ケン・ブランチャード「ザ・リーダーシップ」ダイヤモンド社

公開日: : 最終更新日:2011/12/21 書評(書籍)



リーダーシップのいろはが、ストーリー仕立てでわかりやすく説明されている。ストーリーが陳腐になりがちなのがこの手の本の難しさ。しかし、その本論が簡潔にまとまっているので、嫌みをあまり感じずに読み進めることができる。カバーがきれいな赤い色をしている。これも読破の目標としては30分程度




p52.「そこで彼は、ガソリンスタンドをスピーディで楽しいところにしようと思ったんだ。彼のガソリンスタンドは、まるでカーレースのコックピットみたいに手際がいい。スタッフは小遣い稼ぎをしたい子持ち女性や定年退職者で、おそろいのオレンジの服を着ている。そのガソリンスタンドに入ると彼らが飛んできて、ガソリンを入れたり、ボンネットを開けて点検したり、窓ガラスを拭いたり、現金やクレジットカードを受け取ったりする。それも、革命的な速さでね。全員の行動基準になっている価値観は、『安全・スピード・楽しさ』だ。用事を終えたお客様に差し出す名刺には、こう書いてある―『ご注意・ガソリンも売ってます』ってね。友人には、『これまでにないガソリンスタンド』という明確なビジョンがあった。そして彼のスタッフにも、お客様にも、そのことが伝わっていた。『未来を見通す』ということは、説得力あるビジョンをもつということだ。これこそリーダーに許された特権であり、最重要の任務でもある」


p54.「確かにリーダーの頭は絶えず、現在と未来の間で引き裂かれている。私はよく言うんだが、いわばヘッドアップ(遠目)とヘッドダウン(目先)の葛藤なんだ」


p72.「そうだ。もうひとつあった。実は最終面接で、応募者に応募をあきらめるよう説得するんだ。説得されてあきらめるようなら、私たちのチームに加わる必要はない。やっぱりこの仕事は自分に合っていないと、その場で分かってもらうほうが、半年後、1年後に気づかれるよりずっといい。仲間が抜けていくより、応募の段階で去られるほうがずっと楽なんだ」


p91.「そのことに気づいていないリーダーが多いんだ。彼らは一生、もともと向いていない仕事を部下にやらせようとして努力し続けている。最初からふさわしい人材を選ぶことが大切なのは、そのためなんだ。人を変える、つまりきみが言ったように矯正するのは、非常に難しいことなんだ『どんなに滑走路が長くても、ブタは飛べない』ってね。たくさんのリーダーが、決して飛べない人間に飛び方を教えようとして、膨大な時間とエネルギーと資金を費やしている。人には決して学べないこともあるという事実を、リーダーは受け入れるべきだ。それは決して悪いことじゃないんだ」


p99.「学ぶことをやめたらリーダーは終わりなんだ」




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Comment

  1. senda より:

    Ken Blanchard氏が次のような推薦の言葉をお寄せになった「サンキューパワー」というアメリカのベストセラーがあります。
    “My mother used to say that the world would be a much better place if people would say thank you more often. Drawing on uplifting stories from all walks of life, Deborah Norville shows that an attitude of gratitude not only makes for a nicer world but also makes you a happier person.”
    Deborah Norvilleというのは著者のことで、アメリカでは有名なジャーナリストです。ジャーナリストとしてさまざまな人に出会うなかで、本当に成功している人、幸せに生きている人に共通する1つの真実=「感謝の習慣を持っている」に気づき、それを深く調べ、一冊の本にまとめあげました。
    アメリカではベストセラーになり、韓国語版は発売されてから3ヶ月で10万部を超えるなど多くの人に読まれていますが、日本語版が12月上旬に弊社バベルプレスより出版する運びとなり、もしご興味があれば、と思い、コメントをさせていだだきました。特典つきの予約注文(好評につき第2弾)は、12月15日までです。詳細はHPでご確認ください。
    http://www.thankyoupower.jp/

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