林總「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」ダイヤモンド社

公開日: : 最終更新日:2011/09/08 書評(書籍)

山田真哉「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」光文社新書“とかぶっている。あの本にもフレンチ・レストランの話があった。フレンチ・レストランと餃子屋の話は、あくまで一部であり、タイトルが内容をうまく表現できていない。また、それ以外の各章にある外食のシーンは余計だ それらを差し引いても面白かった
p14.大方の予想に反して由紀が選出された。心臓の持病を抱えていた源蔵は、愛娘に会社のすべてを相続させる旨の遺書を残していた。遺書の最後には、こう記されていた。「誰も、私の意志に逆らってはならない」 p61.安曇の言うように、商品は現金の仮の姿と考えると、商品を捨てるという意味は現金もを捨てることにほかならない。結論が出た p119.「ブランド価値って何でしょうか?」由紀は、ファッションの世界にいながら、この意味がわからない自分が情けなかった。「一言でいえば、見えない現金製造機だ」以前、安曇から固定資産は現金製造機だ、と教わった。今度は、ブランド価値を見えない現金製造機というのである p137.安曇は粉飾の見抜き方のレクチャーを始めた。「まずは比較だ」バランスシートの科目を3期分横に並べてみる。ここで注意すべきは、金額が突然大きく増えたり、減ったりした科目だ。大きく動いた裏には何らかの事情がある。それが何かを調べなくてはならない。もうひとつのポイントは勘定科目だ。在庫(材料、仕掛品、製品、商品)、売掛金、仮払金、繰延資産などは粉飾に利用されやすいので要注意だ。損益計算書についても、同じように勘定科目を3期分並べる。特に、なじみのない勘定科目には注意すべきである。事業再生費用引当損だとか、××引当金戻入益などといった科目が出てきたら要注意だ。また、保有する自社株式(金庫株)や土地の売却収入を、売上高に紛れ込ませているかもしれない。急に売上高が増えたら、その理由を聞くことだ。さらに、利益率の推移にも注意が必要だ。突然利益率が良くなった年は、何か特別なことがあったと考えてよい。「しかし、なにより大切なことは、経営者から直接話を聞き、会社の営業所や工場を見せてもらうことだ。百聞は一見に如かずと言うではないか」と言って、安曇は締めくくった p149.工場はモノとしての製品を作る場所ではない、というのだ。「工場は製品という価値を作り込む場所だ。ところが、作業者や機械設備はいつも価値ある活動をしているわけではない」 p156.安曇は、ハンナの経理部で行っている原価計算を否定した。「正解を言おう。生地を裁断してから製品として完成するまでの通過時間、つまり製造リードタイムを基準に製造原価を計算すべきだ。製造リードタイムが短いほど(つまり、製造スピードが速くなるほど)製品原価は少なくなり、少ない資金で服を生産できるからだ」 p160.パーキンソンは彼の著書で次のように言っています。「企業が拡大するのは、業務量の増大のためではない。むしろ、組織が拡大するがゆえに業務も増大するのである」 p188.「会計は非常に重要だ。しかし会計数値は事実ではない。事実を把握するとっかかりと考えるべきだ。つまり、会計数値で異常を見つけたら、そこを突破口にするんだ。現地に行き、関係者の話を聞き、とことん原因を突き止める。そうすれば、自ずと真実が見えてくる。改善の手だても見えてくる」 p203.マスコミはこぞってゴーン社長をほめたたえ、その後V字回復は業績回復を願う日本中の会社の合い言葉となりました。しかし、決算書をよく見ると、そんなにきれい事ではなかったことがわかります p211.「思うだけではダメだ。具体的に何をしようとしているのか、そこを知りたい」
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