佐々木常夫『「捨てる仕事」を決める――出ない、会わない、読まない(ワークライフバランスを実現する仕事術)』週刊東洋経済2009.6.13

公開日: : 最終更新日:2012/02/10 書評(雑誌), 週刊東洋経済



今日はone by oneで



・出なくて済む会議はできるだけ出ないようにしてきた。組織横断的会議に、自分と同じ組織の人が2人も3人も出席するときは、自分は欠席し、出席した人に後から結果を聞くことで、「会議時間をいただく」ことができる。あまり出たくない会議だが、どうしても出なくてはならない場合、私はいつも自分の仕事を持ち込んで、アルバイトをしていた



問題なのは、1.会議においてのみ重要な情報がしかも口頭で伝えられること、そして、2.その会議に代表として出席した人間が内容をしかるべき人員に伝えないかまたは小出しにすることで自分の実質的には大したことのない権力の源泉としていること、さらには、3.そういった情報制限的な会議に限定的に出席を招待されることがステータスを示すカルチャーであること、この3点である。このため自ら会議に出席し、第3の観点を押さえた上で、1倍の速度をもって会議の内容を理解しなければならず、その一方で第1および第2の観点からのアンチテーゼとして、会議の内容を詳らかに活字化した上で完全な形で関係者に開示する。そんな闘争らしきことをまずは虚しく続けていたりする。こういうことはブレずに続けていればいつか世論が変わるときが来ると、小泉純一郎をイメージしながら只管打坐するのだ



・アポイントをとって私のところに来てくれるケースで、3-4人で来るのだが、その中に最初から最後まで一言も話さない人がいた。「いったいこの人は何のためについてきたのだろう?」と不思議で仕方がない。先日も「効率的な仕事の進め方」について社員向けの講演をしてほしいと依頼してきた会社があったが、その打ち合わせのために、なんと5人もが来社して、びっくりした。講演依頼のためなら、せいぜい2人がいいところではないか? そのような会社には、きっと”効率化のネタ”が山ほどあるに違いない



会議で話さない人のなかには、能力的に話ができない人がいる。また話すためでなく、聞くために来る場合がある。1人でないというのは、証人という価値としてよくわかる。それを超える人数である場合、経験的には、将来のための経験として育成的観点から同席させる場合、または、役職のある人が同席しないのはおかしいから目付役などの適当な役回りで立場上来るということがある。前者は若者であり、後者は老人である。問題なのは、こうやって同席で直接聞かせることでしか経験を分かち合うことできない、という言語能力または忍耐力の欠如。簡単にいうと、メモを作らない。だから、こういう場合に丁寧に話をしても、目の前の人間にしか伝わらないと考えても、そう間違いではない



・都内の会社や団体だと、ほとんどが事前説明に来る。しかし、わざわざ訪問しなくても、メールを使って対応すればよいのではないか? しっかりと要件を伝えるメールを作成するのに、30分ほど時間をとられるかもしれないが、そのほうがずっと効率的だ



わざわざ訪問に来るということは、先方の戦略の可能性がある。切り口としては、1.些細なことでも会うことで気に入ってもらう熟知の法則。これは筆者のような合理的な人間には訴えにくい。2.メールなど文書で示すことは情報を整理して保存容易な形で渡しきることであり、熟知の法則を使いたい営業サイドとしては今後に繋がる飯の種が少ないということ。あ、1.と2.って同じことだ。3.ずっと自分の職場にいると辛いので気分転換に外出しただけだ、訪問先の様子も見たいし。私の場合には、会議となった場合にもこちら側で嫌になるほどノートPCなどでメモをとるのであり、また今後の連絡でこちら側からはメールになるので、無効化する。3.についてもわからないではないが、もっとストレートに気分転換やお外の経験しようぜ

20091012210823

google adsense

関連記事

no image

長谷川隆ほか「浅野史郎・前宮城県知事に聞く 相次ぐ県知事の汚職 立ち直りのカギは選挙だ」週刊東洋経済2006.12.23

福島、和歌山、宮崎と知事が談合をめぐって逮捕されたときの頭の体操としては、3つの県がつぎつぎと挙げら

記事を読む

no image

木崎伸也「反町康治「脱サラ」監督の正念場」週刊東洋経済2007.4.14

なんでもはっきりとコミュニケーションしなければ正確には伝わらないというのは当たり前のこと。難しいこと

記事を読む

no image

佐藤優「時間に対する考え方、活用法とは(知の技法 出世の作法)」週刊東洋経済2009.5.23

ほかの本でも同様のことを読んだことがある。ここでは、そういった事例を集めるために、引用した

記事を読む

no image

野口悠紀雄「経済学は金銭に換算できるものだけを対象にしているわけではない(通説粉砕WOW!WOW!経済塾)」週刊東洋経済2006.6.3

野口氏のこのコーナーは非常にオーソドクスな考え方をしっかりと伝えてくれている。こういうことを分かった

記事を読む

no image

佐藤優「日本の組織で育ちにくい高度な専門的能力(知の技法 出世の作法)」週刊東洋経済2008.2.9

英語が話せても話せなくてもやっかいなのが日本人社会人の現状。話せるのに話せない振りをするというズルが

記事を読む

no image

梯郁太郎「海外展開も自分流を貫く 次の夢は音と映像の融合(長老の智慧)」週刊東洋経済2007.7.14

20080115060000 感慨深い一言があったのでメモ ・2001年に会長を退き現在の肩

記事を読む

no image

野口悠紀雄「グーグルとトヨタは本質的に異なる企業(日本の選択第14回)」週刊東洋経済2011.9.17

グーグルについては、著者はこの本で絶賛している 野口悠紀雄「ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル

記事を読む

no image

冨岡耕「豪空港ファンドが日本上陸 狙われた「羽田」視界不良の攻防戦(スペシャルレポート)」週刊東洋経済2007.10.27

タイトルの羽田になぜカギカッコがつくのかもわからないが、下に引用する文において空港ビル関係者がなぜ「

記事を読む

no image

飯泉梓「ユナイテッドアローズ 顧客の声、商品と接客で表現(戦略 顧客志向)」日経ビジネス2005年8月1日号

ユナイテッドアローズ(UA)の経営改善のポイントを3ページの記事にまとめたもの 最初の徹底した調査

記事を読む

no image

佐藤吉哉「佃和夫氏 三菱重工業社長 環境技術で世界派遣を(編集長インタビュー)」日経ビジネス2008年3月31日号

20080429060000 プリンスホテルの契約違反の件があったが、同時期にさりげなく三菱重工の

記事を読む

google adsense

google adsense

MediaPad M3 LTE プレミアムモデル購入して2か月

20170409130135 もう2か月が経ってしまったけど、記

Windows10アップグレード導入

20160307001116 2台のノートPCにつき、無料のWi

Nexus 6Pが届いた

20151105221617 無事に届いた。 海外荷物受付

Nexus 6Pが発送された

20151103103105 「発送しました」って内容のメールが

Nexus 6Pを発注した

20151031100625 それまでもネット経由でいろいろ調べ

→もっと見る

  • 名前:Max 年齢:人生の2合目くらい 誕生日:夏の暑い日 一言:他言無用ということでお願いします
  • あわせて読みたい
  • にほんブログ村 本ブログへ
PAGE TOP ↑