田中森一「反転」幻冬舎

公開日: : 最終更新日:2012/03/10 書評(書籍), 有罪判決



登場する人物や機関のものの考え方がわかる。世間を騒がせた刑事事件の内幕がわかる。大きな金の動いている場面がわかる。上層部と下層部がつながっているところがわかる

失礼ながら、当初は著者は少しおかしい人なのかという予断があった。しかし、文章を読んでいると、著者は頭の切れを感じ、にわかに信じがたい内容も真実性を帯びて見える

著者が検察の組織に対して失望し、アウトローな人たちに対する親近感を強めていく部分は読ませる力を感じる

建前と本音の違う世界がここにもあるかと思うが、今回のポイントは、それを追求する国家機関が事実上存在しないというところだ。自分自身が追求するわけにもいかない。決して将来的にも検事が現職時代のことがらについて刑事捜査されることはないと言って差し支えない



p143.「うちと同和団体とのあいだに取り決めがあって、動こうにも動けへんのです」税務署の幹部はこうも言う。大阪国税局長と部落解放同盟近畿ブロックとのあいだで、関連企業や関係者の税務処理に関する取り決めができていた

p152.「私が了解しないばっかりにここまで手間をかけて、事務官に申し訳ありません」「そう思うやろ。書き直しても大して変わらんのやから、もうこのへんでええんと違うか」結果、落ちた。「わかりました。本意ではありませんが、あまりにも気の%E

google adsense

関連記事

no image

朝日新聞社編「『育休父さん』の成長日誌 育児休業を取った6人の男たち」朝日新聞社

育児休業した6人の男性の文章をまとめ、最後に弁護士による男性の育児休業の解説と実際の取得者に対して行

記事を読む

no image

蛯谷敏「三井物産 人材活性プラン、そろり始動 (現場力)」日経ビジネス2009年5月18日号

社員が同質であることの限界。視野を広げる 部門を横断して様々な経験を退職の危うさなしに可能とする、社

記事を読む

no image

中島義道「私の嫌いな10の人びと」新潮社

著者の著作を読むのは初めてだが、結構な人気があるらしい。確かにそのような香りのする本である 面白い。

記事を読む

no image

永野良佑「銀行が超!衰退産業になったワケ」扶桑社

20121222081453 内容のレベルも精度も低い。が、それでもちょっとはノートを取れ

記事を読む

no image

速水敏彦「他人を見下す若者たち」講談社現代新書

取り沙汰されているし、キャッチーなタイトルだし、新書だから読みやすいかと思って手に取ったのがこの本

記事を読む

no image

原賀真紀子『「伝わる英語」習得術-理系の巨匠に学ぶ-』朝日新書

面白かった。勉強になるというよりも、参考になる。蘊蓄系の読み物としても楽しい 「英語を習得するのな

記事を読む

no image

小川明「表現の達人・説得の達人」PHP文庫

なぜこの本を読もうと思ったのか思い出せない 10年以上前に文庫になっている。しかし、湾岸戦争後のこ

記事を読む

no image

村上春樹「走ることについて語るときに僕の語ること」文藝春秋

村上春樹の本を久しぶりに読んだ。しかも、こういった小説でないものを。少しマラソンに興味を持ち始めたこ

記事を読む

no image

中西輝政「情報亡国の危機」東洋経済新報社

インテリジェンス関係の本は好んで読むもののひとつ。と言うと、かなりとんでもない印象を持たれかねないか

記事を読む

no image

五十嵐順子「いちばんやさしいネットワークの本」技評SE選書

20120527142708 タイトルに偽りなし。全体の理解のために必要。だだし、やさしすぎるので

記事を読む

google adsense

google adsense

MediaPad M3 LTE プレミアムモデル購入して2か月

20170409130135 もう2か月が経ってしまったけど、記

Windows10アップグレード導入

20160307001116 2台のノートPCにつき、無料のWi

Nexus 6Pが届いた

20151105221617 無事に届いた。 海外荷物受付

Nexus 6Pが発送された

20151103103105 「発送しました」って内容のメールが

Nexus 6Pを発注した

20151031100625 それまでもネット経由でいろいろ調べ

→もっと見る

  • 名前:Max 年齢:人生の2合目くらい 誕生日:夏の暑い日 一言:他言無用ということでお願いします
  • あわせて読みたい
  • にほんブログ村 本ブログへ
PAGE TOP ↑