改定・保育士養成講座編纂委員会編「改定・保育士養成講座2006第6巻 小児栄養」全国社会福祉協議会

公開日: : 最終更新日:2012/02/10 書評(書籍), 保育士試験

保育士試験受験シリーズ(7/11) ここから2日目の試験科目。初日の印象では、問題集だけではカバーできない知識の獲得を問う問題が多いと感じたことから、テキストの大事と思われる表の部分のコピーを持っていくことにした。消化酵素、無機質、ビタミン、楽典用語の4つであった。あと、保育所保育指針が掲載されている保育原理のテキストだけはコピー量が多くなるので原本を持っていくことにした。 この小児栄養は読んでいて楽しかった科目の一つだ。テレビのコマーシャルやそっち系の番組などでよく聞く、食と健康に関するキーワードが勢ぞろいである。オリゴ糖、ビタミン、ポリフェノール、DHA、などなど また、母乳栄養の優越性や、ベビーフードなど、自分の理解(“山田正人「経産省の山田課長補佐、ただいま育休中」日本経済新聞社”“「離乳食にベビーフード、多用で偏食の傾向」日経平成18年6月30日朝刊”参照)が間違っていなかったと確認できただけでも、勉強した甲斐があったというものだ 最後に、あのインチキ臭い食育に関する記述がある。極めてまとまりの悪いテーマなので、テキストの著者も、食育基本法の前文をまるまる転記することでお茶を濁しているような。さらには、食育とは自分で食べるものは自分で作ること、と来たものだ。苦々しい テストに合格するということが目的ならば、このような批判をしながらの勉強はいけないのだろう。憤りを感じると私情が入って「べき」論と錯綜して、受験の妨げになる。ただ逆に、怨念があるから自説との比較で捉えることで記憶に繋がるかもしれない 保育士試験の中での同様な点としては、子育てなど、政府が力を入れているものはいろいろな施策が出来ていて難解ということがある。関係施設も年齢、家庭環境、障害などの態様に応じて細分化されている。そこで働く役職もまた同様。タックス・イーターのいかに多いことか。これらが長く難解な漢字または外来語で表現されているのはストレスがある。しかも、それが問題としてよく出る
p3.子どもはおとな以上に個人差が大きい。これが発育・発達の面においてみられるが、それを異常として受け止めることは望ましくない p6.生物体は、外界より必要な物質を摂取し排泄するなどの生命現象を営んでいるが、このようなすべての生活現象を栄養という p12.特に外食や中食(加工食品等の調理済み食品)などの発展は、生活の便利さや時には華やかさを与えてくれるが、過度に依存すれば栄養素等の摂取のアンバランスを招くこともあり、その利用の仕方が問われてもいる p39.出生間近の正常な胎児は、1日約500mlの羊水を飲んでいるという p52.一般にうるち米はアミロースを約20%、アミロペクチンを約80%含むのに対し、もち米のでんぷんはほとんど全部が粘りの強いアミロペクチンで構成されている。そのために、もち米は餅にすると粘りが出る p57.オリーブ油はごま油などの植物性脂肪は常温で液体であり、バターやラードのような動物性脂肪は固体である。この違いは構成脂肪酸の組成に基づき、不飽和脂肪酸を70%以上含む植物油は融点が低いのに対し、50%以下の動物脂は融点が高いことにより生じる p58.紅花油や大豆油に多く含まれるリノール酸を長期的に過剰摂取するとHDLコレステロールの低下を招き、動脈硬化を引き起こしやすくなることが示されている p59.γ‐リノレン酸は月見草油や母乳に含まれる脂肪酸である。短期間の摂取では抗アレルギー作用が認められるが、長期間の摂取ではアレルギー症状を強める場合がある p68.体内の水の主な供給源は飲料水(約1500ml)、食物中の水(約800ml)、ならびに栄養素が体内でエネルギー源として酸化分解されるときに生じる代謝水(約300ml)である。一方、水分の排泄は尿(1200~1500ml)、呼気や皮膚から不感蒸泄(約1000ml)、便(約100ml)から行われる p101.特に人工栄養の場合、肥満に注意する必要がある。女性の肥満の特徴は、妊娠・分娩を引き金として発現し、分娩を重ねるごとに肥満者の割合が増加することである p105.