桜井進「超面白くて眠れなくなる数学」PHP

公開日: : 書評(書籍)



20120319004555

たぶん、自分は数学って好きというか、憧れがあるんだろうと思う。実際、数学は得意とは決して言い難い。でも数学ができるっていうのは、真に頭がいいことであって、そのような頭のいい人間になりたい、そう見られたいという心理があるとしか思えない

この本、先に読了した本(桜井進「面白くて眠れなくなる数学」PHP | hiog)の続編的な位置づけでしょうか。しかし、もうネタ出尽くしでしょうか。あんまり正直、面白くなかったな。こういうのって結構、地道なネタの積み重ねが必要に思う。滅多なこと書けないし。したがって、今回は、少し眠たくなってしまったところもあったりしました

でも、パート3が出れば、また読んでしまうと思います。特に国粋的な立場からは、日本における数学の発達について、まとめると興味が湧いてくるように思いますし、その萌芽は前作にも本作にも見て取れます。高校の日本史の勉強のレベルの、関孝和と吉田光由だけでなく、和算とか算額だけでなく



p018.日本にいずれカジノができるのかどうかわかりません。しかし、ハイリスクな公営ギャンブルよりも、小さいお金でも長く安心して楽しめるカジノのほうがいいのではないかと私は思います

p034.雪舟の水墨画や、菱川師宣の「見返り美人図」にも白銀比はあらわれていて、1対約1.4。また、コピー用紙は縦横の比が白銀比なので「白銀長方形」です

p035.45度は正方形と「白銀比」を連想させ、さらには無限の相似へと結びつく角度です。もしかしたら、茶の湯の世界を確立した千利休や、水墨画の世界に大きな功績を残した雪舟は、「45度のひみつ」に気づいていたのかもしれませんね

p088.その昔、数が1、2しかない時代、それ以上の多数をあらわすのが3でした。いち、に、たくさん。3は沢山の「さん」だったわけです。3を「みっつ」というのは「満つ」に通じるともいわれています。現代のように「億」や「兆」といった大きな数が普及するまで、人々は小さな数だけで生きていました。3以外にも、4、8、百、千、万。そのいずれもが「すべて」をあらわしてきた言葉として、いまに残っています

p160.江戸時代にいまのような受験制度はありませんでした。年齢別、習熟度別というようなこまやかなシステムはなく、幼い子どもから青年までが一緒になって学んでいたのです

p163.千葉胤秀について特筆すべきことは、彼自身が農民であり、彼に学んだ多くの人間が農民層であったことです。江戸後期、東北を中心に知的な農民文化が和算を中心に発達していたのです

p183.数学、物理学では、「高次元」よりも「低次元」のほうがその解明が困難なのです。つまり、「次元」が高いことが必ずしも高度なことを意味するとは限らないのです。そう考えると、最近流行している「次元上昇」には、げんなりするような気もします。「ポアンカレ予想」と「超ひも理論」が示すように、「次元が高くなること」が尊いことではなく、むしろ、私たちがいま生きているこの「四次元時空」こそがもっとも神秘的であるということなのです

p198.「メートル(metre)」には「測る」という意味があります。「幾何学(geometry)」とは、「geo(大地、地球)」を「metry(測る)」、つまり「地球を測る」という意味の言葉です



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