日垣隆「ラクをしないと成果は出ない」大和書房

公開日: : 最終更新日:2012/12/23 書評(書籍)



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つまらないことから撤退する。あらかじめ枠のある新聞、テレビのニュースは見ない。本は1日1冊以上読む。葬式は遺族のためのもの。お酒は飲まない。出張の土産は買わない


しかし、日経と19:00のNHKニュースだけは見てしまう。社会人として、同じ土俵で仕事をするためには、知っていることが前提となる。この点の解脱はかなり難しいな




p39.40代以降の人はとくに、映画でも本でも仕事でも、「つまらない」と思ったらすばやく撤退しましょう。まずい蕎麦だと思ったら食べずに残すのは、贅沢になったのではなく、味がわかるようになった証拠。自分のなかの優先順位をたえず更新し、順位が高いことに集中しなければ、何一つやり遂げることはできません。このとき注意したいのは、「つまらないことをやめる」というのと、「もう歳だから新しいことに挑戦しない」という話は、まるで違うということ


p40.新聞は、大きなニュースがあろうとなかろうと、必ず38ページ程度を記事で埋めています。良質の情報だけ集めるという方針でやっていたら、ありえない話です。特別な大事件が発生すると、あらかじめ用意しておいた記事はあっさりボツにするのですから、その程度の情報だという証拠でしょう。出勤準備の朝や昼休み、あるいは帰宅してから、NHKのニュースくらいは見るという人もいますが、新聞と同じ理屈でこれもいりません


p45.一日一冊という心意気は、もつべきだと思います。ところで「もう若くはない」という人は、一日五冊、読むべきです。40代くらいになれば、若いときをはるかに超えた理解力がついているものだからです。それは読書のシーンに限りません。人はただ生きているだけでも、体験を積み、知恵を育むことができるのです


p48.「300冊本を読めば、どんな人だって本が書ける」あるいインタビューでこう答えていたのは、数理経済学者の浅田彰さんです


p48.渡部さんは、英語学者としては専門外の『ドイツ参謀本部』(中央公論社)というご自身の著作について、「たくさん資料を集めていたら、書けてしまった」と述べているのです。渡部さんのように短期集中して本を読むことで、専門家を凌駕することも可能だと知ったのです。また、整理術などノウハウ本の著者はノウハウの専門家ではなく、短期集中でそのテーマを追求した人だとも気づきました


p55.数千部単位の業界紙だと、事情は違ってきます。書き手はマスが相手でないために、肩の力が抜けています。それでいて業界の人ばかりで一定レベルの知識がある読者がターゲットですから、専門的な話をかなり突っ込んで書いています。きちんとアポをとれば、紹介されている人物に会える確率も高いのです


p61.パートナーとして組む相手も、ライバルとして渡り合うのも組織の人です。彼らにとって、仲間が「緊急招集!」を発したら、万難を排して行くというのが当然でしょう。こういったルールで動いているにもかかわらず、自分はフリーだからといって大切な会合にも、「その日はちょっと」と断っていたら仕事になりません


p67.どうしたら向こうから会いたいと言わせるようにできるのでしょうか? 相手に直接言わず、周りに広めることです。同業他社のカリスマ営業マンに一度会いたいのなら、同僚や取引先などに「○○さんにお会いしたくて」と言っておく。どこで繋がるかわかりません。ブログに書くというのも一つの手。どこかで本人が目にする可能性があります。その意味で、いまは人に会うための「壁」が低くなっている時代かもしれません


p73.人は締め切りが決まっている「やるべきこと」から先に手をつけるのが普通ですから、「やらなくてもいい楽しみやおもしろいこと」こそ、あえて即日やってしまうクセをつけるといいでしょう。即日にできないことは、先になるほどできません


p78.「誘われたら断らない」これは私が作家の沢木耕太郎さんから直接アドバイスされた一言です。仕事を終え、道すがらご一緒したのが先輩である沢木さんとカメラマンの荒木経惟さんでした。帰りがけ、荒木さんが「ちょっと銀座に寄っていこう」と誘ってくれたとき、沢木さんは「誘われたら断らないでいると、いろいろ良いことがある」と助言してくれました


p95.付き合いがあったのは本人だけで、遺族は誰も知らないなら、お悔やみの言葉もありきたりのものしか出ないのが普通。それなら、「自分なりにちゃんと喪に服し、亡くなった人のぶんも頑張るので、葬式はパスさせてもらおう」でも許されると思うのです。葬式は遺族のためのもの。その遺族があなたにとって大切な人なら、励ましにいくのが当然です


p117.もともといた会社のコネだけで独立するのも、望ましくありません。起業マインドに富むリクルートは優秀な人材を多数輩出していますが、違う業界にいく人はごくわずか。リクルート関連の仕事を、社員時代の付き合いの延長でやっている人が多数派です。彼らはリクルートとの関係が切れたら困ってしまうことでしょう


p120.「この仕事が好きだから、お金はどうでもいい」もしもあなたがプロを目指すのであれば、これは禁句です。「好き」という耳障りの良い言葉を、自分をごまかすための免罪符にしてはなりません


p206.合法的に人間が食べたり飲んだりするもののなかで、一定の確率でそれを摂取した人が暴力に走ったり、犯罪を起こしたり、暴言を吐くようなものが、アルコール以外にあるでしょうか? 摂取するだけで確実に肝臓を破壊したり、顔が赤くなる人が日本人の41%もいる飲み物がほかにあるでしょうか? 一般的に、人々の意識のなかでは「マリファナはとんでもないけれど、お酒はOK」となっています。しかし世の中の仕組みを考えると、お酒がOKなのは、蒸留、醸造する工程が複雑なために製造者が限られていて課税しやすいからというのが理由。かたやマリファナは個人でつくることも可能なので、税金を取りはぐれるから非合法になっている一面もあります。国際的に飛び回っている人に訊くと、仕事がらみでお酒を飲むのは韓国、台湾、中国、日本の4カ国だけだと言います。イギリスのように打ち合わせ後、スタンドパブで飲むという国もありますが、打ち合わせで飲んだりはしません


p224.出張土産や海外旅行の際の儀礼的なお土産の習慣は、やめにしたほうがお互い無駄なエネルギーを使わずにすみます







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