津田倫男「60歳からのチャレンジ起業」KKベストセラーズ

公開日: : 最終更新日:2011/09/19 書評(書籍)



あっさりして読みやすい導入の書


定年間近の人に勇気を与える。内容はすべて納得できることばかり。起業は思いの外に成功する。自分のこれまでの知識経験は思いの外に価値がある


同じ過ちならを2回まで許す、裏切りなら1回まで許す。この力強い標語は、今後は使う


20歳、40歳、と来たので、60歳の本を読んでみた。こういう年齢がタイトルになっている本が多い気がする。山手線ゲームができるのではないか、これだけでジャンルにするのも一興。時の経過という量的な残酷さに対する、人の質的なところでのせめてもの抗いなのかね




p23.1人で、できるところまでやる、少人数で最大効果をあげる、この意気込みが社長を志して、起業する人への最も有用な助言となることでしょう


p70.1人ビジネスを成功させる極意は結局、以下の2つに尽きるのではないでしょうか。第一は、人があまりやらないニッチなビジネスを地道に手がける。そして、第二に、人が大勢手がけるビジネスでは、自分を絶対的に差別化できる方法を考える


p144.1同じ過ちは2回までは許すが、3回目は許さない。2裏切りは1回だけ許す


p151.従業員第一、顧客第二(従業員が満足してこそ、顧客を満足させられる)


p165.トイレが汚い会社は成功しないなどと俗に言われますが、こうしたトイレ(社員全員が頻繁に利用する施設)が汚い(使う社員が利己的、衛生に無関心、健康状態が悪いなど)という取るに足らないことからでも、その会社についての多くのことがわかります。かつて証券会社のトイレはいつも臭いと言われました。これは多くの社員が過大なストレスを抱えて仕事をしているので、どうしてもそれが排泄物に出てしまうからだと説明されました。汚い例えで恐縮ですが、社長(経営者)が内外のこうした目や鼻(情報収集源)にも対応できないと、成功はおぼつかないのです


p171.しかし、「所詮、起業家は独り」と開き直ると気分が楽になりました。何と言っても社内政治やおべっか、中傷といった類の人間関係を気にする必要がなくなったのです。大企業では、よく「後ろから弾が飛んでくる」と言われますが、自分で作った会社には、そもそも1人しかおらず、後ろから弾を撃つ人もいないのです


p172.自分のやっていること、起業家として事業を立ち上げ、発展させていくことは極めて価値の高いことだと自ら再認識し、自分自身を叱咤激励するのに、ジョセフ・シュンペーター(オーストリアが生んだ20世紀を代表するエコノミスト)の説く、「資本主義の原動力は起業家精神である」という言葉ほど適切なものはありません




20110618075202


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