長谷川高宏「毒ギョーザ騒動と危険妄想のウソ」週刊東洋経済2008.2.16

公開日: : 最終更新日:2012/02/10 書評(雑誌), 週刊東洋経済

・どうやら“事件”の様相が強まってきた。JTの子会社が販売していた中国製商品によって各地で食中毒が引き起こされた毒入りギョーザ問題
・しかし、世の中は今回の事件を「特殊なケース」とはとらえていないようだ。事件後の報道を見ても、中国商品の危険性をあおる見出しであふれている。一部の外食産業は「中国で最終加工している食品のうち加工度の高い一部の使用を見送る」(すかいらーく)対策をとったが、「暫定措置」であるにもかかわらず、「『中国製加工食品の使用をすべて中止』など、行き過ぎた報道のされ方をした」(同)と困惑する
・中国からの輸入食品が他国に比べ際立って危ないことを示す日本国内での“証拠”はない。検疫で見つかった輸入食品の食品衛生法違反を見ると、中国の違反件数は530件と絶対量こそ最大だが、これは輸入量が多いことと検査件数自体が多いため。違反が見つかる確率=違反率を見ると、エクアドルやベトナムなどのほうが高い

中国食品の危険性は、マスコミが一般化して報道している。しかし、まるで信用されていない。むしろ逆が真実ではないかと思わせる
そのとおり。世の中は今回のケースを特殊なケースととらえている。私もそうだ
自分もこの餃子食べていたが、それが原因で体を壊したことはない。今回の報道で実際の工場の中を見てオペレーションを確認できたということは、むしろ上位レベルの中国食品の安全性を確認した気分だ
今後も中国食品であるという理由で購買を控えるということはしない
外食であれば中国食品であるか否かを確認すること自体が難しい。最終的には食品を提供するブランドの問題。昔からあることだ
カゴメに中国産の材料を使っていることの安全性を聞いたことがある。使っていること自体は認め、チェック体制をしっかりしているという返事だった。あの会社なら大丈夫だろうと思わせられた
そういう意味では、JTはブランドとは思えない。これまでもそうだったし、今後もそうだ。生協はブランドだと思っていた。ここに対する非難は激しかろう
こういうときに、自分も同じ餃子を食べていたからと、特段のクレームを行うものではない。すでに多くのクレームがあるだろう。自分がさらにクレームしたところで生かされるかどうかわからない。向こうは神妙に聞くに決まっている。市場のルールとしては、今後このブランドからの購入を見合わせるということだ
うっすらと気になるのは、店として魅力を感じないチェーン店のほうが確実に食の安全性は高いということ。安全性を考えるなら退屈でもチェーン店のほうがいいか
なお、残念なのは避けられた被害のこと。最初に気がついてからの当局の連絡ミス。人が足りないのか?いい加減なのか?
20080216060000

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