佐々木常夫「男性社員の育児休業は本人も会社にもプラス(ワークライフバランスを実現する仕事術 第33回)」週刊東洋経済2010.1.9



20100406092423



育児休暇は育児のための休暇であって、それ以上でも以下でもない。育児休暇が「出世をあきらめた」わけでもなければ、逆に「会社にとっても本人にとってもプラス」でもない

出世が遅れても、職場への貢献がそれだけ分は、別に差別と思わない。本人の経験が魂の成長に結びついたのは結果論に過ぎず、もとより何ごとからも得られない人もいる。やっぱり本質的には「子を育てる」ことが、「会社に貢献して対価を得る」ことと時間的または体力的に抵触し、かつ前者が極めて時期的な制約や代替不可能性を相対的に持っているから優先されるというに過ぎない、って感じ

そもそも育児休暇を論じられるのは大きな団体/会社の職員/従業員に限られる。自営業では望むべくもない、極めて贅沢なことだ。ただ自営業なら自立的に育児に時間を割り当てることもできよう

つまり、「1つのことに人生のほとんどを傾注する」ことへのアンチテーゼとして育児休暇を考える



・私は「1年間の育休を取れるか」と問われたら、とても自信がない。会社の自分の仕事を止めて1年間も休みをとるなど、とんでもないキャリアロスになるような気がするからだ

・しかし、よく考えてみるとビジネスマン人生では、重要でもない暇な部署や不遇な部署に配属されたり、海外でも滅多に人が来ない国の駐在員になった人が、そのときの経験を活かして特別なスキルを身に付けたり、自分なりの人生観を築いて、後で頭角を現してくる例がいくつもある。病気で2-3年会社を休んだ人の同じような例も少なくない。時間があるときに多くの本を読んだり、会社以外の場で違った経験をしたりすることが、人間の幅を広げていくのだろう

・60歳超まで40年間働き続ける期間の中で、1年や2年の休憩はどうということもない。山田さんのように職場に復帰してから仕事の風景が違って見え、そのことが組織によい意味での変化を起こすことに繋がるかもしれない。そう考えると男性の1年間の育休は、本人にとっても会社にとってもプラスになると考えていいのではないか

・私は長時間労働をする罪として、プロ意識の欠如、バランス感覚の欠如、想像力の欠如に加え、向上心の欠如を挙げている。すなわち自分に与えられた仕事ばかりしていて、自己啓発により自分の能力を高めようという志がないことを言っている。己の細かい仕事にのみ埋没して自分の成長投資をしない危うさを悲しむのである





google adsense

関連記事

no image

堀田宗路「長寿の名穴『足の三里』(漢方養生訓)」日経ビジネス2006年5月8日号

これは健康関係で久しぶりに魂消た記事だった。日経ビジネスが言うなら本当なのだろう。灸に俄然興味を持っ

記事を読む

no image

井上裕「武藤信一氏 信用力を多面展開(編集長インタビュー)」日経ビジネス2006年5月15日号

確かに新宿伊勢丹は駅から遠い。今後は地下鉄の開業で駅前になるようだが、これまでその事実を必死に捉えて

記事を読む

no image

「廃線再生! 京都トロッコの立役者(特集/「鉄道」再起動)」週刊東洋経済2012/02/25

20120813021140 ここまで真剣にできるほど、おもしろい、大切な、期待された、そんな

記事を読む

no image

『激戦区で独り勝ち「ルクア」絶好調のワケ(特集/流通サバイバル)』週刊東洋経済2012.2.11

20120221225741 JR私鉄は人の流れを押さえているから、普通にしていても勝てるはず。そ

記事を読む

no image

林康史監修「Q&Aで読み解く必勝!投資の心理学」週刊東洋経済2006.4.8

この号の株投資の特集は面白くて一気に読んでしまった。その中で、この記事は最近流行の行動ファイナンスの

記事を読む

no image

並木厚憲「大詰め迎えたオリジン東秀TOB合戦 ドンキ流買収策、法の不備を突く」週刊東洋経済2006.3.4

明白な間違い。専門家と名乗り、またはそう称せられる人がどの程度のものであるか、いい一例 ・企業法務に

記事を読む

no image

(後藤)「From Editors」週刊ダイヤモンド2012/02/04

20120205011407 週刊ダイヤモンドは長いこと定期購読している。といっても3年の定期購読

記事を読む

no image

梯郁太郎「ロックウォーク殿堂入り「ライフワークは音楽」 長老智慧」週刊東洋経済2007.6.23

20070627033300 こういう長期の見通しというのは大事 ・社名のローランドという言

記事を読む

no image

佐藤優「時間に対する考え方、活用法とは(知の技法 出世の作法)」週刊東洋経済2009.5.23

ほかの本でも同様のことを読んだことがある。ここでは、そういった事例を集めるために、引用した

記事を読む

no image

大坪稚子ほか「劇団四季 経常利益率2ケタの高収益 劇団経営に革命を起こす(特集 エンタメ全解剖)」週刊ダイヤモンド2008/08/23

20080907060000 コンティンジェンシー・プランがしっかりしている。こういうのが業界特有

記事を読む

google adsense

google adsense

MediaPad M3 LTE プレミアムモデル購入して2か月

20170409130135 もう2か月が経ってしまったけど、記

Windows10アップグレード導入

20160307001116 2台のノートPCにつき、無料のWi

Nexus 6Pが届いた

20151105221617 無事に届いた。 海外荷物受付

Nexus 6Pが発送された

20151103103105 「発送しました」って内容のメールが

Nexus 6Pを発注した

20151031100625 それまでもネット経由でいろいろ調べ

→もっと見る

  • 名前:Max 年齢:人生の2合目くらい 誕生日:夏の暑い日 一言:他言無用ということでお願いします
  • あわせて読みたい
  • にほんブログ村 本ブログへ
PAGE TOP ↑