乳児の腸はまだ未発達であり、透過性も高い。このため人工乳ではその未分解たんぱく質がアレルゲンとなって牛乳アレルギーを起こす場合がある。しかし、母乳は乳児と同種たんぱく質であるため、アレルギーを起こしにくい p105.生後1週間ぐらいまでの乳は分泌量もあまり多くなく、組成や性質もその後に分泌される乳とは異なるので、これを初乳として区別している p107.授乳のはじめの10分間で乳の大部分が摂取され、そのあと授乳時間をひきのばしても、哺乳量はあまり変わらない p107.「離乳の基本」が平成7年に改定された際に、母乳は母親の都合や母子保健関係者の意思で止めさせるのではなく、離乳完了期(12~18か月)のあいだに自然に子どもが飲まなくなるのが理想であるとされた p108.母乳の優秀性がますます明らかにされるにつれ、これを衛生的に搾乳して保存した冷凍母乳が、職業をもつ母親に利用されるようになった p109.母親が喫煙するとたばこのなかのニコチンは母乳に移行し、また、乳児のいるそばでの喫煙は乳幼児突然死症候群(SIDS)と関係することが知られている p115.空になった哺乳びんはすぐに水で満たしておくと、後の洗浄が容易である p116.混合栄養では母乳の回数があまり少なくなると母乳の分泌が悪くなるおそれがあるので、1日3回以下にならないようにしたい p122.調理に手数がかかりすぎて、母親に負担となることは好ましくない。家族の食事のうす味のもの、電子レンジ、フリージング、ベビーフードを上手に利用するなど工夫する p157.これまでにダイエットの開始年齢が低いほど、また、繰り返しダイエットを行う者ほど、骨密度の低いことが明らかにされており、思春期にすでに骨粗しょう症の予備軍となりかねない p160.小児の病気は、発症すると重くなりやすい傾向がある反面、回復するのも早いという特徴がある p161.母親よりも多くのIgGが新生児に移行する仕組みの1つとして、「陣痛」が関係しているといわれている。帝王切開で生まれた新生児の血中IgG濃度は正常に産道を通って生まれてきた新生児の血中IgG濃度よりも低いという報告から類推されている p162.生後3~4か月ころの血中IgG濃度が一番低くなってくる。このことを乳児一過性低ガンマグロブリン血症と呼んでいる。この時期に感染症にかかると、重症になりやすく、命を落とすこともあるので、外出を控えたり、「かぜ」の人との接触を避けたりして、細心の注意を払いながら育児をしていかなければならない p162.乳児保育を行っている保育所の赤ちゃんは次から次へと新しい「かぜ」ウイルスに接触してしまうために、毎週「かぜ」をひいている状態が続く。しかし、3歳ころになると、「かぜ」に対する抵抗力がある程度できるためか、丈夫になってくる p219.食育基本法前文「こうした「食」をめぐる環境の変化の中で、国民の「食」に関する考え方を育て、健全な食生活を実現することが求められるとともに、都市と農山漁村の共生・対流を進め、「食」に関する消費者と生産者との信頼関係を構築して、地域社会の活性化、豊かな食文化の継承及び発展、環境と調和のとれた食料の生産及び消費の推進並びに食料自給率の向上に寄与することが期待されている」 p222.食育の観点から、今後、問題視していかなければならない課題は、一言でいえば、食生活について原点に立って考えることである。すなわち、食事は「つくって食べる」「食べるためにつくる」ということが基本となる p223.「つくって食べる」「食べるためにつくる」ということは、子どもたちに食物の”本物”の姿を見せることである。しかし、現状は家庭で料理すること、食事をつくるということが少なくなり、しかも、素材そのものの形が変化して登場することが多くなったため、その機会は、ますます減少していくものと思われる
20060815010500
保育士養成講座 第6巻
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8.15
改訂・保育士養成講座編纂委員会編 全国社会福祉協議会 (2006.2) 通常1-3週間以内に発送します。
 

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