安田佳生「千円札は拾うな。」サンマーク出版①

公開日: : 最終更新日:2012/10/15 書評(書籍)



20071206060000








当時かなり評判の本。早期に買ったが、なぜか今まで読まずにおいたもの。早く読んでおけばよかったと後悔しきり




p5.たとえば、千円札の横に一万円札が落ちていたとして、あなたはどちらのお札を拾うでしょうか。どちらか片方しか拾えないとして、それでも千円札を拾う人がいるでしょうか。しかし、現実にはそのような変わり者が、日常生活や仕事の場面でたくさんいるのです




タイトル見て、そんなことじゃないかと思ったが、やっぱり




p20.なぜ「勤勉は美徳、努力は必ず報われる」と信じられているかといえば、以前はそれが真実だったからだ




ここは、過去形




p22.今や、人と同じことを人より長い時間やることを「努力」とは言わない。サボらずに真面目に勤めることが「勤勉」ではないのだ。今は、人と違う結果を出すためにはどうすればいいのかについて、新しいやり方を考え、実行することが「勤勉」であり、最も短い時間で成果を出すための工夫をすることが「努力」である。つまり、勤勉の対極にあるのは、今は「怠惰」ではなく「不変」なのだ。変化し続けること、それが今の時代に求められている「勤勉さ」である




この部分がこの本の全体を要約していると思う。最後のほうで同じことが出てくる




p25.残業をやめ週休3日にすると、仕事時間は半分に減る。時間が半分まで減ると、どんなに頑張ったところで仕事はこなしきれなくなる。これをねらっているのだ。頑張ってもどうにもならないとわかると、人はがむしゃらに頑張るのをやめ「頭を使う」ようになる。そこで必要になるのが「考える時間」である


p27.日本で週休2日制が普通になったのは、ついこの間の話である。休みが1日増えたからといって、日本の経済は破綻しなかった




主張と立証が対になっている。ちゃんとした立証かはともかくとして、まずは説得される言い方だ。面白い




p28.優秀な人にたくさんの仕事をさせてしまうと、その人が持つ最も大切な能力が発揮されなくなってしまう。その最も大切な能力とは、「新しいものを生み出す能力」である。優秀でない人は、暇になれば暇なだけで終わってしまうが、優秀な人というのは、暇な時間ができると、意識的に、あるいは無意識のうちに、それを「考える時間」にあて、そして実際、必ず何か新しいものを生み出す




そうありたいね




p40.全く別の新しい方法を生み出すために最初にしなければいけないのは、「無謀なほど高い目標」を掲げることだ。ちょっとした目標、実現可能に思える目標をいくら掲げても、大きな変化は生まれない。走ることが最も速い移動手段だった時代に、100メートルを5秒で移動するというのはとてつもなく無謀な目標だろう。だが、そうした無謀な目標を掲げなければ永遠に車も新幹線も生まれなかっただろう




新幹線の生みの親の話を思い出した。「できないということを立証することは難しい。すべての可能性を追求しなければならないからだ。できることの立証は簡単だ。実際に実現すればいい」というような曖昧な記憶


http://www.e-kotoba.net/e-html/2777.html




p44.うるさい客を1割断ると、うるさいことを言ってくる人がいなくなるので、担当者の時間は3割くらい空く。空いた時間で、新しいお客様を開拓すれば、うるさい客を1割断ったおかげで、売り上げは1割以上伸びることになる。嫌なお客がいなくなって、好きなお客様だけで気持ちよく仕事ができるうえ、売り上げも伸びる。これほどいい戦略はないだろう




しかし、お客様第一主義と言って、変なことになっている事業体は結構あるもんです




p49.ホームに走りこむジーターの姿を見て、観客は沸き立つ。試合にエキサイティングな彩りを加える。そうなると観客は、また次の試合も見に行こうということになる。結果、球場への人出も増え、観客動員数も増える。ジーター自身もおそらく、ホームでセーフになるかアウトになるかというスリリングなプレーを、ファンが求めているとわかっているのだろう。だから、明らかなシングルヒットでも全力でホームに突っこむし、三塁コーチャーも止めないのだ。ジーターがアウトになることには、単なる「ひとつのアウト」以上の価値がある


p50.わが社のオフィスの地下に1台150万円のビリヤード台を置くことによっていくるもの雑誌や番組に取り上げられ、それだけで元を取れてしまう。社員が楽しんでくれるだけでも充分なのに、広告宣伝費を考えたらこれほど安い投資はない







google adsense

関連記事

no image

井上功「借金1兆円を10年で返したリクルートの現場力」ダイヤモンド社

リクルートの仕組みの解説。細かく記述されており参考になる。特に、人材育成、目標管理、チームアップなど

記事を読む

no image

藤井孝一「週末起業」ちくま新書

20071229060000 不況やリストラに立ち向かい、副収入や独立を得るための考え方の

記事を読む

no image

タイラー・コーエン「インセンティブ」日経BP社

期待したほどの面白さではない。洋書に特有なうんざりするほどの寄り道。この半分の量に収まる程度の内容。

記事を読む

no image

井上靖「風林火山」新潮文庫

井上靖は有名であるものの、自分には縁遠い。昔、「敦煌」が映画化されたとき、原作は読んだ。「額田女王」

記事を読む

no image

花村萬月「父の文章教室」集英社新書

実は、氏の小説は一つも読んだことがない。気にはなってはいるんだが。この本を最初に読んだということは、

記事を読む

no image

杉本智彦「改訂新版 カシミール3D入門編」実業之日本社

20130428221714 最近、山に登り始めた。大昔の経験を参考にしながらも、久しぶり

記事を読む

no image

ダニエル・ピンク「フリーエージェント社会の到来」ダイヤモンド社

20120202235815 アメリカの本らしく、充実過ぎるほどの実例と、くどいほどの同じ

記事を読む

no image

藤原和博「建てどき」情報センター出版局

筆者が自分の家を建てるため、長い年月をかけて得た知識と経験の集大成。その知識を施主の立場において必要

記事を読む

no image

原賀真紀子『「伝わる英語」習得術-理系の巨匠に学ぶ-』朝日新書

面白かった。勉強になるというよりも、参考になる。蘊蓄系の読み物としても楽しい 「英語を習得するのな

記事を読む

no image

金川千尋「危機にこそ、経営者は戦わなければならない!」東洋経済新報社

思っていたよりもあっさりした内容。しかし実績を出しているから自信にあふれた物言いであり、読んでて気分

記事を読む

google adsense

google adsense

pay整理とKyashへの収束

20181209101111 ソフトバンク系と楽天系のポイントが

楽天ペイのアプリとローソン

20181208145713 Rakuten PayがPayPa

銀行の口座振替(引落し)設定の解除

20181207112040 とある事情で、とある業者への支払い

Pixel3の購入と現状の整理

20181120110248 Pixel初代とPixel2が日本

ドコモ「dアカウント」と「ポイント共有グループ」の整理

20181106112305 ドコモに3回線MNPの顛末(2

→もっと見る

  • 名前:Max 年齢:人生の2合目くらい 誕生日:夏の暑い日 一言:他言無用ということでお願いします
  • あわせて読みたい
  • にほんブログ村 本ブログへ
PAGE TOP ↑