リチャード・ワイズマン博士「運のいい人、悪い人 運を鍛える4つの法則」角川書店

公開日: : 最終更新日:2011/09/20 書評(書籍)



だいぶ古い本になる。運について科学的に研究した本として、おもしろく読み、また説得力を感じた。運がいいということを4つの行動パターンに結びつけ、同様の行動をすればいいというだけのシンプルな結論がいい

自分は基本的には運がいいほうだと思う。いくつかの点においては運の悪さを感じたりした。そのひとつにはスーパーやファーストフードなどのレジや複数の入場口などで並んでいると、別の列のほうが早く進んだり、自分の列の前の人がすごくモタモタする傾向があるということだ。これも、そのことばかりを注視してイライラするのでなく、本書が言っているように、それを奇貨として周辺を見回してみたり、一緒に並んでいる他人に声を掛けたりするといいかもね



p84.限定的な「閉じた」質問ではなく、幅のある「開いた」質問をする。閉じた質問は答えが「はい」か「いいえ」になりがちで、会話が広がらない。開いた質問は長くて具体的な答えにつながり、自然と話がふくらむ。たとえば、「『指輪物語』を書いたトールキンは好き?」という質問は閉じているが、「トールキンの本をどう思う?」は開いている

p96.経済上の大きな決断をするときや、キャリア上の選択をする際に直感を信じる人は、運のいい人のほうが運の悪い人より約20%多かった

p148.運の悪い人はとりわけ不安を感じやすい。この不安も、健康にも重大な影響を及ぼす。とりわけ不安を感じやすい人は、家庭でも仕事場でも事故に遭う確率がかなり高いという研究もある。不安症の人は集中力が続きにくく、自分のまわりで起こっていることより、不安や悩みに気がそれがちだ。したがって、運の悪い人のほうが事故に遭いやすいのも不思議ではない。さらに、強い不安は体の免疫機能にも影響し、病気に対する抵抗力が弱まるという研究もある。つまり、運の悪い人は将来について後ろ向きだから不安になり、その不安が、不公平なほど事故や病気をもたらすというわけだ

p152.将来に対する期待は、夢や目標を実現できるかどうかを決めるカギとなる。運の悪い人は物事が悪い方向に進むと期待しているため、挑戦する前からあきらめがちで、困難に直面してもやり抜くことはめったにない。一方、運のいい人は物事がうまくいくと期待しているから、目標をめざして努力する意欲が高く、たとえ成功する見込みが低くても、運の悪い人よりはるかに粘り強い

p216.ついに幸運の秘密を突き止めた。運は魔法の力でも、神様からの贈り物でもない。そうではなく、心の持ちようなのだ。どのように考え、どのように振る舞うかなのだ。私たちは「運のいい人」「運の悪い人」として生まれてくるのではなく、幸運や不運の大半は、自分の考え方や行動によってつくりだすことができる。さらに、一連の研究を通じて、幸運な人生には4つのシンプルな法則があることもわかった。①チャンスを最大限に広げること。運のいい人に共通する性格は偶然のチャンスをつくりだし、チャンスの存在に気づかせて、チャンスに基づいて行動させる。②虫の知らせを聞き逃さないこと。運のいい人は直感と本能を信じて、心の声に耳を傾け、正しい判断をする。③幸運を期待すること。運のいい人は将来に対する期待度が高く、予言が当たるかのように「思っていたとおり」になって、夢や目標の実現をうながす。④不運を幸運に変えること。運のいい人は立ちなおりが早く、不運に見舞われても、それを幸運に変える力を持っている



20070902074800

google adsense

関連記事

no image

ロバート・キヨサキほか「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」筑摩書房

豊富な事例を滝のように出してくれる。同じ主張を、手を換え品を換え、これでもかこれでもかと説得される

記事を読む

no image

大前研一「私はこうして発想する」文藝春秋

20090304230300 先日、古い本(hiog: 大前研一「遊ぶ奴ほどよくデキる!」

記事を読む

no image

早野透「田中角栄 戦後日本の悲しき自画像」中公新書

20130405231712 これを読んだのは田中真紀子が落選したのがキッカケかもしれない

記事を読む

no image

小林秀之・神田秀樹『「法と経済学」入門』弘文堂

20121230083453 かなり古くなってしまった。しかし、現在も価値を感じる。各項で

記事を読む

no image

小池和男『日本産業社会の「神話」』日本経済新聞出版社

そのタイトルのとおり、日本の産業社会における「神話」が紹介されている。ここでいう神話は、「根拠もなく

記事を読む

no image

司馬遼太郎「王城の護衛者」講談社文庫③

20130320010123 最後まで読んだけど、やっぱり松平容保のところがいちばん面白く

記事を読む

no image

羽生善治「簡単に、単純に考える」PHP文庫

将棋の羽生氏が、ラグビーの平尾氏、スポーツ・ジャーナリストの二宮氏、コンピュータ研究者の金出氏の3人

記事を読む

no image

佐藤優「国家の罠-外務省のラスプーチンと呼ばれて-」新潮文庫

こういう知識欲を満足させてくれる本は、その中で別の本の紹介をさりげなく入れてくれているものだ。早速、

記事を読む

no image

近藤藤太「デカい態度で渡り合え! 世界中で通用する人間関係10のルール」フォレスト出版

著者のこれまでの経験を踏まえ、人とのコミュニケーション、特に彼がケトウと呼ぶ欧米人との交渉について教

記事を読む

no image

司馬遼太郎「功名が辻(4)」文春文庫

20050712231000 文庫本ではこれが最終巻。このようなショッキングな終わり方をす

記事を読む

google adsense

google adsense

MediaPad M3 LTE プレミアムモデル購入して2か月

20170409130135 もう2か月が経ってしまったけど、記

Windows10アップグレード導入

20160307001116 2台のノートPCにつき、無料のWi

Nexus 6Pが届いた

20151105221617 無事に届いた。 海外荷物受付

Nexus 6Pが発送された

20151103103105 「発送しました」って内容のメールが

Nexus 6Pを発注した

20151031100625 それまでもネット経由でいろいろ調べ

→もっと見る

  • 名前:Max 年齢:人生の2合目くらい 誕生日:夏の暑い日 一言:他言無用ということでお願いします
  • あわせて読みたい
  • にほんブログ村 本ブログへ
PAGE TOP ↑