大久保寛司「仕事の壁を破るヒント」PHP研究所

公開日: : 最終更新日:2012/12/23 書評(書籍)



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本の構成がおもしろい。一区切りついたところで作者が読者に呼びかけるようなスタイルでそれまでの纏めを平易な文章で言い換えて再確認している。内容的にはそれほど驚くことはないものの読んで損はない一冊




p20.英語で「お客様:のことを”Customer”と言います。これは、「習慣」という意味の”custom”に”er”がついた単語です。つまり、習慣化していて、何度も何度も商品やサービスをお買い上げいただいていることを表しているのだと思います。また、「ビジネス」という外来語にもっともよく当てはまる日本語は、おそらく「商い」でしょう。「商い」とは「あきない」つまり「飽きが来ない」こと。すなわち、「ビジネスの基本はリピート・オーダー、再購入していただけるかどうかにある」と考えるべきではないでしょうか


p18.開発部門の人たちに「営業部門からお客様の声を聴いていますか? 商品に反映していますか?」と尋ねました。その返事は、おもしろいことに「聴いていません」というものでした。わからなくなったので、よく話を聴いてみると、開発・製造部門の人たちはこんなふうに答えました。「営業はいいかげんなんです。営業の言うとおりにやったら、会社は不良在庫の山になりますよ」そこで、営業部門の人たちに「あなたたちはいいかげんなんですか?」と聴いてみると、彼らはこう答えました。「実はいいかげんなんです」―。


p48.さまざまな企業を訪問する中で、最近痛感していることがあります。それは、「自分はたいしたことをしていない」と言う人に限って、すばらしい仕事をしているということです。そして反対に、「自分がいないとこの組織はダメだ」と言う人に限って、実はその人がいないほうが組織はうまくいくというケースが多いのです


p89.対話の時間は、組織にとって「投資である」と考えて下さい。そして、この投資の時間を業務予定にきっちり組み込んで下さい。そうすることで、組織の力は確実に高まるはずです


p113.いい表情をつくるときのポイントの一つは、「鏡を見ながら努力をする」ということです。鏡を見ないと自分の表情がわかりません。もう一つのポイントは、「いいものを見る」ということです。「私は表情がよくない」と悩んでいたある人が、毎日、仏像をながめていたら、とても穏やかな「いい表情」になったという話を聴いたことがあります。つまり、「いいもの」をじっと見て、自分を同化させる、それによって自分の表情を変えたのです。表情は力です。生き生きとした表情は組織を大きく変えていきます。皆さんも、すばらしい表情を身につける努力をしてみて下さい


p114.戦時中、「ダメです、もう体が動きません」と言っていた患者のほとんどが、空襲警報が鳴った途端立ち上がって逃げ出したといいます。結局、「全力を尽くしていなかった」のです。もちろん病院で寝ているときは、本当に「動けない」と思っていたはずです。「動けない」と自分で思い込んでいる訳です。「全力を尽くしているかどうか」と、常に自分に問いかけてください。本当に全力を尽くしたら、大抵のことは実現すると思います


p120.仕事ができる人の一つの特徴は、「常に頭の中に問題意識を持ち続けている」ということだと思います。例えば、何もない中で突然「ひらめいた」といたケースは、本当に何も考えないで、何もない状態でひらめいたわけではありません。散々考えて、課題を持ち続けて、その結果、ひらめくのです


p133.「うまくいかない責任は自分にある」、この発想が、自らを主とするということであり、自主の精神なのです。「景気が」「世間が」「政府の政策が悪いから」…。このような経営者は、すぐに退任しなければならないと私は思います。「世の中が全部よくならないと、自分の足で立つことができない」と言うならば、足の裏が弱いのです。いわば、「自分の歩くすべての場所に柔らかな絨毯を敷いてくれ」と言っているのと同じです。それは不可能です。むしろ考えるべきは、「自分の足の裏にどうやって絨毯を貼り付けるか」ということでしょう







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