坂下仁「いますぐ妻を社長にしなさい」サンマーク出版

公開日: : 書評(書籍), 銀行



20140508181836
一言でいうと、夫が正規雇用サラリーマンで人的信用を持ち、妻が合同会社の代表者となって大家業を興して担保不動産を持つ、という話。合同会社をプライベートカンパニーとかタックスヘイブンとか呼ぶセンスは良いな。

ポイントは税制の傾向のため法人を持つことが最適なこと、大家業がもっとも創業しやすく安定していること、そして、これが夫の個人保証と取得不動産の担保提供により銀行から容易に与信が受けられるということ。

気になることもいくつかある。法人税制は、赤字法人が多すぎて税制改正が行われるのではないかと心配している。また、大家業も、人口減少と地震および噴火の心配、さらには容積率の緩和による供給の過多を心配する。なので、これを、大家業については特に、真似する気にはなれない。

合同会社の運営、税金のメリットの詳細、大家業の実際、などの細かいことにはほとんど触れられておらず、それぞれの点でより深く勉強する必要がある。

p58.贈与というのは贈与契約というお互いの合意に基づいた契約です。そのため、受け取る側の子どもが中学生以上でないと、意思能力がないと税務署が判断するため、110万円以下でも税金がかかります。

p72.事務所に税金の天引き事務もまかせてしまうという方法は優れた手法だといいます。アドルフ・ヒトラーがこの制度を広めたそうですが、天才的な着想だと思います。しかし、その副産物としてサラリーマンにとっての節税の道は閉ざされてしまいました。




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