大西康之ほか「社員は見た世紀の大合併 失敗のなぜ?(特集 買収無残)」日経ビジネス2007年5月7日号

公開日: : 最終更新日:2013/02/03 書評(雑誌), 日経ビジネス



20070508220200


リアリティってのはおもしろいなあ、と思う。週刊誌とは、こういう生気のある情報を出せてナンボという気がする



・ふそうの日本人社員はそれまで当たり前に接していた経営情報から遠ざけられた。この4半期は儲かったのか、赤字なのか、すら分からない



こういうことを従業員に伝えないメリットってどのようなものがあるのだろう。明快な答えを聞いたことがない。今回一つそれらしいと感じたのは、労組の賃上げ要求をはねつけるということだった



・ふそうは2006年、川崎製作所に近いJR新川崎駅前に本社を移転した。1階のコーヒーショップではコーヒー片手に談笑する外国人をよく見かける。現在、ダイムラークライスラーからふそうへの出向者は約50人。だが、コーヒーを飲んでいる外国人はダイムラークライスラー出向者とは限らない。「ダイムラークライスラー出向者とほぼ同数のコンサルタントが日常的に出入りしている。我々の言うことは信じないが、コンサルタントは信じる



気持ちは分からないでもないけど、いままで中にいて何もできずに経営成績が悪かったのだから、外部からの人間が幅を利かせても仕方がないという気もする



・三菱自でも同じことが起きていた。「ダイムラークライスラー参加の時代、三菱自には常に4~5社のコンサルティング会社が出入りしていて、年間に100億円近いコンサル料を払っていた」と三菱自の元幹部は証言する


・ダイムラークライスラーがふそうや三菱自で犯した過ちは、ダイムラークライスラー本体でも繰り広げられた。「世紀の大合併」とうたわれた独ダイムラー・ベンツと米クライスラーの合併も失敗に終わろうとしている



確かになあ



ダイムラーとクライスラー両社の関係を見てきた三菱自の海外担当者は、世紀の合併の内幕をこう語る。「2つの会社は、何から何まで違い過ぎた。ダイムラーの経営陣は体育会系で、議論に熱中すると役員会は深夜に及び、途中から酒が入って最後は歌い始める。クライスラーの役員は朝早くからバリバリと働いて定時になるとすっと帰った」「役員報酬はダイムラーの方が格段に低いが、それ以外のコストがかかる。出張する時はファーストクラスで飛んでスイートに泊まる。報酬の高いクライスラーの役員はビジネスクラスで来て普通のツインに泊まった」そんなビジネススタイルや価値観の違いを、ついに両社は乗り越えることができなかった。クライスラーからはダイムラー流を嫌う中核の人材が流出し、空洞化したクライスラーを最後はダイムラーが持て余した



うーん、自分はクライスラーのタイプだなあ





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