林信行「スティーブ・ジョブズ」アスキー



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こんな大判で写真が豊富な本だとは思わなかった。ジョブズ関係の情報に触れる機会が多く、その理由のひとつがこの本にあることを知って購入したもの。写真が多く、内容も平易なので実際には2時間程度で読み終わる分量。このように生きられたらいいと思う

アップルやスティーブ・ジョブズを知るための入門書としては適切な本だ。これを踏まえてもう少し詳細な評伝に当たるか考えたい

昔、アップルの株式を持っていたことがある。iMacが出たころに売却して少しの利益を出した。その後の猛進の果実を得られなかった。自分の相場観のなさを感じる

当初mp3プレーヤーとして携帯電話の機能を使っていたが、その限界を感じ、去年の秋にiPodを購入し、同時にソフトもiTunesに切り替えた。しかし、このソフトが重いので大変だ。いまもiTunesでブルックナーの交響曲6番を聞いているが、能動的に動かしているソフトがあとはFirefoxとTerapadだけなのに、メモリの使用割合は84%にまで行っている。常駐ソフトも多いということもある

Windowsが動く以上、次に買うパソコンもアップルでいいのではないかと思ったりもする。そういう思いを補強させてくれる本だ



p015.ジョブズのエキスポの講演は、ウェイン・グレツキーというアイスホッケー選手の言葉を借りて締めくくられた。「私が目指すのは玉が向かう先であって、それがあった場所ではない」

p027.ジョブズは、ウォズニアックが開発していたコンピューターの商品化の話を方々に持ちかける。しかし、ヒューレット・パッカードやアタリの経営者らは、趣味の同好会のコンピューターがビジネスになろうとは思いも寄らず、取り合ってくれなかった

p027.アップル、つまりリンゴは、当時、果食主義者だったジョブズのお気に入りの食べ物だった

p031.その一方で、アップルを会社らしく見せる努力も始めた。納品した12台の売上金で、郵便用の住所を取り、電話受付サービスに申し込み、雑誌2冊に広告を出す

p031.「物事を自分が思う方法で好きにやるチャンスを手に入れたんだ。もはやアタリを辞めても失うものは何もないと思った」

p037.ジョブズは瞑想の妨げになる騒音を嫌い、アップルIIに冷却ファンを内蔵することを嫌がった

p042.トリップ・ホーキンズはジョブズの信念の強さをこう評している。「スティーブのビジョンの強さは恐ろしいところがある。スティーブが、一度こうだと信じたら、そのビジョンの強さによって、どんな反対や障害もはねのけられ、消滅してしまうんだ」

p049.ジョブズと一緒にリサの計画を練ったトリップ・ホーキンズは、「スティーブは人を激励するのが本当にうまかった。ごくありきたりの目的に宇宙規模の使命感を持たせることができたのだ」と評している

p050.「僕たちはマックを誰のためでもない自分自身のためにつくっている。我々が問題にしたのは、そのマシンが素晴らしいかどうかであって、わざわざ市場調査をしようなどとは思わなかった」

p050.アップルIIのときと同様、ジョブズのこだわりは、内部の基盤にまで及び、「偉大な大工は、誰も見ないからといってキャビネットの裏側にひどい木材を使ったりはしない」と言って、最初に完成した基盤を突き返した

p065.「コンピューター製品の寿命は短いが、ディズニーの白雪姫のような優れた作品は何十年の時を経ても生き続ける」あるインタビューでジョブズが語った言葉だ。彼のクリエイターとしてのスタンスは、この言葉に集約されている

p066.ジョブズは、社内のクリエイターをそうしたいざこざに巻き込まれないように防波堤の役目を務めた。ラセターは言う。「ビジネス上の問題はいろいろあるようだが、スティーブは常に矢面に立ってくれた。だからわれわれは、そういった問題をさほど気にせず、作品の製作に集中できた」彼はまた、ジョブズが作品に対して示すアドバイスにも敬意を払う。毎月、製作中のラッシュを確認し、作品に少しでも手抜かりがあると、それを見抜いて「お前がやりたいのは本当にこんなことなのか」と問いただしてくるという。「そしてお金や制作の遅れを気にして妥協するよりも、後悔しないように、本当に満足がいくまで作品づくりをするように諭していくのさ」初代マックの開発で海賊をアーティストに仕立てようとしていたジョブズは、いつの間にか本当のアーティストたちのリーダーにもなっていた

p092.ジョブズは悪あのユーザーインターフェースの要素を、まずはスライドで披露、「ボタンのデザインだけでも数ヶ月を費やした」ことを明かした

p110.iTunesストアで、もう一つ画期的だったことは、曲の価格が一律99セントと低価格だったこと。低価格であることは、違法ダウンロードと競争していく上では重要なことで、この価格はアップルがほとんどマージンを取らないことで成り立っていた。アップルは曲の販売では儲けず、代わりに曲を聴くためのデバイスであるiPodの売り上げから利益を得る戦略を取ったのだ





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