BS朝日・矢動丸プロジェクト編「賢者の選択」ソフトバンクパブリッシング

公開日: : 最終更新日:2012/09/05 書評(書籍)



国内旅行で温泉旅館に泊まったとき、夕食に謎の食前酒が出てきて思い切って飲み干すことがある。この本はそんな感じ。これってオモチャみたいな酒だなあ。確かにアルコールは入っているけど、最初にそんな軽すぎる味わいがあって、騙されたような後味が残る


新しい目の経営者10人がそれぞれの自分の決断の場面について語る内容。見事に統一性が取れておらず、本全体を通る背骨が見つけられない。表紙にある10人の顔写真を見て、それが誰だか半分以上わかるようであれば、この本は読む必要がない。アペラシオンでも純米大吟醸でももっと手ごたえのあるものが世の中にはたくさんある。


エッセンスのエッセンスを、それも極めて短時間のうちに知りたい、それで人にミニ知識をひけらかすくらいはできる。また、人名録くらいにはなるかな。10人じゃ少ないけど


1時間くらいで読み終わりたい




p31.(南部靖之)でも私の母親はそうじゃない。私の絵を10円で買ってくれるんです。その10円で、私は新しい画用紙が買える。それに、そうしていると算数で負けても絵では負けないという自信に変わるのです


p41.(南部靖之)「みんながどう言うかは関係なく、やるべきことはやらなあかん」という親父から学生時代に言われた言葉がいつも私にある。だから私はやろうと決めているんです。迷ったらやらないという選択肢もありますが、私はやって損をしたことはないのです。人からは失敗だったと言われますが、人生は長い。私は70歳になったときに自分の人生を振り返ってみて、地位やお金でなく「生き方」という意味で自分のやりたいことを全部やりきって、それでよかったら、”ワハハ!”と自分の人生を笑いながら振り返ろうと思います


p71.(松井道夫)よく、虚業は世のため人のためにならない仕事、実業は世のため人のためになる仕事などと言われます。でも私は、虚業とはお客様が認めないコストで成り立っている業であり、実業とはお客様が認めるコストで成り立っている業だと考えます


p95.(折口雅博)僕はいろいろなところに行くときに、いつも当事者意識を持ってその場所を見ていました。お客様の立場で行くのではなくて、自分が経営者の立場だと思って見るということです


p99.(折口雅博)起業するときに、全部がうまくいくからやる、うまくいかないならやらないと、単純な選択をする人もいますが、すぐにうまくいかなくても、経験や実績を踏まえて肥やしにすれば、さらに上に行けるということもあります


p120.(高原慶一朗)女性の商品を男性が売ることに関しては、抵抗があったかもしれません。しかし、私はそれを逆手に取りました。私自身がお客様や販売店の方の前で生理用品を股間に挟み、商品の説明を行ったのです。みなさんはおかしがる一方で、それだけ熱心なのだと納得されました


p137.(宇野康秀)そこから1年半くらいの間、社員たちと本気の活動が始まりました。有線放送のサービスは稚内から石垣島までいきわたっていたため、全国で750万本もの電柱を使用していました。電柱使用を正規申請するためには、すべての電柱を写真に撮り、図面に落とし、電力会社やNTTなどの各電柱所有者に提出していくという膨大な作業がありました。当然、本業も継続していますので、その合間に毎日毎日、社員たちが電柱の写真を撮るという大変な作業を行っていたのです


p157.(野尻佳孝)いまでも寝る前に、3年先の未来日記を書きます。未来から逆算して書くんです。「3年で上場。そのためには2年でこれだけになっていなければいけない。だったらいま何をしなければいけない」という日記のつけ方です


p199.(渡邉美樹)「和民」を取ったのは、夢もありますし、一回ファイティングポーズを下ろしてしまったら、僕は経営者としてダメになると思ったからです。勝つか負けるかわからないけれど、ここは闘わなければいけないところってあります。もし僕が安全な道を選んでいたとしたら、当時の社員は僕を見切るでしょう。「あいつは10年で店頭公開するって言って、根性はここまでか」と。だから僕は、ここは引けないと思いました




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