片山善博「自民党は末期的症候群『パンと見せ物』の政治だ(特集/政治の混迷、改革の処方箋)」週刊東洋経済2008.9.20

公開日: : 最終更新日:2012/02/10 書評(雑誌), 週刊東洋経済

あまり政治を追いかけても仕方のないころだけど、末期的症状であることの再確認と、喩えがすごく面白かったのでメモ。とくに梶山静六の話
選挙にはかならず行くようにしている
別の利害を持つ人間が一度見てみるというだけでも、政権交代の意味はあると思っている。“塩田潮「政権奪取は可能か 試される小沢代表(Focus政治)」週刊東洋経済2007.9.1”と同じ考えだ

・我が国の政治史を振り返ると、リーダーの突然の交代は、政治の末期的症候群の一つとして、ある時期には頻繁に起きていました。原因は人材不足でしょう
・国民の側にも末期的症候群が見られます。2代続けて途中で投げ出すリーダーしか出せない政党には、国民はノーを突きつけるべき。ところがかわりの人が出てくると、たちまち支持率が上がったりする。こういう現象は異常です
・総理は各大臣を自分で任命できるのですから、官僚の天下りや、それを前提としたキャリアの人事システムを変えたいという志と力量を持った人を任命すればいい。ところが、自分で任命した大臣が役所に入った途端に、役所の代弁者のようになって、抵抗勢力の片棒を担ぐことをしている。最近の例では、厚生労働省の外郭団体で、「わたしの仕事館」というのがありました。舛添要一厚生労働省は大臣になると口が重くなり、あげくの果てに必要だと言い出した
・首相になる人がまったくの準備不足です。私は旧自治省時代に梶山静六・元自治相の大臣秘書官として使えましたが、梶山さんには信念があった。梶山さんは陸軍士官学校から軍人を目指しましたが、国が戦争に負けて、自分の人生ががらっと変わったという。やはり、戦争をする国にしてはいけない、日本は平和な国でなければならないと。自分だけでなく、戦争で人生を狂わされた人がこんなにいるではないかというのが、梶山さんが政治家を志した原点なんです。だから、石にかじりついてでも政治をやった。しかし、今の政治家は二世ばかり。二世の特徴として、先代の地盤を継ぐのがミッションなのです。大方の人は、燃えるような情念とか、良し悪しは別として恨みのようなものも含めたモチベーションがない。自分は政治家として、これだけは絶対にやりたいと思うものがないから準備もしていない
・政権の座を目指すと言うことは、音楽で言えばオペラのリサイタルのようなものです。オペラ歌手は入念な準備と訓練を欠かさない。それとは対照的に、自民党の総裁は、場末の酒場でカラオケを歌っているようなものです。「今度は僕だ」とか「次はお前歌え」とか、「いや、自分は下手だから」とか、そんなありさまです。カラオケ政治のいけないところは誰でも気軽にマイクを取れるし、誰も大して準備していないことです。もう一つは、あんな下手くそなのにあいつがマイクを持つなら、俺だってやれるなという気分になることです。この傾向は、竹下登元首相以来、顕著になりましたね

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