山田ズーニー「話すチカラをつくる本」三笠書房知的生きかた文庫

公開日: : 最終更新日:2012/02/10 書評(書籍), 文章術/レトリック



極めて平易に、話すチカラをつける方法を教えてくれる。正攻法であり、しかも必要なことは容易。分量も少ないので30分くらいで2回読み終わるイメージで何度も読んで身につけてしまおうと思わせる


特に病気を克服しようと気負うよりも一度受け入れてしまうという話は、本論からは外れた部分かもしれないが、興味深かった


信頼をどのように獲得するかという点も著者の明快な説明があっていい。これが最後に出てきてこの本のまとめになっていくところは構成がうまい


挿絵も雰囲気が出ている。装丁の緑と黄色と白のコントラストもなかなかいい。机に飾っておくだけでも価値がありそうだ




p41.伝わる7つの要件。1.自分のメディア力 2.意見 3.論拠 4.目指す結果 5.論点 6.相手にとっての意味 7.根本思想


p46.いまの若い人が、「考えることを放棄して、その結果、苦しんでいる」。受験生を指導していた友人に言われたのですが、学習にしても、進路にしても、「苦しんでいることを自覚していれば、まだいい」と。「何となくで生きている子たちこそ、いま受けている傷は深いのではないか」


p72.その移った病院で、母は回復の契機をつかんだのです。それは、お医者さんのあまりにも意外な一言でした。「(心臓病になったのだから、治療しても)もとの(健康体の)ようには元気になりません」という言葉です


p76.正論が通じない理由のひとつは、正論を言うとき、自分の目線は、必ず相手より高くなっているからです


p89.これがわかったら、大丈夫。「カラスって黒いですよね」で通じ合いましょう。自分も相手も想いは同じ、だって、もともと誤解なのですから。「カラスは黒い」が共感ポイントです


p100.これは、つながりの危機です。過去から現在そして未来へと続く時の中で、その人がなんのつながりも、脈絡も持たず、ブツッ、ブツッと途切れた感じでいる。こういう状態は不安になります


p102.信頼されない条件をひっくり返すと信頼の条件が見えてきます。そう、「つながり」を示すことです。1過去→現在→未来という、時間の中での、その人の連続性 2その人と、人や社会とのつながり


p107.過去→現在→未来のつながりの中で指示されると、人は、意味・やりがいを感じます。「編集をがんばっていた山田さんですね」「新しい部署の人に、こんなスゴイ編集の世界があることを教えてやってくれ!」




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  1. 山田ズーニー『話すチカラをつくる本―この一冊で想いが通じる! 』

    話すチカラをつくる本―この一冊で想いが通じる! (知的生きかた文庫 や 25-1)山田 ズーニー三笠書房このアイテムの詳細を見る
    今回は、山田ズーニー『話すチカラをつくる本―この一冊で想いが通じる! 』を紹介します。本書を読んでみると、コミュニケーションの基礎を学ぶことが出来ます。
    自分の想いが伝わる7つの要件
    1、相手から見た自分の信頼性は?(メディア力)
    →つながり(時間軸;過去→現在→未来、社会や人とのつながり)
    2、自分が一番言いたいことは?(意見)
    3、意見の根拠は?(論拠)
    4、誰がどうなることを目指すのか?(目指す結果)
    →人の心が動くのか(納得・共感・発見)
    5、今、どんな問いに基づいて話しているのか?(論点)
    →問い(論点)と答え(意見)の関係、論点→論拠→意見、
    自問自答を繰り返すことが考えることになり、それが問い(論点)を探すことになる。
    6、自分がいいたいことはあなたにとって何の意味がありますか?(相手にとっての意味)
    →相手理解(納得・共感・発見)から信頼へ
    7、自分の根っこにある思いは何か?(根本思想)
    →どんな気持ちで伝えるか?

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