夏川賀央「時間泥棒を探せ!」扶桑社

公開日: : 書評(書籍)

著者は60分というけれど、この程度の濃さであれば40分くらいで読み終わりたい。内容は平易だし、言われてみれば順当な内容である。しかし簡潔に指摘してくれ、それを今後に生かせるのであれば、この値段と時間は損をしない

p52.最近主流なのは、「こういうモノを売りますよ」と最初からアピールして、興味を持ってやってきた人に時間を使うスタイルです。最近、私の事務所の近所に携帯のソフトバンクと不動産の「mini-mini」の新店舗ができましたが、前者はギャラリーのような雰囲気、後者はオシャレなインフォメーションセンターのような感じで、業界の店舗イメージとはずいぶん違います。それで「面白そう」と来てくれた人だけにセールスする…時間は思いっ切り短縮されるわけです。気の合わない上司だって実は同じことで、「理解されよう」とか「好きになろう」と踏ん張ったって、なかなかそううまくはいかず、こちらのほうが疲れてしまうことがほとんどです

このように考えないとアタマがおかしくなってしまいそうになる。皆から好かれる必要はない

p56.私の知っている会社には、”仕事中に一切の雑談禁止”というところがあります。いつもシーンとしていて能率はいいのかもしれませんが、その代わりに離職率が異常に高くなっています
p57.時間術の本質は、”行動の決断”と”あとのつじつま合わせ”の手法ともいえます
p60.手帳に予定を書き込むというのは、時間短縮の方法でも何でもなく、「自分が拘束される時間」をつくることです。「スケジュールがぎっしりの人」というのは、スゴい人でも忙しい人でも何でもなく、ただ「時間泥棒を大勢かかえている人」であるケースも多いのです
p67.会議では別のことをせっせとメモしたのです。「社内の戦国絵巻図」だとか、「どんな話に上司は反応するのか」とか、「人をつまらなくさせる会話事例」とか…です。なかには「会議で話題になっていることから連想した、仕事で使えそうなアイデア」というのもあります。そんなふうに「自分が思考した時間」をメモという記録に残し、活用することで、いくらでも時間を取り返すことができるのです

これは意識するようにしている。そのためにもノートパソコンを常に持ち歩けるのが理想だと思っている。会議のメモをとっている振りをしつつ、実際にはメールに返信を打っていたり、ネットサーフィンをしたり、別の企画のための考え方の整理をメモしていたり

p97.「人に頼むと時間がかかるから」と言って、たくさんの仕事を一人で抱え込んでしまう人がいます。たしかに逐一説明したり、チェックしたりして時間はかかるのですが、それもこれも”そうしなくてすむようにする”ためです。だから説明に時間を惜しまずに投資した人は、最終的には”以心伝心でわかる”ようになって、大幅な時間を節約できます。そうでない人は、いつまでも「忙しい」状況から抜け出せないのです

こういう人、職場に多い。「自分でないとできない」と言ったりするけど、それは自分では人に仕事をうまく説明できないというコミュニケーション能力の欠如を示すものか、または利己的なものだ。しかもその利己も近視眼的なものに過ぎない。しかし、それで十分に評価されてしまうという職場も結構あったりする

p108.”感性で感じたこと”は、感性でもって伝える。ムリに論理化して、それを納得させようとするから、時間泥棒が生まれる
p120.「話の中身が7%で、あとは外見と声で決まる」なんていう「メーラビアンの法則」が取り上げられますが、こんなふうに動作や雰囲気を工夫することでも、多くの時間が節約できる
p140.この場合の「やる気がない」は、”頭の中でアイデアが整理できていない”ということに端を発しているわけです。「こうする」と決めていた場合にしても、頭の中では、その方針に納得できていない。だから、なかなか仕事に意欲が湧かない…。としたら、必要なことはムリに仕事をやろうとすることでなく、頭の中を整理する時間をつくるということなのです。よって”いったん、やめちゃう”というのは、選択としては決して間違っていないわけです
p146.松井秀喜選手のインタビューを聞くと、どうも彼は、「自分でコントロールできないこと」には時間をかけないようにしているようです。だからマスコミがなんと言おうと気にしないし、スパイクをどっちから履くか…なんていうジンクスも持たないようにしているそうです。運も自分ではコントロールできないことですから

これはテイクノート。道理だけどなかなかそこまで手綺麗に整理できなかったな
20071127060000

google adsense

関連記事

no image

松島庸「追われ者」東洋経済新報社

昔の本だが、縁あって読むことになった いまとなっては旧聞に属するクレイフィッシュの事件。一つの企業

記事を読む

no image

沓沢江美「女性コンサルタントが教える新サラリーマン処世術」半蔵門出版

女性だから書けた。男性が書くと問題が起きる気がする 評価に悩む内容。注意して読むべき本。そうは言って

記事を読む

no image

野村正樹「上に立つ人の24時間管理術」すばる舎

自分でも、よくもこの類の本ばかり読んでいるという気がする 上司の立場から、時間管理という切り口でハッ

記事を読む

no image

三谷宏治「トップコンサルタントがPTA会長をやってみた」英治出版

20080917060000 面白い。筆者がPTAや生徒の前で話した具体的内容が興味深い

記事を読む

no image

富増章成「深夜の赤信号は渡ってもいいか?」さくら舎

20120919014333 深夜の赤信号を渡るべきか、というタイトルの質問にどう答えてい

記事を読む

斉藤賢爾「これでわかったビットコイン」太郎次郎社エディタス

20140615061107 これでわかったビットコイン: 生きのこる通貨の条件著者 : 斉藤賢爾

記事を読む

no image

外山滋比古「思考の整理学」ちくま文庫

本の帯に魅力的な惹句がある。”もっと若い時に読んでいれば…”。確かにそう思わせる一冊。1986年発売

記事を読む

no image

山田正人「経産省の山田課長補佐、ただいま育休中」日本経済新聞社

内容はその主旨として賛同できる 文章は軽い。2、3時間程度で読み終えられる。内容は一見軽いが、実は

記事を読む

no image

橘玲「マネーロンダリング入門」幻冬舎新書

この本は、すごいタイムリー。北朝鮮の核実験や銀行資産の凍結の件、村上や堀江の件、グラミン銀行の件、す

記事を読む

no image

小池和男『日本産業社会の「神話」』日本経済新聞出版社

そのタイトルのとおり、日本の産業社会における「神話」が紹介されている。ここでいう神話は、「根拠もなく

記事を読む

google adsense

google adsense

Pixel3の購入と現状の整理

20181120110248 Pixel初代とPixel2が日本

ドコモ「dアカウント」と「ポイント共有グループ」の整理

20181106112305 ドコモに3回線MNPの顛末(2

ワイモバイルにMNP

20181104115802 この記事を見て、小一時間考えてMN

ドコモに3回線MNPの顛末(2018/09)

20181029231515 ちょうど1カ月が経つので、思いつく

キャッシュレスまたはクレジットカード

20181023225403 政府がキャッシュレスを進めているみ

→もっと見る

  • 名前:Max 年齢:人生の2合目くらい 誕生日:夏の暑い日 一言:他言無用ということでお願いします
  • あわせて読みたい
  • にほんブログ村 本ブログへ
PAGE TOP ↑