改定・保育士養成講座編纂委員会編「改定・保育士養成講座2006第3巻 発達心理学」全国社会福祉協議会

公開日: : 最終更新日:2012/02/10 書評(書籍), 保育士試験

保育士試験受験シリーズ(4/11) 受験会場はこれまでの試験のなかで最も快適。建物が新しくて清潔な感じだし、空調もなかなか。家から近いのが良かった。自転車で通うことができた。それも10分強くらいの距離 案内をしている人が駐輪場を教えてくれた。正式にはいけないはずなので留意。1日目の午後からそれを利用することができた 受験者は男ばかりが集められていたが、それも良いのではないかと思う。このおかげでトイレがゆったりしているのはよかった 時間配分はよい。試験科目の間に30分、昼は1時間のインターバルを入れてある。長い試験は開始30分後に途中退出できる。そうすると各科目の前に少しの復習時間をとることができる。問題集の該当科目の部分を片っ端から見直すのと、自分が作った年表のようなまとめ表を眺めることに貴重な最後の時間を費やした 社会福祉と児童福祉はすごく退屈。しかしこの発達心理学から内容が面白くなってくる
p19.人間の場合もある敏感期があることは経験的に知られている。例えば、音韻獲得は幼児期のほうが容易で、いったん日本語を習得したあと中学生になってから、/r/と/l/の構音を習得したり聴覚的に弁別したりすることはなかなか困難である。しかし、十分な学習があれば不可能ではない p19.人間の場合には、鳥類のように限られた時期にすべてが決まるようなことはない。親子の絆が瞬間的に成立することもない。人間の発達は可塑性に富んでおり、ローレンツが規定した意味での厳密な臨界期はないといえよう。しかし、それぞれの機能発達への刺激が最も効果的で次の段階への以降がスムーズになる時期は、ある範囲で存在するといえよう p50.ニューロサイエンス(神経心理)は、認知能力の発達が、感情の状態に左右されることを明らかにしはじめている。これは新しい所見といえよう。つまり、脳の発達は、赤ちゃんが心地よく安心し生きている時に最もよく発達するらしい p51.親指の大きさにもならない胎生16週の胎児は、すでに視聴覚、触覚、痛覚、深部知覚が備わっている p59.直感的な育児は、反射的行動と意識的行動の中間的な、いわば半意識的行動である。親が高学歴で仕事と育児を両立させようとがんばっていたり、心配事にとらわれていると、この直感的育児はうまく発揮できず、その結果、親子の相互交流障害が生じやすい p62.乳幼児は間主観性により、母親や保育士の緊張と不安を敏感に察知する。養育者が、否定的感情を抱きながら接すると、乳児は敏感に察知して、身構えたり、こころを閉じたり、気にしてこだわってあそびに向きあえなくなったり、偏った反応を示す。そこからお互いに相互作用の悪循環が生まれていく p85.一般的な「離巣性」「就巣性」の特徴は、人間の場合を考えると非常に興味深い。すなわち、同時に出生する子どもの数からは「離巣性」なのであるが、生後1年以内の子どもの状態を考えると明らかに「就巣性」の特徴を有するのであるポルトマンは、むしろこうした人間の新生児の「無力さ」に着目して、人間の特徴を「二次的就巣性」ということばで表現したのである p91.妊婦の精神的ストレスが胎児に与える影響や「望まれない妊娠」が胎児に与える影響など研究が進められていることは事実であり、そうした妊婦の「ネガティブな」情緒や行動が胎児の、そして生後の児の発育に好ましくない影響を与えるという見解が多く報告されている p94.新生児のレム睡眠の比率は成人よりはるかに多く、また、早期産児のレム睡眠の多さも指摘されており、レム睡眠が系統発生的にも原始的な眠りであることを裏付けている p96.新生児は「聴こえている」というだけでなく、各種の音や声に対する選択的聴取能力もある程度備えている。大きな音をいやがったり、人の声ならばかん高い声に反応性がよい。後者は、男性より女性の声が高いことや、母親が児をあやすときの声の調子を無意識的にあげたりすることと符合している p102.幼い乳児は刺激の一般的な特性を超感覚的に抽出して知覚する。つまり、見たり聞いたりさわったりすることのあいだには本質的な違いはなく、乳児はそれらを区別しないのである。このはたらきによって、彼らは生後まもなくから世界を豊かに知覚することができる p106.会話では、1人が話している時にはもう1人は黙っており、相手が話し終わった後に話しはじめなければならない。プラゼルトンは、そうした周期性がすでに新生児の吸啜リズムにみられることを報告している。乳児が吸うことを中断すると、母親は子どもを揺り動かして、再び吸啜を開始させようとする。乳児もまた、母親からのはたらきかけを期待するかのようにときどき休みを入れる。このように乳児は、生後まもなくから対人関係に積極的に参加している
20060809001900
保育士養成講座 第3巻
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8. 9
改訂・保育士養成講座編纂委員会編
全国社会福祉協議会 (2006.1)
通常2-3日以内に発送します。

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