TVや雑誌や新聞が浅すぎる/森博嗣「常識にとらわれない100の講義 」大和書房②

公開日: : 書評(書籍)



20130218233119





普通であること/森博嗣「常識にとらわれない100の講義 」大和書房①hiog | hiogの続き



p056.TVや雑誌や新聞などで得られるものは、とにかく浅すぎる。それよりも、あるテーマで一冊か二冊、本を読んだほうがよほど得るものがあり、視野が広がる。新聞を読んでいないと時代に取り残される、と心配する人や宣伝する人が多いけれど、あの程度が「時代」ならば、取り残された方がましだとも思える。ニュースだって、半分は芸能・スポーツ、それに大部分は宣伝ではないか、という偏りが目立つ。とにかく、 「これは専門外」 「これは私には難しすぎる」 「これは関係ない」 「これは面白くない」と最初から拒否しないこと。そういう遮断をしていると、だんだん頭が萎縮してしまう。以前に少し試して駄目だったから、もう関わらない、というのもおかしい。自分は成長などしない、ということだろうか。駄目だったら、余計に再挑戦してみてはどうか、と思うのだが



もう、日経新聞を定期購読しなくなって半年も経つだろうか。この本を読んだからではないけど主旨は同じだ。一般紙や有名誌はもはや内容が浅すぎる。かろうじて、日経、FT、ロイター、WSJなどは、経済的には独自のソースを持っている、または独自の分析を行っているということで存在理由があり、Webで有料化しても持つのだと思う。RSSでニュースサイトを購読していても、ソースに触れようとすると、有料サイトが見られなくて少し悔しい思いをするのは、大体、日経やFTあたりだ

それでも、現在、RSSでニュースを追いかけていると大概のことが分かる。Googleニュースのトップニュースで日本、US、UKをRSS登録していると、かなりのことに接することができる

例えば、いまUKでウマやロバの肉が牛肉に偽装されていたことが、大きなニュースになっているけど、そんなの日本やアメリカでは、全然ニュースにはなっていない。これはヨーロッパの独自のニュースなんだ。そんなことは日本よりもヨーロッパのほうがひどいことが起きていることになる。

また、金融の世界で、インサイダー取引や市場濫用取引については日本に偏向がある。日本の報道だけ見ていると、あたかも日本だけが汚らしくモラルの低いインサイダー天国などと書かれている。どうしてどうして、アメリカでもヨーロッパでも同様のことはバルジブラケットの関係者を含めて少なくなく、アジア諸国を含めた第三世界ではニュースにならないほどひどいはずだ

面白いのは、USのGoogleニュースだろうか。幅広いし、まだまだパックス・アメリカーナ的な大きさを感じる。共和党のこと、民主党のこと、各州のこと、犯罪のこと、裁判のこと、軍事のこと、など、まさに映画で見るアメリカのような記事ばかりだ。オバマ政権の第2期の施政方針演説とか、最近ではdroneの話題が非常に多く指摘され、興味深い

テレビのひどさも同感だ。NHKのニュースでさえ、必ずスポーツのコーナーが短くなく、女性キャスターが、堪えられない!といった感じでプロ野球のキャンプの話題などを報道していると、公共放送に対する疑義を感じないこともない。オリンピックとか高校野球とか大リーグとか、民間の放送局が行うべきだろうと

ラジオも同じ。NHKは聞けないわけではない。しかし、それ以外の民放はプロ野球ナイターの中継ばかりだし、FMはなんかかっこつけのDJめい一杯頑張って洋楽を流しているのは不愉快だったりする。新しい切り口のラジオ放送局って考えられるのではないかなと思う



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  1. ky より:

    大リーグ中継にお金を使うのはやめたほうがいい。観てるけど

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