい p45.そのお客様にはある理由があって、その服を着たいという希望が強くあったのです。そのとき、私たちが何をしたかと言えば、急遽、お客様の衣装がいちばん映えるように会場の方に手を加えたのです p54.マネジャーはゼネラルマネジャーから月に2、3度、1回1時間半から2時間程度の面談の形をとった研修を受けることになっています。「ミスター・ハヤシダ、あなたはクレドをどうやって部下に指導していますか」それは考えてもいなかった質問でした p85.お客様にも「Aはファイブスター社員ですから、何でも申しつけてください」と紹介します。そうすると本人もうれしく思い、以前よりいっそうやる気をもって仕事をするようになります p87.こうしたトラブルが発生した場合に備えて、全スタッフに最高2,000ドルまでの決裁権を認めています。これは心くばりを発揮するための予算です。この決裁権こそがエンパワーメントなのです p89.男性の要望はなんだったでしょうか。「砂浜にビーチ・チェアを1つだけ残してほしい」ということだったはずです。それだけの要望から、ここまでのサービスをしてしまうのです p96.商品の価値は下げず、その価格に見合う付加価値をつけて、競争に勝つことを考えるのです。つまり、お客様が「あそこは高いけれど、いいよ」と思ってくださるようにするのです p133.従業員は召使いではなく、紳士・淑女でなければ本物のサービスは提供できません。たとえば、リッツ・カールトンに勤務しているときには、個人的に、セクレタリー・サービスというものを励行していました。毎週金曜には「1週間ありがとう」という感謝の気持ちをこめて秘書に食事をご馳走するのです p141.給料が10,500円くらいのときに8,500円のステーキです。でもそれは私にとっては無駄遣いではありませんでした。本物志向、一流志向を目指さなければ、そのような人にはなれません p154.人脈をつくる上で忘れてはいけないことがあります。原則として、一旦おつきあいしたら一生おつきあいを続けるという気持ちでいることです。人を見る目がないうちに、相手のことを安易に判断したりしてはいけません。時間がたてば、人は変わります p158.目標が明確で、しかも自分のお金で通っているのです。おのずとアクティブに行動していきました p162.だいたい5パーセント程度の出席率です。ですがいらっしゃることはなくてもファックスで定期的にアプローチしているので、私のことを覚えていただけるのです。ですから、何かのときに、「イベントをプロデュースしてくれないか」「こういう人を紹介してくれないか」といったお電話をいただくことにつながるのです p165.自分で会を主催するのが理想ですが、それがむずかしかったら、世話役から始めましょう。そして、その際に「世話役」というプライベートな名刺をつくっておきましょう。表には会での肩書き、氏名、顔写真を、裏には自分の趣味や出身地、得意な専門分野など自己PRを入れ、最後に勤務先を書いておきます p167.名刺を交換した後、フォローアップをすることが大切になります。私の場合、まず翌日に、「名刺交換御礼状」を葉書か手紙かファックスで送ります 20050627071200
リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと
posted with 簡単リンクくん at 2005. 6.27
林田 正光 あさ出版 (2004.12) 通常2~3日以内に発送します。
 

google adsense

関連記事

no image

山田正人「経産省の山田課長補佐、ただいま育休中」日本経済新聞社

内容はその主旨として賛同できる 文章は軽い。2、3時間程度で読み終えられる。内容は一見軽いが、実は

記事を読む

no image

遠藤秀紀「人体失敗の進化史」光文社新書

知的好奇心を擽られる。おそらく、「生物と無生物のあいだ」からの連想でこの本を手に取ったと思う。あちら

記事を読む

no image

横山秀夫「半落ち」講談社文庫

20140823142713 半落ち (講談社文庫)著者 : 横山秀夫講談社発売日 : 2005-

記事を読む

no image

橘木俊詔・森剛志「日本のお金持ち研究」日本経済新聞社

著者が日本のお金持ちにアンケートを実施し、その結果をまとめて分析を加えたもの。日本の仕組みについて多

記事を読む

no image

永野良佑「銀行が超!衰退産業になったワケ」扶桑社

20121222081453 内容のレベルも精度も低い。が、それでもちょっとはノートを取れ

記事を読む

no image

藤村正宏「これ、知ってました?集客に、お金はかからないのです。」イースト・プレス

帯の推薦を見て手に取り、目次とその気になる部分をザラザラっと読んで購入を決めた。賞味2時間程度の読み

記事を読む

no image

本田直之「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則」大和書房

後行する大きな面倒くさいことを避けるために、先行して小さな面倒くささを積極的に引き受ける。それがメイ

記事を読む

no image

田中森一「反転」幻冬舎

登場する人物や機関のものの考え方がわかる。世間を騒がせた刑事事件の内幕がわかる。大きな金の動いている

記事を読む

no image

グリーンズ編「ソーシャルデザイン ―― 社会をつくるグッドアイデア集」朝日出版社

20120912002026 書き殴った感じの文章。本当にアイデアをいただくための本であり、何

記事を読む

no image

カーマイン・ガロ「スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション」日経BP

20111221223951 タイトルと内容に齟齬がある悪い見本だ。半分くらいはアップル以外の話だ

記事を読む

google adsense

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

google adsense

MediaPad M3 LTE プレミアムモデル購入して2か月

20170409130135 もう2か月が経ってしまったけど、記

Windows10アップグレード導入

20160307001116 2台のノートPCにつき、無料のWi

Nexus 6Pが届いた

20151105221617 無事に届いた。 海外荷物受付

Nexus 6Pが発送された

20151103103105 「発送しました」って内容のメールが

Nexus 6Pを発注した

20151031100625 それまでもネット経由でいろいろ調べ

→もっと見る

  • 名前:Max 年齢:人生の2合目くらい 誕生日:夏の暑い日 一言:他言無用ということでお願いします
  • あわせて読みたい
  • にほんブログ村 本ブログへ
PAGE TOP ↑