前田和彦「5年後にお金持ちになる海外投資」フォレスト出版

公開日: : 最終更新日:2012/10/15 書評(書籍)



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内容的には概ね違和感がない。特に、不動産投資が危ない、外貨預金は意味がない、銀行口座より証券口座を使え、というあたりはもっともだ


言葉足らずと感じる部分も多いが、まあ価格なりの価値は十分にある。タイトルをそのまま受け取るのではなく、タイトルに興味を持つくらいのレベルの人が読むべき内容だという逆説ということだと思う


自分も3年位前までは外貨MMFで運用していたが、証拠金取引を知ってからはやめてしまった。適度なレバレッジが簡単に使えるのに、利用しない手はない。銀行も純粋に決済の目的にのみ使っている。口座維持や振込手数料の観点から必要最低限の残高などを持つことはあるけど。決して銀行にとっておいしい客ではない


最近、諸国で海外投資が盛んであると聞く。日本ではかなり前から海外に投資する投信が盛んに設定されて円安圧力の原因とも言われているし、最近はアメリカも海外投資が増えてきているという。また中国国内の投資家もまもなく外国への投資が解禁されるという。これを踏まえて香港市場がもっとも有望だろうと一財産注ぎ込んだが、この1週間程度では結果は裏目に出ている。この本にも書かれているとおり、短期的な結果で一喜一憂してはいけないのだろうと自戒する




p32.今の預金金利の50倍の話が本当にうまくいくのなら、銀行や機関投資家がみんな投資するのではないでしょうか。銀行や機関投資家は損をするのがわかりきっているから投資しないのです。それなのに投資家は、「リスクなしで50倍の金利がもらえる」といううまい話がなぜ自分のところにくるのかとさえ考えません


p46.経費は必要なものに対して使うお金ですが、それとは逆に、どうでもいいものに対して無駄に使うお金を冗費といいます。騙される人は、個人でも法人でも経費と冗費の区別がつかないのです。海外との交渉に弁護士や通訳を連れて行くのは当然の経費でしょう。にもかかわらず、騙される人はそうした必要最低限の経費をもったいない、冗費だと考え、カットするわけです


p106.私が以前、関東財務局という役所に投資ファンドの届出に行ったとき、役所はその届出を受け取ってくれませんでした。届出というのは書類を提出すればよいのですが、何と手を引っ込めて受け取らないのです。そこで「ここに置いていきます」というと「手渡ししない限り届出したことにはならない」と手を引っ込めたまま言い放ったのです。内容とかそういう問題ではなく、嫌だから受け取らない。これが日本の役所の実体です


p109.日本から離れられないという人は、たいてい身内の問題があるとか、仕事があるとか言いますが、自分で何かしらの理由をつけて、日本から出たくないだけの話です。日本にいながら資産を守ることは不可能です。資産の大部分を日本に奪われることを覚悟しなくてはならないでしょう


p156.アメリカ型のPBは担当者を定期的に交代させることで、お客様と担当者の関係をビジネスライクの状態に保ちます。そうすることで、担当者とお客様の関係が密接になり、担当者とお客様が一緒にほかのPBに移ることを避けるのです。その背景には、同じスタッフに長期間勤めてもらうよりも、随時新しいスタッフと入れ替えたほうがコストが割安になるというアメリカ型の企業経営に対する発想があります。担当者をお客様から切り離し、担当者はいつ辞めても構わない状態にしておくことは、銀行を経営するうえでとても重要なのです


p194.高度成長期は日本のあらゆる企業の業績が右肩上がりの時代でした。みんなが毎日同じことを繰り返しているだけで、自然と業績は上がったのです。だから社員には特別な能力も独自の発想も要求されませんでした。そのとき、社員に格差をつけるためにたまたま使われたのが学歴です。有名大学の出身者は優秀な社員として扱われ、出世コースにのれたのです







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