林和人「香港大富豪のお金儲け7つの法則」幻冬舎

公開日: : 最終更新日:2011/11/24 書評(書籍)



おもしろくて一気に読み終わってしまった。内容も平易で読み易いということもあるけど。でも著者の熱意というのも伝わってきて引きづられてしまうところがある


ここでメモした以外にも、分散投資でなく一極集中しろとか、流動性あるものに投資しろとか、自分のなりたいことを紙に書けとか、ベトナムがいいとか、そんな最近よく言われているようなことも書かれている。その辺が初耳だという人はこの本を読んだほうがいい




p71.タム氏はこう話していました。「ギャンブルは不確実性」「投資は確実性の検証と判断力」「双方の共通点は利益が出たときに多大な爽快感と達成感にいたる至福のときを迎えること」「ただ、結果が出るまでのギャンブル特有のワクワク感は投資にはない。不安感はあってもこのワクワク感がない」「ワクワク感とは人間の本能に近い感情で、感情に支配されている状況がギャンブルだ」


p79.後日、タム氏から1万香港ドル(約14万円)のキャッシュを差し出されました。「生まれて初めて為替取引をやった。縁起を担いで、この儲けの一部をおまえに進呈しよう」第1章でもコン氏が儲かったからといってお金をくださったことをお話しました。タム氏もまったく同じことをしようとしたわけです。それまでの華僑投資家とのやりとりから、このお金は今後もよい情報を得るためのお礼であることはわかっていました。「俺は日本株投資には魅力を感じないが、おまえの姿勢は好きだ。この小さなお金はこれからの俺とおまえの利益のシナジー(相乗効果)を出すためにわたすものだ」と去りぎわに言い放ちました。これが華僑投資家たちの金銭感覚を含めた人間関係の構築方法だということを知らされます。お互いにメリットを与え合い、信頼をし合う。こうしたお互いに儲けを得られる関係こそが、華僑投資家にとって一番のパートナーシップなのです


p85.タム氏のディーリングルームで、証券会社16社の直通ラインを指差しながら、「何を基準にビジネスパートナーやブローカーを選ぶのですか?」と率直に聞いたことがありました。するとタム氏はニコリとしながら、「ハードワーク、インテリジェンス、トラストワーシィ・ピープルが基本だ」と答えます。つまり、よく働いていて、創造的知識にとみ、裏切らない(短期的利益を追求しない)。これは華僑第一世代、第二世代に共通する、「人を選ぶ基準」でした


p97.私が振りきった日本の証券会社の”朝の儀式”。これなどは、感情というか、精神生活のスタイルとして現れた典型と言えるでしょう。それが何の意味を持たないというよりも、少なくとも投資という目的のもとでは妨げになるということがよくわかりました。この行動は企業の一体感を強めたり、個人の生産性を上げる動機付けになったりするのは確かです。しかしここで整理したいのは、人間の連帯感を語ると、決してお金の話がうまくかみ合わないということです。お金は、個人の所有物で、その多い少ないを個人がそれぞれの判断のもとで増やそうとしたり、使ったりするからです


p98.ビジネスに極力感情を入れない。連帯感を感じさせない個人企業やオーナー企業。それが華僑富豪や投資家たちの典型的な企業形態です


p102.「お金の交渉をするときには、まず冗談のような安い値段を言ってみることだ。言うだけならタダだからな。ダメなら、そこからちょっとずつ上げていけば済むことだ」これはタム氏の口癖でした。「お金のやりとりに、感情を込めない」そして、「相手を人間と思うな! 感情をたたけ! 数字の印刷されたPaperだと思って交渉しろ」と…。彼らがふだんから実践している、きわめて通常の考え方と言えるでしょう




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