住宅ローンの現在、または、イオン経済圏に取り込まれる人

公開日: : 最終更新日:2013/01/15 銀行



20130113012318

住宅取得の環境がよい。とても。この低金利が続き、住宅ローン減税もあるのならば、結果的にマイナス金利になりなんという勢いだ。変動金利は0.8%くらいまで見られる。住宅を取得するための、というよりも、住宅を担保にして、これだけの低金利でまとまった金額を借りることができる、という考え方も十分に成り立つ。自宅を取得するときでないと使えないので、慎重に考える

住宅ローンは業者の競争が激しい。初めてのときも、借り換えのときも、アイミツをとってゆっくりと吟味しないといけない。急かされても、先方の都合なのだ。そのペースに乗ってはいけない。銀行側は必要書類を早々に取り上げようとする気がする。給与所得者が前年の源泉徴収票を普通は1枚しか持っていないのだが、審査のために取り上げられる。往々にして「返却しません」と断り書きがあったりする。別の銀行に相談に行くハードルが上がるのではないか。商品を複雑にして理解をあきらめさせるような肌感覚もある。ほか、最近、三大疾病の際にはローンがなくなるようなものもあるようだが、どんどん保険商品化してきて、複雑になってきているのは、消費者としては混乱し、得なことがない。果たして保険に入るのが目的だったのか? 全体として、先方の提案や商品性についてメリットを主張させ、ピンと来なければ契約しない。所詮、先方のレディメードなのであり、それにイエスかノーかの交渉しかなく、消費者側のほうに情報が不完全なケースばかりだから

いま、いろいろな条件を見ていると、日用品の購買にイオンを利用しているなら、イオン銀行の銀行ローンを検討してみてもいい。第1に、手続きが便利で敷居が低い。主要銀行と違って、夜9時まででも、また土日でも対応してくれる。イオン銀行や代理店がイオンのGMS、SCの中にあるので、その営業時間にさや寄せされている。そしてモール内でのイオン銀行や代理店はかなりヒマそうだ。この時間帯であれば来店しても電話してもいいので、手続きが早く進めることができる。この辺を含め、銀行を本業としているところと比較して、やっぱりイオンとかジャスコ的なカルチャーがあるので、気軽だ。第2に、全体のコストが比較的安い方だ。「売春が合法化されるとイオンが参入して価格破壊が起きる」というtumblrでの冗談を想起させる。第3に、商品性が比較的、簡単で気軽なものだ。いつもいくつかの期間の選択肢のなかで定期金利に変更が可能だとか、繰り上げ返済の手数料がかからないとか

あと、イオンならではのところが、セレクトクラブとかいう、特典のクレジットカードだ。借入額に応じたキャップはあるものの、イオンの直営店での買い物がいつも5%オフになる特典がある。私のような普及品はなるだけ安くしたいお得マニアとしてはことさらに楽しいと思う

イオン銀行で返済するので、メインバンクのひとつがイオン銀行になるのだが、イオンのクレジットカードを集約すると、いろいろなポイント特典があるので、ポイントのマニアとしても楽しいだろう。給与振込の設定でどうとか、投資信託の残高でどうとか、そのためにクレジットカードをイオンのものでいくら使うかというところがある。上掲の5%オフがあり、そうでなくても日用品でイオン通いをしているのであれば、イオン経済圏の中では極力、イオンクレジットかワオンを使うのだろう。そのように誘導する設計となっている。逆に、住宅ローンを使った場合のイオン銀行は、この住宅ローン返済とイオンのクレジットカードの決済以外にはあまり使えないと言ってよい感じだ

イオンの割引のサービスは多くあって適用関係が複雑だが、現状の整理としては次のとおりだ

イオンでは、平場ではクレジットカードで5%。ワンデーパスが使えるが、オーナーズカードは使えない

ワオンのボーナスポイントがつくときはワオンを使う。だいたいクレジットの5%よりも割がいいことになっている。オーナーズカードは使えるが、ワンデーパスは使えない。オートチャージにしておく。住宅ローン用のセレクトカードというクレジットカードであれば、オートチャージはクレジット決済でなく、イオン銀行の口座から直ちに決済される

