改定・保育士養成講座編纂委員会編「改定・保育士養成講座2006第10巻 保育実習」全国社会福祉協議会

公開日: : 最終更新日:2012/02/10 書評(書籍), 保育士試験

保育士試験受験シリーズ(11/11) これで全10科目分のテキストの最後となる 「保育実習理論」は、もっとも悩んだ科目の一つ。音楽とか絵とか物語とか、そういう芸術的なものは得意としていないので 音楽が素人。受験にあたり、なんとか回答できる程度の上っ面だけの知識を得ることにした。ネットでヤマハのページをみつけ、楽典の一夜漬けの勉強を行い、音程の理解をつけた。しかし、時間がないまま、ネットからコードの理屈の分からない解法を仕入れておしまいにした。移調に対する理解も十分に怪しいのだが、深追いしなかった 色に関する問題も出る。特に補色が怪しい。これは調べておく必要を感じていたが、結局はできないまま本番を迎えた なお、音程、コード、移調の話も、補色の話も、試験に解答できるほどの説明がテキストにはない 結構、適当に答えても、補色も音程もコードも正解を得ることができた。移調だけはヤマ勘がはずれた 悪問その2。法律、指針、条約、宣言などの文章の穴埋め問題。単語を覚えるモチベーションがなく、受験勉強では飛ばすことが多かった。この科目に限らず、この試験でここまで金科玉条扱いされて一言一句間違えないような回答を求められることを想定して、これらが作文または翻訳されているのかどうか、極めて怪しいものだ また、保育所保育指針は、幼児が年齢ごとに発達の段階を記載しているところがあるが、2歳、3歳、4歳、5歳、6歳でその書き方を微妙に違えて叙述している。これってすごい嫌だ。第一分かりにくいし、実際に個人差により幼児がその通りに成長しないケースだって普通に存在しよう。すくなくとも保育所保育指針は、これらの特徴を表にして隣接する年齢との違いの部分に限って箇条書きで記載するなどの書き方の改善が求められよう。こういうダラダラとした作文をするのはもうやめませんか
p22.3歳未満児では、夕刻になると保育士の抱っこを求める、ぐずる、乱暴になるなどの姿が多くみられるようになる p49.施設で交代制のときは、児童は朝早く起きて、夕方は疲れているのに、職員は交代で午後になってはりきって職務につくといった状態で、児童はいつも緊張した状況におかれていた p83.そこには、森の動物と水平の立場に立つゴーシュがいる。どちらか一方が高い立場に立ち、正解を教えるのではない。互いが、自らを高めようと(「よく」生きようと)精いっぱい追求する表現者としての姿勢である p94.「うたう」という表現行為の原点になるのは、訴えるということであり、言葉に感情を込めて訴える時にその抑揚やリズムが拡大されて歌になったということを裏付けている p94.楽器を弾くことをプレイ(play)といい、これは「遊ぶ」と同じ語である。ドイツ語でもフランス語でも「演奏する」と「遊ぶ」は同じ語で、日本でも古くは「管弦に遊ぶ」といういい方があった。「遊ぶ」には、「ゆとり」という意味があり、「きっちりはまっていない」など自由があることだ p107.お年寄りが子守をする時、フレーズの終わりに「オッ!」というかけ声とともに大きく揺するのは、「おばあちゃんは、ここにいますよ」というサインを強調しているともいえよう。そして、赤ちゃんはフレーズごとにおこされながらだんだん深い眠りに陥っていくのである(CDの子守歌にはこれがない)。しかもフレーズのまとまりごとに「オッ!」という刺激が加わるので、「いないいないバー」と同様に「オッ!」を期待しながら歌を聴いていることにもなり、すぐれて音楽的な活動なのである p111.日本の伝統音楽には4種類のテトラコードがある(民謡・都節・律・沖縄) p124.眠らせ歌は、言葉の意味もわからない子どもを眠らせるためにうたうので、おとなの悲しみをせつせつとうたった叙情的なものが多い p167.西洋の通過儀礼に、誕生日にはケーキにロウソクを立て、一気に吹き消すという日本でもなじみの習慣がある。この習慣は3歳の誕生日に行われるものである。その本来の理由は、会話が活発になり多くの言葉を急加速度的に習得する3歳の時期に、本当に子どもに言葉を本格的に教えてよいかどうか、言葉を発するだけの基本的な力をもち得ているかどうかを試すところにある。基本的な力とは、息をしっかり吸って吐き出す力である。つまり、言葉をきちんと発生するだけの肉体に成長したかどうかをみるものなのである p178.子どもたちの吸収力には言葉の発達にみられるように著しいものがあるため、時として成長段階に見合わないことがらを保育士が子どもに提供する場合がある。また、時としてほかの子どもと差別化するためにさまざまなことを先取りして子どもに提供する場合もよく目にする。その時は一時の優越感を味わうこともできるが、必要でない時期に不必要なものを享受されたために、その後、自らの意思で積極的・能動的になにかを獲得する力が低下する場合が起きていることを知っておくべきである p194.北米でプロのストーリーテラーが仕事をする時、内容に合わせて服装や装身具(アクセサリー)でちょっとした工夫を凝らすということがある。例として、猫の話をする時猫のイラストのトレーナーを何気なく着用していたりなど。保育士もそのような小気味な工夫をさりげなくすることがあると、なお一層子どもたちにとって楽しい活動になるであろう p210.北欧の教育哲学に「ティーチャー アズ アン アクター=先生それはステキな俳優」という言葉がある
20060822235300
保育士養成講座 第10巻
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8.22
改訂・保育士養成講座編纂委員会編
全国社会福祉協議会 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。

