五十嵐順子「いちばんやさしいネットワークの本」技評SE選書

公開日: : 書評(書籍)



20120527142708

タイトルに偽りなし。全体の理解のために必要。だだし、やさしすぎるのでこの本で本格的な勉強はできない

この辺のこと、ネットを初めとしてITのことを少しずつ普通以上に勉強しようと思っていて、そのためにはうってつけ。まだまだ足りない

しかし、余計な思想が入っている気がするな。プレアンブルのところとか、基本的に読み飛ばした。著者にとっては大きな気づきなんだろうけど。一つの文章には一つのテーマしか載せない、という法則を、自戒としてもメモ

また、著者が勉強した経緯として、自分が分からず、すでに理解していた人に教わった大きな概念のところをまず知っておくべきだったという部分。結局、聞いた相手は(将来の/現在の)夫だったというところがあり、その辺のことが印象的だったりする



p70.かつて両端の能力が低かった時代には、「中間」部分が担う必要のあった「正しくデータを運ぶ」ためのチェック機能は、「両端」のコンピュータが担うようになりました。役割分担が変わったのです。この役割分担の変更は、ネットワークの発展に大きな意味を持ちました。「中間」部分が、これまでに比べて簡単な仕組みでよくなったからです。データを運ぶための回線とパケットを宛先に運ぶ仕組みを持った中継機器さえあれば、あとは「両端」に任せてしまえばよくなったのです。正しくデータを運ぶためにチェックを色々していたパケット交換機は必要なくなったのです。そのため、簡単に、また安価に、ネットワークを拡張していくことができるようになりました。通信事業者はネットワークを広げるのに、高価な投資をして、パケット交換機を開発したりメンテナンスする必要がなくなったからです。「両端」のコンピュータにとっても、データ制御の役割を担うことは好都合でした。送るデータの種類によって、コンピュータ自身が送り方を選べるようになったからです。例えば、メールなどのように「完全にデータが揃い、確実に届く」ことが要求されるようなデータの場合は、両端のコンピュータが厳密にチェックします。一方、YouTubeなどの動画サイトを閲覧している時はどうでしょうか。データが少々欠損しても、ほとんど気がつきません。むしろ、再送されて遅れて届いても、すでに使い道はないので、再送する必要はありません

p72.TCPとは、Trannsmission Control Protocolの略で、「両端」で担うデータ制御部分の決まり事の名前です。IPとは、Internet Protocolの略で、「中間」で担う、パケット配送の決まり事の名前です。TCP/IPとは、これら代表的な2つの決まり事と、それ以外のいくつかのルールを合わせた、ネットワークにおける約束事を定めたものです。このルールのもとで動作するネットワークを、TCP/IPネットワークと呼びます

p90.WEBサーバーも、24時間いつでも待機して、クライアントからの依頼に応えられるようにプログラムを常駐させています。このサーバー側の常駐プログラムのことを、特にUNIX系では「デーモン」(Daemon)と呼びます。大学生の頃、初めてその名前を聞いた時は「コンピュータの中に、悪魔がいるんですか?」と教授に思わず聞いてしまいました。ギリシャ神話に登場する「神々と人間の間に位置する精霊」が由来だそうです

p120.IPアドレスは、8ビットごとにドットで区切られた32ビットの2進数で表されます。32ビットで表すことのできる数字は、0-4294967295の約43億通りです。ただ、桁数が多くなり人間が覚えるのは大変なので、「192.168.0.1」のように8ビットごとに10進数で表記するのが普通です。この表記の仕方を、ドット付10進表記法と呼びます

p162.LANで使われるおなじみのケーブルの種類は、ツイストペアケーブルです。8本の銅線が、それぞれペアでツイストされ、「より」の間隔をお互いに変えることで、外部からの雑音の影響を軽減しています。物理的に送信と受信の伝送路が分かれているので全二重通信に対応します



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