松下幸之助「リーダーになる人に知っておいてほしいこと」PHP

ばらばらな語録を集めたものなので、知らない人が読めばかなり微妙だ。それこそ、この中で言われているとおり、何度も唱えればわかるかもしれないが、であればもっと古今東西の名言格言でも大差ないことを言ってる
信長、秀吉、家康を引き合いに出しての話が多かったのは以外だ。経営者の戦国時代好き、三国志好きは、このあたりもそうだったのかなと思ったりして。それも松下政経塾の関係だからだろうか。そんな、政治向きの話も多いけど、すべてではない
ちょっとタイトルと内容が違うのではないかな。自分の入り方としても、松下幸之助のことを通して理解したことがないことが、この本へのリテラシーを低下させているのかもしれない
何度も唱えなければ、実際の読了は30分ほどの所要時間
引用したうち、最後の3つについては、使えると思った

p3.成功の条件は頭の良さで。勤勉さでもない。「運」と「愛嬌」、そしてそのうえでの賢さ、勤勉さなどの能力
p20.これほどはっきりしたことはないと思うんや。不倶戴天ということをいちばん忠実にやったのは秀吉や。負けるか勝つかわからんと。勝つか負けるかというよりも大事なことは、倶に生きてることはいかんと。わしが死ぬか、光秀が死ぬかどっちかやと。ほかの息子やとか忠臣はそばにおっても形勢を観望しとったわけや。で、秀吉は誰にも相談せんと、自分の手勢で駆けつけてやっつけてしもうたんや。だからいちばん素直やった秀吉に運命が転がり込んできたのは当たり前やと思うな。それを後世の史家は、あれは、「しめた」というて喜んだとかいうてるけども、あんなことは頭の中で勝手に考えられたことや。きわめて簡単や。当時の道徳にいちばん忠実に従ったのは秀吉や。形勢観望なんかしなかったわけや。そこが非常に大事なところやな
p25.ぼくは、知識も健康も力もないしな、ケンカしたら負けるし、弱い男や。それが、今日こうしてあるというのは、自分の才覚というのも、ないとは言わんけど、ある程度あったんやと思うけども、その才覚の前に他人の意見を、いいなと思うものは素直に取り入れたわけやな。それで今日の成功があると思うんや
p59.悩みというものがある人には、生きがいがある。悩む生きがいがあるわけや。何もかも都合よくいって、いいことずくめであったら、生きがいがなくなってしまう。だから、自分で生きがいをつくらないといけないわけやな。個々に悩みがあるのは結構なことや。それは、うまくいっている証拠や
p81.服装とか、身の回りをきちんとする。何事もこれが基本。昔の武士は、武士道の精神から入っていくわけだが、その最初が「座る」こと。つまりいずまいを正すことだった。同じように仕事にも礼儀があるわけや。現在、いくら業績がよく順調であっても、結局において成功するのは、そういう基本的なことをまじめにやっているところやな。企業を支えるのは最終的には人なのだから、その人間ができていなければだめである
p86.どんな仕事でも、単純な仕事でも、真心をこめてやらないと具合が悪い。そこからいろいろなものが生まれてくるわけや。掃除の仕方でも、やっているうちに、こういう掃除の仕方があるということがわかってくる。植木のあいだを掃除していても、こういうふうにしたほうがもっと早くきれいになる、木のためにもなると気づく。そんなことまで考えるような人は、しまいには植木の職人になるかもわからん。そうすると、植木屋になっても非常にいい仕事ができる。君が植木屋になるわけやないけれども、どんなにつまらんと思う仕事でも、やる以上は精神を込めてやらなければいけない
p91.接客の基本は、かゆいところに手が届くような心配りをすることや。宴席での座布団のそろえ方が悪ければ、お客さんが来られる前に自分から直しにいくくらい気をつけないといかん。また会議でも、資料の並べ方、席の配列、すべてお客さんの立場に立ち、ほんとうに喜んでいただけるよう配慮する。おみやげがある場合には、吟味に吟味を重ねて、満足してもらえるものを持って帰ってもらわないといけない。こういう考えは、なにも取引先に対してばかりではない。人間と人間の関係は、すべてお得意さんの関係と見ていい。会社で言えば、経営者にとって従業員もみなお得意さんや
p110.おぼろげにはわかるやろ。おぼろげにわかったらそれで十分や。それを得心するまで究めるのはなかなか不可能なことや。だいたいそうかなと思ったら、それでいいわけである。その、君の多少の疑問もまあよくわかる。腹の底から得心できるというものがもてなくて、ほんとうにそれでいいのかなという感じがするわけやな。しかし腹の底から得心できたら結構やけれども、得心できないのが大部分や、この世の中というものは。大部分はみな半信半疑でやっとるわけや

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