藤原和博「人生がつまらない人へ」ダイヤモンド社

公開日: : 最終更新日:2012/02/10 書評(書籍), 藤原和博

最近、リクルートの人とよく会うようになった。そういうときにexリクルートの著作を引用して話をしたりする。その一人が当然この著者である。しかし著作の中で見るような痛快な評判はあまり聞いたことがない
カバーの絵といい、マイナスのオーラが出ているような感じがする本。内容的には著者の周辺著作から特に目新しいものはない。文章は読みやすい。ところどころリーズニングがおかしいようにも思うものの、なんだかんだいって、結論においては同意見だったりする
最近では中学の校長としてユニークな手法で教育現場の改革を行って成功を収めていると聞く。「メリットのなさそうなアンケートには答えない」など、そういう報道に接すると、ああ著者はご健在だな、と思う

p15.あなたがもし、今の仕事を辞めたいと思いながらも、「大黒柱としての責任は放棄できない」と考えて転職や独立の決断を鈍らせているとしたら、それは誤り
p38.会議中でも講演の最中でも、小声で「モシモシ」と会話を始めてしまう人。可哀相だなあと、しみじみ思います。朝から晩までケータイやメールに振り回されて、自分の時間を支配できないならば、人生が面白くなるはずはありません
p77.私が蓄積しているものは、いわば「見えない資産」ですが、その「見えない資産」が著作を生み出す元になり、講演でのエネルギーにもなっています。ここは、仕事の収入とは別にお金に換わる部分でもあります。しかし、そんなことより私にとって大きいのは、「見えない資産」が生み出してくれる人との豊かなネットワーク。一人の人間として、組織ブランドに頼らずに仕事を生み出していける自由が、いちばん大事な価値だと思っています。だから、いざというときには、自分を「安売り」する勇気を持ってください。大丈夫。きっと、元は取れますから
p88.就職を控えている学生から最もよく受ける質問の一つは、「会社に入ってから、何を身につければ一番いいのか」ということです。私はその質問にいつも「集客力をつけろ」という言葉で答えています
p97.「ピーターの法則」の本のなかで博士は、昇進を避けるために、ちょっとだけ組織の風習に合わない”奇行”を演じたり、集団行動から一人だけ外れたことをしたり、いわば、組織のイイコちゃんであることから抜け出す知恵を披露しています。彼はこれを「創造的無能のススメ」と呼びました
p127.同僚や上司が、あなたにはどうしようもなくアホな人に見えたとしても、サラリーマンに100%の性悪人間など、まずいない。ホントにワルければ、サラリーマンになどなっていないでしょう。人の、いいところを発見できるチカラは、自分の良さを引き出すことにもつながります
p135.評論家の西部邁さんが、面白いことをおっしゃっていました。人間が「正気」になるためには、三つの場所に行くしかないんだ、と。「病院に入院すること」「独房に入ること」「戦争に行くこと」外部からの情報を遮断して、孤独になり、自分を見つめ直すため、という意味があるのでしょう
p144.昭和30~40年代生まれの受験世代には、「空白があったら埋めなさい」という試験の出題に短期間で答える習性が根づいていますから、スケジュール表や手帳の”白い空白”に耐えられない

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