イオン以外でもワオンが使えるところではワオンを使う。最近の驚きとしてはマクドナルドで、どこでもワオンが使えること

悪いところは、イオン銀行のITインフラが物足りなく思うところだろう。繰り上げ返済は、個別に人手を介し、一定の期日(確か次回の返済日)て行う必要があったりする。ネットバンキングとかでも銀行口座と投資信託で別のログインが必要だったりするし、その辺の統合はこれからなんだろうか。あるいは、かなりコストがかかるようであれば、これでいいかもしれない。数千円の単位でネット経由でちょこまかと繰り上げ返済するのも、やり過ぎなんだと思う

なお、もう1つ気になるところ。これは営業上、仕方がないのだろうが、クロスセリングがさらに続くところだ。住宅ローンのあと、投資信託やら投資系の保険商品への誘導がされる。興味がなければ、住宅ローンのみの割り切ったお付き合いとして、普通に断ってしまって良い。しかし、勉強のためにいろいろ話を聞いてもいい。そして断るなら、なんらオブリゲーションを感じずに

特に保険商品は、株式、債券、投資信託などとは違って、運用対象はほとんど同じなのに、ちょっと手間とコストがかかる半面で税のメリットが取れるようになっていて、面白く感じ、場合によっては真剣に検討してもよいのかもしれない。ここでちょっと矛盾なのは、住宅ローンを借りるような顧客が、投資商品で余資の運用まで考えるというのはちょっと信用取引のような感じがするんだけど。まあ、低金利とかで面白い現象であるとは思う。なお、投資信託の中にはノーロードのインデックス運用のパッシブもあるので、確か三井住友系の運用のものだったと思うが、たまにできた小銭で遊ぶのにはいいのだろうと思う



google adsense

関連記事

楽天証券の口座管理の不具合を喰らった

20140117013048 一昨年、楽天銀行から楽天証券への投信ビジネスの事業承継に伴い、楽天銀

記事を読む

no image

新生銀行で英文の書面をもらうことの整理

20130114141629 英文の残高証明書をもらうことは可能。1週間程度の待ち時間が必要。これ

記事を読む

no image

長田庄一「バブル獄中記」幻冬舎

20120311151029 本人の手記の部分をメインに、本人の足跡をたどる無名の解説文が各章の冒

記事を読む

no image

永野良佑「銀行が超!衰退産業になったワケ」扶桑社

20121222081453 内容のレベルも精度も低い。が、それでもちょっとはノートを取れ

記事を読む

no image

auと「auじぶんcard」と「じぶん銀行」

20130117011143 全体的に見れば、こういうことに乗っかること自体が時間の無駄なんだけど

記事を読む

no image

山口圭介「三菱東京UFJ銀行(人事天命)」週刊ダイヤモンド2012/1/21

20120211215253 3代先まで誰が頭取になるか読める、ってスゴいことだと思うんで

記事を読む

no image

前田晃伸「銀行『冬の時代』を越えて②(ひとスクランブル)」日経平成18年4月25日夕刊

20060429023600 結局、日経夕刊はいくら梃入れされても読み応えを感じない。それどころか

記事を読む

no image

アメリカのCitibankから手紙が来た、または、Section 1073 of the Dodd-Frank Act対応

20130115001652 外国の業者と付き合いがあると、その国の規制の適用や変更に伴い、ときど

記事を読む

志賀櫻「タックス・ヘイブン 逃げていく税金」岩波新書

20140405001601 タックス・ヘイブン――逃げていく税金 (岩波新書)著者 : 志賀櫻岩

記事を読む

no image

米国のCitibank、口座維持の話

(20111021003933) 米国のCitibankから改まった手紙が10日くらい前に

記事を読む

google adsense

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

google adsense

MediaPad M3 LTE プレミアムモデル購入して2か月

20170409130135 もう2か月が経ってしまったけど、記

Windows10アップグレード導入

20160307001116 2台のノートPCにつき、無料のWi

Nexus 6Pが届いた

20151105221617 無事に届いた。 海外荷物受付

Nexus 6Pが発送された

20151103103105 「発送しました」って内容のメールが

Nexus 6Pを発注した

20151031100625 それまでもネット経由でいろいろ調べ

→もっと見る

  • 名前:Max 年齢:人生の2合目くらい 誕生日:夏の暑い日 一言:他言無用ということでお願いします
  • あわせて読みたい
  • にほんブログ村 本ブログへ
PAGE TOP ↑