アンソニー・ロビンズ「人生を変えた贈り物」成甲書房

公開日: : 最終更新日:2012/04/26 書評(書籍)



忘れていた元気と快活さを思い出させてくれるような本。いいねえ。筆者の紹介において、極めて高名な人に対して教えを与えてきたということで、その歴々に驚く。米国では相当に有名な人なんだろうという感じはある。そして本もたくさん出しているということだ。そのエッセンスをまとめたのがこの本というのも、その内容の洗練さを見ると納得する。数時間で読み終わる分量ながら、読後の満足感がある

カーネル・サンダースの話はこれに所収だったか。この本を手にする前に、別の本でも読んだような気がする。ロバート・キヨサキに負けず、こちらも古今東西の引用があり、勉強になる。ホンダの話、塞翁が馬の話。10代の頃に多読したというのも頷ける

装丁がきれいだ。挟み込まれた紙の栞も役に立ちそう。それ以外に紐のしおりもついている



p35.トーマス・エジソン。わたしは決して落ち込んだりしない。うまくいかない方法を一つ捨てるたびに、また一歩前進しているのだから

p39.「すばらしいチキンのレシピがあります。これを使えば売り上げが伸びるはずです。伸びた分の何%かをわたしにください」「わかったよ、じいさん。とっとと帰ってくれ。その間抜けな白いスーツはいったい何なんだ?」。サンダースはあきらめただろうか。もちろんノーだ

p40.1,009回、2年間もノーという返事を聞き続けられる人がどれほどいるだろうか。だからこそ、カーネル・サンダースは1人しかいないのだ

p41.ウォルト・ディズニーは、あの「世界でいちばん幸せな場所(ディズニーランド)」を作ろうとしたとき、その夢への資金提供を、実に302回も断られた。どの銀行からも、頭がおかしいと思われた。だが、そうではなかった。ディズニーにはビジョンがあった。そして何よりも、夢を実現するという固い意志があった。現在では数百万、数千万もの人々が、あの「ディズニーの喜び」のなかで、この世に二つとない世界をわかち合っている。その世界は、一人の人物の決意によって実現したものなのだ

p47.こうして若者は努力を続けた。最初は何の成果もなかったが、最後には報われた。今日、彼の音楽は世界中に知れわたっている。この若者の名は、ビリー・ジョエルといった

p48.成功は正しい判断の結果であり、正しい判断は経験の結果である。そして経験は、ほとんどの場合、誤った判断の結果である

p57.ホンダはすばらしいアイデアを思いついた。日本中の自転車店主に手紙を書くことを決断し、「わたしは日本を立て直す方法を思いつきました。バイクは安価で、これに乗ればどこへでも行けます」と訴えた。そのうえで、投資を呼びかけたのである。手紙を受け取った自転車店1万8,000軒のうち、3,000軒がこの呼びかけに応えてくれた

p60.人生を変えるただひとつの方法は、本物の決断をすることだ。本物の決断とは、必ず実現させると決めたこと以外、すべての選択肢や可能性を切り捨てるということだ

p68.一部の多重人格者は、自分が別の人格になったと信じると、脳がある種の指令を出し、生化学反応までまったく変わってしまう。すると人格が切り替わるのに合わせて、実際に目の色まで変わるというのである。信じる力は心臓の鼓動にまで影響する。ヴードゥー教を本当に信じている者は「呪い」をかけられると本当に死んでしまう。呪いのためではなく、自分で自分の心臓に対して「止まれ」という問答無用の指令を出してしまうからだ

p70.聖アウグスティヌス。信仰とは、まだ目にしていないものを信じることである。そうした信仰の見返りは、信じるものが見えることである

p82.「スリップし始めると、ほとんどの人は、いちばん怖いものに意識を集中します。つまり、壁を見てしまうのです。でもそうではなくて、自分の行きたい方向へ意識を向けなければいけないのです」

p89.強制収容所で死んでいった数百万人とスタニスラフスキー・レホの運命を分けたものは何だったのだろう。もちろん、さまざまな要因があったことは明らかだ。だが一つ確かなのは、彼がほかの者とはまったく違う問いかけをしたことだ。しかも、繰り返し繰り返し、必ず答えが見つかると信じて問い続けたのである

p103.自分の人生を変える重要な方法の一つが、体の動かし方や身振り手振り、話し方などを変えることだった。実際にやってみると、体の動かし方を変えるだけで、自分はこうありたいのだというメッセージが自分の神経システムを通じて本当に脳へと送られていった。感情や心の持ち方が変わり、力強い考え方ができるようになった。行動も、パワフルで前向きで積極的なものになっていった

