本田直之「レバレッジ・シンキング」東洋経済新報社

公開日: : 最終更新日:2012/09/14 書評(書籍), 本田直之



いつも思っていたこと、自分がすでにやっていることが、すべきこととして書いてあることはうれしい。しかし、そのようなことは自分も過去に何か別の本で読んだことだったりする。端的には著者の過去の著作の“本田直之「レバレッジ・リーディング」東洋経済新報社”を読んでおり、読書に関する本著の記載は同じものなわけだ。あとは実行するかしないかだけの違いなのだ、という指摘も、すでに別の本で読んでいたりするのだが。そろそろこういう自己啓発・ハックス系を読むのも煮詰まってきたということだろうか




p43.少ない労力で大きな成果を上げるポイントは4つ。①仕組み化。そのメリットは再現性があって、繰り返せることにあり、一度構築すれば、次回から行動する際に毎回一から考えずに済む。マニュアル化、フォーマット化などの方法がある。②無意識化・習慣化。これによって精神力が弱かったり、自己コントロールが苦手な人でも、いちいち考えなくても行動でき、継続しやすくなるというメリットがある。③KSF(キー・サクセス・ファクター)を見つけ出す。④二毛作、言葉のレバレッジ、エクササイズのレバレッジ。


p46.普通の会社では「仮説→実行→検証」で終わっているところが多い。楽天では、それに「仕組み化」を加えているところが優れている。仕組み化には、余計に時間・労力がかかるが、それによって、先々継続してリターンを生むことになる


p48.マニュアルが否定されるのは、マニュアルに沿ったことしかやらないケース。マニュアルの本来の目的は、一定の仕事レベルにまですべてのスタッフの能力を引き上げること。時間を短縮し、最短ルートを通るためのツール。そして、仕組み化する部分は仕組み化し、それ以外のことに頭を使えるようにする


p52.「ある研究によると、人間の行動のうち、本人が意識的に行っているのは全体の5%に過ぎないという。わたしたちの行動の95%は実は無意識に行っているが、突きつけられた要求や不安への反応として行われているのだ」(ジム・レーヤー/トニー・シュワルツ著『成功と幸せのための4つのエネルギー管理術』阪急コミュニケーションズ)


p71.野茂投手の活躍によって、多くの日本人選手のマインドが「できない」から「できる」へとかわったことでしょう。それが現在の日本人メジャーリーガーの活躍につながっているのです。思い込みによって、能力がセーブされてしまうのは大変もったいない。そこから解放されることが、労力のレバレッジをはかる第一歩


p85.ビジネスでうまくいっている人たちに話を聞いてみると、そのほとんどがまずゴールを設定している。つまり、自分で試合日程というデッドラインを決めている。そして、俯瞰逆算思考でタスクを決めるという方法をとっている


p93.「プリショットルーチン」:ゴルフのショットや野球のバッティングの前に行う一連の決まった動作手順のことで、パターン化されたもののことです。サムライ打法といわれるイチロー選手のバッターボックスでの行動が特に有名です。常に一定のリズムで行われ、同時に、イチロー選手の強さの要因として語られています。プリショットルーチンのメリットは、常に一定の動作手順を行うことにより、ショットやバッティングが安定することです。リズムを一定にすることを心がけていると、雑念に意識が奪われなくなります。呼吸をするかのような自然なプリショットルーチンにより、「あとは構えてショットするだけ」という良好な自己暗示に入ることができます


p107.早起きのコツについて『脳はなにかと言い訳する』(池谷裕二著、祥伝社)の中にこんな記述があります。「脳が目覚める、目覚めないという前に、まず体を起こして、歯を磨いたり、カーテンをあけたり、顔を洗ったりして、体を動かすことによって、それに引きずられる形で脳が目覚めるのです。布団の中にいたらいつまでも脳は目覚めません。これは体主導型の考え方です」また、わたしは平日のランチのあと、15分ほど昼寝をするのですが、たった15分だけでも非常にスッキリします。脳科学的に言うと、昼寝が長いと逆に起きたあとの作業効率が元に戻るのに時間がかかってしまうそうです


p116.多くの人が前例の宝庫であり、手軽に入手できるはずのビジネス書を読んでいません。労働力人口6542万人に対し、年間トップセラーとなるビジネス書の部数はだいたい30万部くらいでしょうか。年間トップセラーとなるビジネス書は、ビジネス書を読む人ならば、ほとんどの人が読んでいると考えてよいでしょう。とすると、労働力人口のうち、ビジネス書を読んでいる人は0.46%に過ぎないことがわかります。これはビジネスパーソンの学習量の少なさを端的に表しているといえるでしょう。逆に言えば、知識の投資をすることで、アタマ一つ抜け出すのは簡単なことなのです


p155.人脈をつくるうえでの基本は、相手にコントリビューション(貢献)することです。興味のある人にアプローチする際、何かをしてもらいたいとか、誰かを紹介してもらいたいとか、自分の願いを最初に考えるのではなく、まずは相手に何かコントリビューションできないかと考えます。もしコントリビューションできるものがなければ、そのときはアプローチせず、何かができそうなタイミングで行うとよいでしょう


p158.わたしの場合、会いたいと思った人がいれば直接メールします。おもしろいと思ったほんの著者にも、よくメールを送ってアプローチしています。今までメールを入れて会えなかった人は5%にも満たないでしょう。断られてもマイナスになることは何もありません


p162.会ったその場で相手のことを知っているという状況をつくるのが会の主催者の仕事です


p172.アドバイザー選びの基準は実践の経験を持っているかどうかです




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