本田直之「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則」大和書房
後行する大きな面倒くさいことを避けるために、先行して小さな面倒くささを積極的に引き受ける。それがメインテーマ。結局は、このとおりにすると、かなりマメな面倒くさがりの所行には見えず、少しトートロジーみたいな感じ
以下、各論
PCを半年以内に買い換えているというのは単純にショックを受けた。啓発されて新しいPCを買ってしまったくらいだ。職場のPCが決まっている場合には、そういう効果も半減だけど
全員から好かれる必要がないばかりか、それは悪いことだ、ということがここでも示されている
「睡眠をしっかりとるように」という真っ当なことを言う啓発書は多いが、その著者が「わたしは4時間で大丈夫です」などと言われるとがっかりするものだ。今回は6時間ということで、これはかなり受け入れやすい数値だ。本質は違うんですけどね
マニュアル。未成年のころ、学生のころ、またそのステータスであった昔には、新製品の購入や、それに伴う情報が絶対的に少なかったので、マニュアルは読破していた。しかし、社会人になり、またネットで検索することが容易になってからは、純正のマニュアルを顧みなくなったことを反省
著者に倣って、買ったPCの初期設定などで、参考にしたブログなどのサイトに、お礼のメール/コメントでも書いてみるかな
p24.仕事であれ、プライベートであれ、自分の発言は2~3割に抑え、できるだけ相手の話に耳を傾けるようにしています。理由は簡単で、話を聞くほど得をするし、余計な口をきくほど損をするからです
p38.いい人ぶっていると周囲から期待されるハードルが高くなり、結果としてとても面倒くさいことになってしまうのです。また、多少変わり者だと思われているくらいのほうが、余計な頼まれごとをされずにすみます。わたしも会社に勤めていたころは、周囲から「あいつは残業をしないやつだ」と思われていました。変わり者だと思っていた人もいたでしょう。しかし、それで苦労したり、損をしたことはありません。わざわざ残業なんかしなくても、就業時間内に結果を出せばいいのです。むしろ、つまらないサービス残業を言いつけられることもなく、気が楽でした
p53.自分で型を選ばないと、気づかないうちに他人が作った型にはまることになる
p70.たとえば毎日1冊のペースでビジネス書を読むのも、近道を見つけて無駄な時間を過ごさないようにするための投資活動です。いい本に出会うことさえできれば、本来なら5年・10年かけてようやく気づくような法則を、わずか数時間で手に入れることだって可能になります
p82.睡眠と自己投資は、24時間の中でまず最初に天引きされるべき時間です。だからわたしにとって、睡眠時間を削るという選択肢はありません。たとえ自由時間を削ってでも、十分な睡眠(わたしの場合は6時間)を確保します。これはリスクの側面から考えれば明らかなことです
p86.わたしは必ずマニュアルを読みます。そして読みながら機能を試し、確認していきます。暇なのではありません。面倒くさいから、そうしているのです。マニュアルを読まないと、どうなるのか。せっかく搭載された便利な新機能を使いこなすことができず、場合によってはその存在にすら気づかず、いつまでも不便な使い方をすることになります。これでは、なんのために機種変更をしたのかわかりません
p100.基本的に2次会や3次会には参加しません。理由は簡単で、2次会というものはあまりにも不確かなものだからです
p106.仕事でもプライベートでも「これは何回も同じことをやることになるな」と思ったものについては、二度と同じことをしないですむような仕組みを作ることにしています。特に便利なのがチェックリストの作成です
p120.これを話すとたいてい驚かれるのですが、わたしは4~5ヶ月に1度のペースでパソコンを買い換えています。新しいもの好きというわけでもなく、面倒くさいからです。ハードに使いこなしていると、やはり半年もたたずに調子が悪くなってきます。ここで修理に出して予備のパソコンで不便な思いをするくらいなら、買い換えた方がいい、そう思うようになりました。当然、モデルチェンジするたびに処理速度が速くなったり、容量が増えたり、新機能が加わったりするわけです。そうすると、たとえば最新モデルと2年前のモデルとでは、処理速度がまったく違うはずですし、仕事の作業効率にも明確な差が出ます
p128.ルールの中には「明文化されていないルール」というタイプのものもあります。これはルールというより、「法則」という言葉を使ったほうがピンとくるかもしれません。こうした法則を知っているのといないのとでは、仕事の効率はまったく違うものになるでしょう。ルールという言葉に反発する人は多いものですが、遠回りをしたくなければ、一つでも多くのルールを覚えるようにしましょう
p138.初対面の経営者とお会いするときには、その会社のホームページをしっかりと読み、もし著書があるのならそれを熟読してから、お会いするようにしています。たったこれだけの「面倒くさいこと」をやっておくだけで、お互いの時間を無駄にせずにすむし、面会の中身をより充実したものにすることができるのです
p149.付き合い酒の誘いをうまく断るには、普段から愚痴をこぼさないことです。会社や上司のグチで盛り上がりたい人は、自分と「同類」の人間を探しています。そして「こいつとは盛り上がれそうにないな」と思ったら、強引に誘うことはありません
p153.たとえば、おもしろいと思ったブログの作成者に、メールを送ってみる。断られたり、返事が来なくても落ち込まない。100通のメールを送って、そのうち1通でも人脈としてつながれば、それで大成功なのです
20100620145841
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