島田荘司「占星術殺人事件 改訂完全版」講談社文庫

公開日: : 書評(書籍)



20140503161435
冗長だった。途中で何度も挫けそうになった。最初の手記の部分がつらい。その後、京都に行くまでがつらい。最後に後書きがつらい。後書きにもあるように、この本が画期的だったのだろうけど、そういう歴史的な価値として読んでおくべき本のように思った。
名探偵の御手洗氏は双極性II型だな、見てると。
それにつけても、このトリックといい、現代社会を舞台にすると推理小説というものはどこまで箍を締められてしまうのかと思う。携帯電話、インターネット、この2つがあるだけで大きく違う。逆に、だからこその推理小説というのがあるのだろうか。
あと、この著者の本は何につけ衒学的に過ぎるような気がする。占星術の細かいところまでは逐一読んだりしていない。改訂完全版とあるのだから、これが著者にとって正しいものなのだろう。
そのくせ、下のような本線に関係のないところをメモっている自分がいるのだけど。

p141. 過去日本の死体を埋めた事件で、死体が出ているのはみんな犯人の自白のためなんだ。
p174. そしてね、実に不思議なことに、この五カ所の神社が、みんな東経139度線に沿って、南北に一列に並んでいると言うんだな。
p176. こういうわけで、卑弥呼の邪馬台国は、滅亡したかそれとものちの日本の中央政府軍に併合されたかしたのだろうと考えられるが、大和に中央政府を樹立した後、大和朝廷は政策として、もとの邪馬台国人たちを、卑弥呼の子孫も含めて東北へ強制移住させたのではないかというのが、さっきの小説の考え方なんだよ。奈良時代以降の中央政府の政策を見ると、歴史的に上総、上野、武蔵、甲斐あたりの関東地方は、朝鮮半島の動乱を逃れてきたいわゆる「帰化人」を、強制的に移住させていた地域だったらしいんだ。しかしこれは朝廷の前々からの政策を踏襲したものに過ぎないと推察されるので、その強制移住第一号が、邪馬台国人だったのではないかという考え方なんだ




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