小山龍介「TIME HACKS!」東洋経済新報社

公開日: : 最終更新日:2011/10/03 書評(書籍)



この本“原尻淳一・小山龍介「IDEA HACKS!」東洋経済新報社”の第2弾的な存在。前回同様に結構売れているらしい

「Part II」物の宿命か。パワーがなくなっているように思う。メモする箇所が格段に減った。ハックは戦術であり、戦術が大事でそこから戦略にも発展する、と本文で言っておきながら、前よりも能書きが多くなっている。ただ、全体の趣旨は賛成できるし、読んでいて自分の考えを裏書してくれている部分もあって、うれしい

前回は共著だったが、今回は著者は単独だ

Googleによるファイル共有やプロセス管理は知らなかったので参考になった



p3.仕事ができる人は決して、自分で「忙しい」とは言わないのです。そして、仕事ができる人に限って、休むときには徹底して休んでいるんです。時間に追い立てられていないんです。ちょっと恐ろしいことを言うと、「忙しい」と口癖のように言っている人ほど、仕事ができない。私も昔はそうでしたし、今でもたまに言ってしまうので、言った後にゾッとします



自分がこれに気がついたのは、恐らく10年前くらいか。以来、そういう質問に対しては「ヒマ~」と答えるようにしている。確かに「忙しい」と言っている人は仕事はできないし、かっこ悪い



p39.むしろ、これだけは絶対にやりません!というリストを作ったほうが、ブランドとしてしっかりとしたアイデンティティを確立できるということがあります

p81.形式的な打ち合わせは、脳を休ませるのに使います。ある雑誌の編集者に聞いたら、「ものすごくたくさんの仕事をこなしているような人って、打ち合わせのときに目を開けたまま寝てる」たしいのです

p87.パソコンのデスクトップにはリゾートの写真を。夜は夜景をいれたり、時間で工夫してもいいですね。こうして、視覚だけであってもゆったりリラックスできる環境を擬似的に作ることで、脳はころっとだまされてしまいます



実践してみたらなかなかいい具合。自分はいま、グレートバリアリーフのきれいな海の壁紙を使っている。また好きな写真を机の上に置いているのもいいと感じるようになった



p121.製品を作るときには、ほんの少しの無駄なコストも見逃さない日本人が、なぜかホワイトカラーの生産性については、無頓着である、なんてことが平気で起こったりしています



本当に不思議だと思う。そういう人たちを見ていると、効率的に仕事を進めることがちょっとバカらしくなる。それは、しかし、この本に書いてあるとおり、自由な時間の価値を正確に測ることにより、サラリーは入るけど自分として納得の行かない残業からの決別を図ることが最近出来つつあることを思い出す



p127.だいたい、入社2~3年目になると、仕事がある程度ルーチン化していきます。そうなってきたとき、成長に大きな差が生まれ始めます。ルーチンをこなしながら、半分は経験したことのないことに取り組んでみる。それが成長につながっていきます

p130.とある会社は、ちょうど仕事に慣れてきたときに、別の部署へと異動したり、新しい仕事を与えたりしているそうです。本人にとっては、「せっかく慣れてきたときに…」と思うそうなのですが、おかげで、仕事に飽きることがないとか。離職率の低い会社は、そうしたジョブルーチンのような仕組みを持っていたりします。これも、一時的な効率性の下落には目をつむり、長期的な人材の成長に目を向けている例と言えます。逆に離職率の高い企業は、短期的な視点で人材を使い捨てている可能性が大きいですね

p188.チームメートの技術の習熟度を高めるハックとして、1人でやる仕事を、あえて2人でやるというハックがあります。これを具体的に実行している会社が「はてな」



20061208233100

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Comment

  1. 小山龍介 より:

    >ハックは戦術であり、戦術が大事でそこから戦略にも発展する、と本文で言っておきながら、前よりも能書きが多くなっている。
    おっしゃる通りですね。時間を扱うと、ダブルバインドに陥ってしまいます。戦術を語るだけではどうしても足りないし、戦略を語っても戦術がなければダメ。いろいろ試行錯誤したんですが、結局、こういうバランスになってしまいました。IDEA HACKS!のテーマであれば、戦術9割でも押し切れたんですが・・・。
    ただ、時間管理こそ、戦術=実践が大事というところは、書いていて痛感しました。
    最近のおすすめは、
    早起き生活
    http://www.hayaoki-seikatsu.com/
    です。
    これで記録し、ブログで公開することで、早起きをさらに意識できるようになりました。

  2. Max より:

    小山様、コメントありがとうございます
    前回に引き続き、著者から即レスをいただけるのは感服です。レビューは口が悪くてすみません。ただ、ここのエントリは推奨書だからこそです
    今回のテーマの難しさはよくわかります。年末に出版できたのは時節柄よかったのではないでしょうか。手帳など年末年始の買物の肥やしになる記載も多かったように思います
    次作も期待しております
    興味深いサイトをご紹介いただきありがとうございます。自分は最近、朝起きてmixi日記するというのが習慣になっています。mixiも本業も、早朝に一仕事をすると「出し抜いてやったぜ!」感があり(自分のセコイ性格です)、精神的にも一日の好スタートを切れますね

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  • 名前:Max 年齢:人生の2合目くらい 誕生日:夏の暑い日 一言:他言無用ということでお願いします
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