野村正樹「「鉄道式」時間活用術」講談社

公開日: : 最終更新日:2011/09/07 書評(書籍)

最近、この本の文庫版が出たような気がする。それを契機に昔から気になっていたこの本を読んでみた 目の付け所が素晴らしい。若干ムリめなこじつけもあるけど、総じてよくできたたとえだ 途中スピード競争では尼崎が出てくる。この本の出版後に事故は起きている 軌道の幅、平日と土日、ラッシュ時とそうでないとき、単線と複線。定時ダイヤの組み方、などおもしろい 自分がダイヤグラムを見たのは人がいる踏切だった。本当はいけないのだろうけど、子供のころの自分が興味をもって小屋に近づくと向こうもヒマなのか、中に入れてくれることがあった。そのときに見て少しだけ興奮したのがダイヤグラムだった
p2.現実の世界で過密スケジュールをこなし、時間を速く、守る、活かすなどの難関との闘いを黙々と続け、確実にやり遂げている”理想のモデル”が私たちのごく身近にあるのです。それが、誰もがよく知っている、あの「鉄道」ではないでしょうか! p50.これが人間の生理に最も適した長さであり、集中できる限界なのかもしれない。ならば、集中力の持続が求められる会議の時間も、90分に設定すればよいわけだ
別の本でも90分という時間がでてきた。”野村正樹「上に立つ人の24時間管理術」すばる舎“、あ、同じ著者だった
p53.会社員の成績を査定する基準は、もちろん職場によって違うだろう。しかし、多くの場合に共通する”謎の法則”がありそうだ。それは、”成果を上げた”ときのプラス査定は小さいが”失敗をした”ときのマイナス査定は格段に大きい、ということである p58.「秋葉原駅」の留置線は、そうした失敗を再発させないために昼間は出番のない”控え列車”を待機させておき、”何かが起きたとき”には、すぐさま臨時電車を走らせて被害を最小限に止めるという安全装置の役目も担っているのだという p59.昼休みは、あくまでも午後の仕事に向けた栄養補給の食事とリフレッシュの場であるべきだろう。だから平常時はしっかりと休んだほうがよい。しかし、ときには思いがけない事件や緊急事態も発生するのが仕事の怖さである。そんなときこどが、”昼休み”という”留置線”にいつも停めておいた電車の出番なのだ p67.一日の仕事を、同じリズムでできるものだけにまとめる「標準化」、一日の活動を同じ長さの小さな単位に分解して並べる「ユニット化」。遠州鉄道は、顧客の信頼を得るための見事な時間術を駆使していたのだ p71.長時間にわたって続けすぎると脳と目、肩や腰が疲れてしまい集中力が途切れる。そこで、小一時間毎に10~15分の休憩をして、頭や目を休めたり軽いストレッチ体操をするのがよいと言われる。つまり「45~50分の執筆」と「10~15分の休憩」という執筆のリズムを作り、それを規則正しく反復することで大量の原稿も不思議なほどスムーズに仕上がっていくのだ。膨大な仕事を最も効率よく処理する決め手は「標準化」と「ユニット化」。鉄道から学び、会社の仕事と作家業を体験してたどりついた、それが結論でもある p92.ビジネスパーソンが駅の時刻表から教えられる最強・理想の行動法が、もう一つある。それが”平日と休日の使い分け”なのだ p160.この「複線型生活の効率6倍」論には、それなりの数学的根拠もあるのだ p197.「すみません…帰りのホームライナーの時間が気になって」聞くと、彼は都内の会社に働くサラリーマンで、平日は独身暮らし。そして、忙しい一週間が終わった週末には中央線の八王子の実家に帰るのが楽しみだという。「安月給でホームライナーはぜいたくですが、頑張った自分への小さなごほうびです」彼は恥ずかしそうに言って頭を掻き、5分後、「お先に失礼します」と去っていった。彼が去ったカウンターには、なぜか清々しい余韻が残っていた
20070426230900
「鉄道式」時間活用術
posted with 簡単リンクくん at 2007. 4.26
野村 正樹著 講談社 (2003.11) この本は現在お取り扱いできません。

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