前田和彦「5年後にお金持ちになる海外投資」フォレスト出版

公開日: : 最終更新日:2012/10/15 書評(書籍)



20071218060000





内容的には概ね違和感がない。特に、不動産投資が危ない、外貨預金は意味がない、銀行口座より証券口座を使え、というあたりはもっともだ

言葉足らずと感じる部分も多いが、まあ価格なりの価値は十分にある。タイトルをそのまま受け取るのではなく、タイトルに興味を持つくらいのレベルの人が読むべき内容だという逆説ということだと思う

自分も3年位前までは外貨MMFで運用していたが、証拠金取引を知ってからはやめてしまった。適度なレバレッジが簡単に使えるのに、利用しない手はない。銀行も純粋に決済の目的にのみ使っている。口座維持や振込手数料の観点から必要最低限の残高などを持つことはあるけど。決して銀行にとっておいしい客ではない

最近、諸国で海外投資が盛んであると聞く。日本ではかなり前から海外に投資する投信が盛んに設定されて円安圧力の原因とも言われているし、最近はアメリカも海外投資が増えてきているという。また中国国内の投資家もまもなく外国への投資が解禁されるという。これを踏まえて香港市場がもっとも有望だろうと一財産注ぎ込んだが、この1週間程度では結果は裏目に出ている。この本にも書かれているとおり、短期的な結果で一喜一憂してはいけないのだろうと自戒する



p32.今の預金金利の50倍の話が本当にうまくいくのなら、銀行や機関投資家がみんな投資するのではないでしょうか。銀行や機関投資家は損をするのがわかりきっているから投資しないのです。それなのに投資家は、「リスクなしで50倍の金利がもらえる」といううまい話がなぜ自分のところにくるのかとさえ考えません

p46.経費は必要なものに対して使うお金ですが、それとは逆に、どうでもいいものに対して無駄に使うお金を冗費といいます。騙される人は、個人でも法人でも経費と冗費の区別がつかないのです。海外との交渉に弁護士や通訳を連れて行くのは当然の経費でしょう。にもかかわらず、騙される人はそうした必要最低限の経費をもったいない、冗費だと考え、カットするわけです

p106.私が以前、関東財務局という役所に投資ファンドの届出に行ったとき、役所はその届出を受け取ってくれませんでした。届出というのは書類を提出すればよいのですが、何と手を引っ込めて受け取らないのです。そこで「ここに置いていきます」というと「手渡ししない限り届出したことにはならない」と手を引っ込めたまま言い放ったのです。内容とかそういう問題ではなく、嫌だから受け取らない。これが日本の役所の実体です

p109.日本から離れられないという人は、たいてい身内の問題があるとか、仕事があるとか言いますが、自分で何かしらの理由をつけて、日本から出たくないだけの話です。日本にいながら資産を守ることは不可能です。資産の大部分を日本に奪われることを覚悟しなくてはならないでしょう

p156.アメリカ型のPBは担当者を定期的に交代させることで、お客様と担当者の関係をビジネスライクの状態に保ちます。そうすることで、担当者とお客様の関係が密接になり、担当者とお客様が一緒にほかのPBに移ることを避けるのです。その背景には、同じスタッフに長期間勤めてもらうよりも、随時新しいスタッフと入れ替えたほうがコストが割安になるというアメリカ型の企業経営に対する発想があります。担当者をお客様から切り離し、担当者はいつ辞めても構わない状態にしておくことは、銀行を経営するうえでとても重要なのです

p194.高度成長期は日本のあらゆる企業の業績が右肩上がりの時代でした。みんなが毎日同じことを繰り返しているだけで、自然と業績は上がったのです。だから社員には特別な能力も独自の発想も要求されませんでした。そのとき、社員に格差をつけるためにたまたま使われたのが学歴です。有名大学の出身者は優秀な社員として扱われ、出世コースにのれたのです





google adsense

関連記事

no image

NintendoDREAM編集部「おいでよどうぶつの森(任天堂ゲーム攻略本)」毎日コミュニケーションズ

Nintendo DSの「どうぶつの森」、やっぱり面白いんだけど少し行き詰ってきたので買ってみたのが

記事を読む

no image

福岡伸一「動的平衡」木楽舎

20120415003924 この作者の本は、ベストセラーであったこれを過去に読んでいる 福岡伸

記事を読む

no image

マイケル・ルボーフ「自宅にいながらお金持ちになる方法」ダイヤモンド社④

20071126060000 ”マイケル・ルボーフ「自宅にいながらお金持ちになる方法」ダイ

記事を読む

no image

内藤誼人「悪魔の対話術」ダイヤモンド社

著者の本はたくさん読んでいる。メモをとったのは、これだけだけど hiog: 内藤誼人「勝つための「

記事を読む

no image

秋庭俊「新説東京地下要塞」講談社+α文庫

こういう陰謀めいたのは好きなんだ。著者の類似の著作も結構読んだりしている。普通は読み終わった本はメモ

記事を読む

no image

マイケル・J・ロオジエ「引き寄せの法則」講談社

読みやすいし、適当に流して読んでいても内容がしっくりと頭に入ってくる良書。元々この類の本は、読む側の

記事を読む

no image

竹内正浩「地図だけが知っている日本100年の変貌」小学館101新書

すべての都道府県を取り上げる趣向はいいが、正直、おもしろい県とそうでない県があった。2つ以上を取り上

記事を読む

no image

クリスティン・ニュートン+古賀良子「絵を右脳で描く」旬報社

保育士試験の第1次筆記試験が10科目全部一発合格ということになった。なお、10科目を含む、保育士試験

記事を読む

no image

箱田忠昭「いつも忙しい人、なぜか余裕のある人 最後に笑う人の時間管理術」PHP研究所

主張のトーンがハードで気に入ったな。おもしろくて休憩を入れずにあっという間に読み終わってしまった で

記事を読む

no image

普通であること/森博嗣「常識にとらわれない100の講義 」大和書房①

20130217011236 著者の本って、縁がなくて。これが初めての本。本業はフィクショ

記事を読む

google adsense

google adsense

MediaPad M3 LTE プレミアムモデル購入して2か月

20170409130135 もう2か月が経ってしまったけど、記

Windows10アップグレード導入

20160307001116 2台のノートPCにつき、無料のWi

Nexus 6Pが届いた

20151105221617 無事に届いた。 海外荷物受付

Nexus 6Pが発送された

20151103103105 「発送しました」って内容のメールが

Nexus 6Pを発注した

20151031100625 それまでもネット経由でいろいろ調べ

→もっと見る

  • 名前:Max 年齢:人生の2合目くらい 誕生日:夏の暑い日 一言:他言無用ということでお願いします
  • あわせて読みたい
  • にほんブログ村 本ブログへ
PAGE TOP ↑