p113.「ねえ、あんまり長く待たされると<ちょっとヤダ>なあ」フロント係は顔を上げ、とっさにどう反応していいかわからず、思わず笑顔を見せた。わたしも、つい笑顔になってしまった

p117.ネガティブな感情や表現のポジティブな言い換え語句:目が覚めた、行動の前の静かな時期だ、実現が遅れている。気づきがあった、少し香りがある、学びがあった

p124.マーチン・シーンに対する妻ジャネットの呼び掛け「これは映画なのよ!ただの映画なのよ!」その瞬間、自分は大丈夫だと思った、とマーチンは語っている。声を出して笑うことはできなかったが、微笑むようになった。そして笑顔とともに、快復が始まった

p132.成功する人は例外なく、つねに全力を傾けて、少しでもよくなろうとしている。単にうまくいっているというだけでは決して満足せず、つねにもう一歩上を求めていく。「継続的な、終わることのない改善(constant and neverending improvement)」というこの哲学を、わたしは英語の頭文字から「CANI!」TMと名づけた

p136.ミッチェルはまず、自分でも本当に達成できるとは思えないような大きな目標を設定した。そして、何があってもその目標を実現すると決意した。次にそれを小さな、噛み砕けるサイズの塊に分けていって、実現できると信じられる大きさにした。そのうえで、わずかな、ほんの少しの行動を毎日必ず実行し、だんだんと、よりダイナミックな行動ができるようになっていったのだ



20051003233329

google adsense

関連記事

no image

改定・保育士養成講座編纂委員会編「改定・保育士養成講座2006第1巻 社会福祉」全国社会福祉協議会

保育士試験受験シリーズ(1/11) 今日から変わった書籍のまとめを連載していく。初めて保育士資格の試

記事を読む

no image

三枝匡「戦略プロフェッショナル」日経ビジネス人文庫

タイトルは少し堅苦しい。しかし、内容は物語のかたちをとっているのでスラスラと読み進められる。少し単純

記事を読む

no image

渡部昇一「知的生活を求めて」講談社

先日読んだ”渡部昇一・林望「知的生活 楽しみのヒント」PHP研究所”の対談中、渡部氏が「古希を迎えた

記事を読む

no image

真壁昭夫「若者、バカ者、よそ者」PHP新書

20120927225306 なんかタイトルと内容が違う。思ったほどメモがなかった

記事を読む

no image

山田真哉「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」光文社新書

万人に薦められる 流行り本系の香りがするので、速やかに売り飛ばすつもりで読み始めた。軽やかに読むこ

記事を読む

no image

日下公人「『人口減少』で日本は繁栄する 22世紀へつなぐ国家の道」祥伝社

20050814073812 この著作は非常に愉快。きわめて幅広い実例と提案がある。いずれ

記事を読む

no image

渡辺健介「世界一やさしい問題解決の授業」ダイヤモンド社

20090223014100 この本のもっとも大事な注意点は、中高生と読者と設定しているよ

記事を読む

no image

伊藤裕「腸!いい話 病気にならない腸の鍛え方」朝日新書

20120520091752 腸おもしろい 腸がどれだけ大事かってことが書いてある。腸で栄養吸収

記事を読む

no image

佐藤優「人たらしの流儀」PHP

20111128214755 対談の形式をとっている。明示されてはいないが、相手は編集者の小峰隆生

記事を読む

no image

箱田忠昭「いつも忙しい人、なぜか余裕のある人 最後に笑う人の時間管理術」PHP研究所

主張のトーンがハードで気に入ったな。おもしろくて休憩を入れずにあっという間に読み終わってしまった で

記事を読む

google adsense

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

google adsense

MediaPad M3 LTE プレミアムモデル購入して2か月

20170409130135 もう2か月が経ってしまったけど、記

Windows10アップグレード導入

20160307001116 2台のノートPCにつき、無料のWi

Nexus 6Pが届いた

20151105221617 無事に届いた。 海外荷物受付

Nexus 6Pが発送された

20151103103105 「発送しました」って内容のメールが

Nexus 6Pを発注した

20151031100625 それまでもネット経由でいろいろ調べ

→もっと見る

  • 名前:Max 年齢:人生の2合目くらい 誕生日:夏の暑い日 一言:他言無用ということでお願いします
  • あわせて読みたい
  • にほんブログ村 本ブログへ
PAGE TOP ↑