高橋朗「黄金のおにぎり」ナナ・コーポレート・コミュニケーション

公開日: : 最終更新日:2012/02/06 書評(書籍)



購入すべき本だ

だいぶ前に買って読んでなかったものだ。もっと早く読むべきだった

「たった3時間で、楽しみながら、ブランドについての基礎知識」というけど、このくらいは40分くらいで読み終わるイメージかな

たぶん、この表紙がもうちょっとセンスのいいもので考えられなかったか、と思う。中身はもっとセンスがあるのに。そして、この表紙の絵にも意味があるのだけど、ちょっとベタ過ぎる絵なんだよね

すらすらとストーリーが流れていくことが恐い。が、凄く読みやすい。ハッピーエンドだ。物語として面白い。こういう前向きで発展していく内容の本は大好きなんだ

しかし、短時間でブランドを知るにはいい本だ

パレートの80対20の法則など、大事な概念が時々出てくる。それらから別の本を探して勉強を発展させていくための、導入の本としてもいい



p22.そのころ、正太は気づいていた。「お客さんは、おにぎりだけを買ってくれているのではないんだ。おにぎりを含めたサービス全体を買ってくれているんだ。おいしいモノだけではなくて、気持ち良く買い物ができるコトに、お金を払っているんだ」ここから、「黄金にぎりブランド化伝説」が始まる

p46.「もちろん、お客さんからお金を頂戴しているものであれば、あらゆるものにコンセプトは必要です。自動車でも、洗剤でも、温泉旅館でも、おにぎりでも、お客さんからお金をもらっているのなら、必ずコンセプトがあるはずです」

p51.それを聞いた旭川氏は、「そうです。コトが重要なのです。気づいていらっしゃいましたか。さすがですね。そうでなければ繁盛する店は作れませんからね」と言って、コンセプトの説明を続けた

p53.「はい。約束です。ブランドとは、常に同一の価値を提供し続けることを約束し、その約束をマーケットに認めてもらうことで成立します。だから、ブランドは、価値を変えてはいけないのです

p70.そして、正太は、一つの言葉に大ショックを受けることになる。その言葉とは、「不満があってもクレームを言うのは5%だけ。1人のクレームがあったら不満を持っている人が20人いる」というものだ。しかも、「不満を持った人は、15人にその不満を話す」とある

p81.旭川社長が予想した通り、「サーモン企画の営業ですが」と言ってもなかなか会ってくれなかった企業が、「黄金にぎりの営業ですけど」と変えたとたん、すぐに会ってくれるようになった

p107.チラシは大急ぎで作成され、そしてお客さん一人ひとりに手渡された。お客さんは、「黄金にぎりの命は、お米の味です。私は、お米の味に命をかけてきました」という大きな文字と、正太の似顔絵を目にすることになった。そして、だからこそ売れ筋商品だったフランス風おにぎりを、あえて販売中止することにしたことを知った

p115.悪い点は、現状で提供されているインセンティブの大半が、金銭的なものであるということだった。得意客は、すでにその消費やブランドが好きだからこそ、得意客になっているわけだ。ただ安いからとか、お得だから、というような金銭的な理由だけで得意客になっているわけではない。便利だからとか、オシャレだからとか、おもしろいからとか、とにかく価格以外の要素も、多分に含んでいる。そして、何よりも「なんとなく好き」なのだ。つまり、感覚的に好きになっているのだ

p122.ブランドは、お客さんを平等には扱いません。もし、すべてのお客さんを平等に扱っているブランドがあったとしたら、そのブランド力はたいして強くないでしょう。特別なお客さんは、特別扱いする必要があるのです

p139.取材依頼を受ける雑誌を絞ったことは、かえって黄金にぎりの魅力を高めることとなった。「知る人ぞ知る店」「通の味」「格式が高い」などのイメージが付いていったのだ

p144.「ホームページというものは、ただ作っておけば良いというものではありません。常に更新し続けることが重要です」



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