グリーンズ編「ソーシャルデザイン ―― 社会をつくるグッドアイデア集」朝日出版社

公開日: : 最終更新日:2012/09/13 書評(書籍), デザイン





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書き殴った感じの文章。本当にアイデアをいただくための本であり、何度も読み返して楽しむものではない。事例が少ないので、こういうアイデア集がもっと欲しい

ちょっとまえ、ある博物館で、募金箱が面白かった。コインをすり鉢状の募金箱に転がすとぐるぐるまわりながら中心の穴に入っていく。普段は募金をしない自分としても、このコインを転がる様子を見る対価としてコインを提供している、という感じがした。デザインだと思った。これ



装丁が気になる。表紙から本文まですべて黄緑色をしている。公共交通機関で読むと一発で何を読んでいるかバレてしまう感じ



p056.後日、スピード違反を犯したドライバーには違反切符を、制限速度を守ったドライバーには宝くじの当たり券が送られるのです。宝くじの賞金は、スピード違反の罰金から支払われることになっています。この「Speed Camera Lottery」という安全運転宝くじ制度は、フォルクスワーゲンが主宰している「The Fun Theory」で賞を取ったアイデアです

p058.この「The Fun Theory」で受賞したアイデアには他にも、地下鉄でエスカレーターの代わりに階段を使ってもらうために、上り下りする度に音が鳴るというピアノの鍵盤に見立てた階段や、ゴミを捨てると、まるで地下数百メートルも下にゴミが落ちていくかのような音がする公園のごみ箱などがあります

p062.まずは、下に待機しているパンダ1号が、上りエスカレーターに乗る通行人にチラシを手渡します。通行人が上に移動している間にチラシに目を通すと、降り口ではパンダ2号が待機し、チラシをその通行人から回収。今度は、パンダ2号が、下りエスカレーターに乗る通行人に、そのチラシを渡します。通行人がチラシに目を通しながら下りると、下で待っているパンダ1号がこのチラシを回収し、上りエスカレーターに乗ろうとする別の通行人にこれを手渡すという流れ。歩行中と異なりエスカレーターでは、手持ち無沙汰のまましばらく立ち止まった状態が続きます。この貴重な時間を利用することで、チラシにじっくり目を通してもらえる確率がアップするのです。パンダで「コスプレ」する二人組は、幅広い年代のお客さんで賑わうショッピングモールでもひときわ目立ちます。特に子どもたちの関心を惹きやすく、WWFの存在や環境保護の大切さを、多くの人々に広く知ってもらえるきっかけになるのです

p092.本来ならインセンティブはポイントカードのようなかたちで個人に蓄積されていくほうが公平な気がしますが、「カルマ・カップ」のシステムだと、初めてその店に来て飲み物を買った人が無料のタイミングに当たるなんてこともあるでしょう。それを是とするのがこのアイデアのポイントです。それはつまり、このシステムに参加する動機が「自分が得するから」ではなく「問題を解決するため」であることを意味します。「ポイントが貯まるからマイカップを使う」のではなく、「資源を無駄にしたくないからマイカップを使うけど、無料のタイミングに当たったらラッキー」という発想がそこにあります

p096.彼らが考えたのはまったく違うアイデアでした。投票の3日前の夜、カラフルな矢印型ポスター600枚を町の至るところに貼り付け、矢印の通りに歩くと投票所まで辿り着くような状況を創り出したのです

p136.こうしてイギリスで始まった「ゲリラ・ガーデニング」は、その後世界中に広まり、今では日本でも行われています。メンバーは、人々が眠りについている間に密かに集まり、緑が少ない公共エリアやスラム街などに大量の草花を植えていきます。夜が明けると、公園や道路が緑で豊かになっているというわけです





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