google adsense

関連記事

no image

森岡孝二「働きすぎの時代」岩波新書

岩波新書を読んだのは久しぶりな気がする。この本は、タイトルのような問題意識を持つ者にとっての勉強の取

記事を読む

no image

山田真哉「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」光文社新書

万人に薦められる 流行り本系の香りがするので、速やかに売り飛ばすつもりで読み始めた。軽やかに読むこ

記事を読む

no image

カズオ・イシグロ「日の名残り」ハヤカワepi文庫

外国を舞台に外国人が活躍する小説には、登場人物の名前を覚えることから始まる、一定の負担がある。しかし

記事を読む

no image

田中章夫「日本語雑記帳」岩波新書

20130113174129 人生を大学からやり直すならば、このような日本語の研究者になり

記事を読む

no image

アンソニー・ロビンズ「人生を変えた贈り物」成甲書房

忘れていた元気と快活さを思い出させてくれるような本。いいねえ。筆者の紹介において、極めて高名な人に対

記事を読む

no image

藤原和博「人生がつまらない人へ」ダイヤモンド社

最近、リクルートの人とよく会うようになった。そういうときにexリクルートの著作を引用して話をしたりす

記事を読む

no image

ロバート・キヨサキほか「金持ち父さん貧乏父さん」筑摩書房

米国の(そしてそれは日本にもあてはまるが)一般に成功とされた生き方に対して、財産形成、暇作り、という

記事を読む

no image

吉本佳生「投資リスクとのつきあい方(上)」講談社+α文庫

株式投資において、投資しようとする銘柄のリターンを想定して、ボラティリティを算出して、正規分布に当て

記事を読む

no image

小池和男『日本産業社会の「神話」』日本経済新聞出版社

そのタイトルのとおり、日本の産業社会における「神話」が紹介されている。ここでいう神話は、「根拠もなく

記事を読む

no image

井上功「借金1兆円を10年で返したリクルートの現場力」ダイヤモンド社

リクルートの仕組みの解説。細かく記述されており参考になる。特に、人材育成、目標管理、チームアップなど

記事を読む

google adsense

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

google adsense

MediaPad M3 LTE プレミアムモデル購入して2か月

20170409130135 もう2か月が経ってしまったけど、記

Windows10アップグレード導入

20160307001116 2台のノートPCにつき、無料のWi

Nexus 6Pが届いた

20151105221617 無事に届いた。 海外荷物受付

Nexus 6Pが発送された

20151103103105 「発送しました」って内容のメールが

Nexus 6Pを発注した

20151031100625 それまでもネット経由でいろいろ調べ

→もっと見る

  • 名前:Max 年齢:人生の2合目くらい 誕生日:夏の暑い日 一言:他言無用ということでお願いします
  • あわせて読みたい
  • にほんブログ村 本ブログへ
PAGE TOP ↑