林成之「脳に悪い7つの習慣」幻冬舎新書

公開日: : 最終更新日:2011/11/24 書評(書籍)



脳を低温にすることで救急患者の救命の率を上げるという、日大板橋病院で有名だった医師


三歳児神話をサポートするような記載あり


「字がきれいかどうか」という人の見方のサポート材料あり




p25.子どもの脳の発達過程を考えると、赤ちゃんのころにお母さんがたくさん声をかけることが非常に重要です。私はかつてアメリカの大学で働いていましたが、アメリカでは出産後にすぐ職場に戻る女性が多いことに疑問を感じました。脳が急速に発達する時期に、赤ちゃんとお母さんが離れるのはできるだけ避けたほうがよいからです


p42.とくにお子さんがいる方は、子どもの前で学校や塾の先生のことを悪く言ってしまわないように気をつけたいものです。これまでの説明からわかるとおり、子どもが能力を発揮するためには、指導者を好きになることが大変重要な鍵となります


p45.脳は正直なものですし、病気はうそをつきません。「本当にダメだ」と思ったら、その場から離れたり、休んだりしてもいいのです


p47.私が日本大学医学部板橋病院で救命救急センターを立ち上げた際に、医師、看護師、検査技師、事務担当などのすべてのスタッフに課したことがあります。それは、「否定的な言葉をいっさい、使わない」ということ。私がほかに求めたのは「明るく前向きでいること」「チームの仲間の悪口を言ったり、いじわるをしないこと」といったもの


p51.笑顔を浮かべていると、否定的なことや暗いことは考えにくいものですが、これは顔の筋肉とA10神経群が密接に関連しているからです。否定的な感情が脳のパフォーマンスを落としてしまうことは、これまでに詳しく説明してきましたが、努力してでも笑顔をつくると、否定的な感情が生まれにくいので、結果的に脳の力を発揮するつながるのです


p91.自己報酬神経群を働かせるコツをまとめると、「目的と目標を明確にし」「ゴールを意識せず」「主体的に、自分がやってやるという意思をもって」「達成のしかたにこだわる」「目標の達成に向けて一気に駆け上がる」――ということになります


p105.実際に脳低温療法による治療の成果は上がり、救命救急センターでは、瞳孔が拡大した患者さんの約4割が回復を遂げるまでになったのです。「日大の救命救急センターでしかできない特殊な治療法だ」と言い出した医師もいましたが、もちろんそんなことはなく、現在ではアメリカの心停止患者蘇生治療のガイドラインにも採用されています。元サッカー日本代表チーム監督のイビチャ・オシム氏も、この脳低温療法によって元気になられた1人です。くり返し考えること、そしてあらゆることを考えたつもりでも、「ひょっとしたら」と思ったら、手を抜かずに吟味すること。そのたゆまぬ検証と吟味のくり返しによって、素晴らしい医師や看護師が育ち、脳低温療法といった画期的な療法も生まれたのですp107.くり返し考えるときは、要所、要所で考えを整理することが大切です。緻密に思考を重ねて行くには、途中で検証し、修正を加える必要がありますから、大事なことは考えっぱなしにせず、紙やパソコンを使って整理しておくのです。


p109.手軽なやり方としては、日記を活用する手があります。私は、水泳選手に限らず、さまざまなプロスポーツ選手に脳機能の生かし方を話す機会があるのですが、優秀な選手たちはほとんど全員、日記を書いています。それも、最近は調子がいいといった漠然とした内容ではなく、「今日はここができた」「いまの課題はここにある」といったことを記録しているのです


p140.姿勢が悪いことがなぜダメなのかは、実は空間認知脳から説明することができます。姿勢が正しく保たれていないと、身体のバランスが崩れてしまい、空間認知脳は働きにくくなるのです。正しい姿勢、水平な目線を維持すると、物事を正確に理解したり、身体をコントロールしたりすることがしやすくなります。美しい立ち姿や歩き方などを鍛えるのは、文武両道につながると考えてください。超一流といわれる人、特に運動選手で、姿勢が悪い人はいません。これは「超一流だから姿勢がいい」のではなく、「姿勢がいいから超一流」になれたのです


p146.空間認知脳を低下させる習慣としてあげられるのが、字を雑に書くこと。字をきちんと書かない人は、空間認知脳を鍛えていないことになり、文武両道の才能を育てていないことにつながっていきます。文字は、しっかり丁寧に書くことを心がけましょう




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