島田裕巳「なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか」幻冬舎新書

公開日: : 書評(書籍)



20140611075612
神道の神社を系統ごとに説明した一冊。様々な種類があることについて疑問を持ち始めたら、その解決にはうってつけな内容。

メインで紹介されているのが、国内に多いものを中心に、小見出し順に、八幡、天神、稲荷、伊勢、出雲、春日、熊野、祇園、諏訪、白山、住吉。しかし、白山の項にて日吉、浅間、日光など一連の山岳関係信仰が、住吉の中に宗像、恵比須、金比羅など海神系が含まれるなど、小見出しよりも豊富な内容になっている。

一冊の新書にしては内容が豊富であるため、事実の列挙のような書かれ方になっているようなきらいがある。

稲荷、春日、祇園など、普通はその縁起は触れることはないのではないか。義務教育の中でようやく天神信仰の単著がわかるのではないかと思う。高校の日本史のレベルでも上っ面な理解すら難しいと思う。好事家の世界か。

読むにつけて、地主神、渡来神、神仏の習合が激しいことがよく分かる。古い神社ほど式年遷宮が残っているとか。江戸間で神仏習合があったからこそ栄えた信仰が多かったとか、逆に明治以降は神仏分離により、居心地の悪そうな整理をされた寺社が多かったように思う。春日、熊野、祇園とかは典型的なように思う。

著者の他の著作も読みたくなってきた。日本仏教版と思える「浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか」とか、神仏習合系と思える「神も仏も大好きな日本人」とかね。




google adsense

関連記事

no image

三枝匡・伊丹敬之『「日本の経営」を創る』日本経済新聞出版社

2人の対談を本にしたようなもの。2人ともすごく偉人に見える。実際、そのとおりなんだろうと思う もう

記事を読む

no image

スティーヴン・D.レヴィットほか「ヤバい経済学」東洋経済新報社

買って、読まずにモタモタしていたら、増補改訂版が出てしまった。本も鮮度が結構大事。著者のブログを眺め

記事を読む

no image

山田ズーニー「伝わる・揺さぶる!文章を書く」PHP新書

文章を7つの要件に分けて丁寧に解説してくれる。意見、望む結果、論点、読み手、自分の立場、論拠、根本思

記事を読む

no image

ピーター・セージ「自分を超える法」ダイヤモンド社

20120707111440 また自己啓発的な本を読んでしまった。ダイヤモンド社らしい本だ

記事を読む

no image

マイケル・ルボーフ「自宅にいながらお金持ちになる方法」ダイヤモンド社③

20071125060000 ”マイケル・ルボーフ「自宅にいながらお金持ちになる方法」ダイ

記事を読む

no image

中島義道「私の嫌いな10の言葉」新潮文庫

好きな著者の一人。きわめて胸が空く。過去にもこんな本を読んでいる。"中島義道「うるさい日本の私」新潮

記事を読む

no image

内田貴「民法改正-契約のルールが百年ぶりに変わる」ちくま新書

20120504012031 最近の民法改正の動きを正当化する立法事実の説明を行っているもの。実は

記事を読む

no image

野村雅道「働かずに毎年1000万円稼げる私の『FX』超活用術」講談社+α新書

スワップをメインに利益を取ろうというタイプの、外国為替保証金取引の入門書。極めて読みやすい上に、この

記事を読む

no image

林總「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」ダイヤモンド社

"山田真哉「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」光文社新書"とかぶっている。あの本にもフレンチ・レストラ

記事を読む

no image

蔵研也「リバタリアン宣言」朝日新書

軽く読むことができる。タイトルから想像するとおりの内容。リバタリアンの考え方を理解する入門書としてよ

記事を読む

google adsense

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

google adsense

MediaPad M3 LTE プレミアムモデル購入して2か月

20170409130135 もう2か月が経ってしまったけど、記

Windows10アップグレード導入

20160307001116 2台のノートPCにつき、無料のWi

Nexus 6Pが届いた

20151105221617 無事に届いた。 海外荷物受付

Nexus 6Pが発送された

20151103103105 「発送しました」って内容のメールが

Nexus 6Pを発注した

20151031100625 それまでもネット経由でいろいろ調べ

→もっと見る

  • 名前:Max 年齢:人生の2合目くらい 誕生日:夏の暑い日 一言:他言無用ということでお願いします
  • あわせて読みたい
  • にほんブログ村 本ブログへ
PAGE TOP ↑