ドミニック・ローホー「シンプルに生きる」幻冬舎

公開日: : 書評(書籍)



20111225203801


ちょっと難しい本。内容は至って簡単で参考にもなるが、完全に同意しがたい話が多いという意味で


女性向けに作られている。化粧とか髪の手入れとか。しかし、いまは男でもそうでもない。普通に化粧している若い子もいる。また、自分を思い返しても年を取ると男であっても冬の乾燥の対処のため、アクアコラーゲンゲルが欠かせなかったりする


しかし、例えばパシュミナ。少し調べるとこういう話が出てくる。なんか言葉の耳障りだけはやけに良いが、実態のところは微妙。インドの言葉って、コードに使えるかもな

この秋ブレイクのパシュミナに騙されないで!

パシュミナ – Wikipedia


服装の色使いでモノクロ、グレイ、ベージュだけが薦められるというのも気が滅入る。それこそ著者が言うような、自分と折り合わない価値観なので反対する


フランク・ロイド・ライトの言葉は、自分でも昔から思っている。軍事的なもの、武器とか、また、古い天文観測所の跡地とか。機能的なところを追求してできたそんなものは、なんとも美しい形をしている


銀行口座をひとつに、クレジットカードも多くもたない、という点にも反対。車に乗っているのであれば、提携クレジットカードを使うだけで簡単に2%くらい安くなるので、維持費を勘案して多く持つべきだ。また、銀行口座も金利や手数料で多くの会社が競争しており、それを利用しない手はない。カッコつけて、簡単に得られるメリットを放棄してまで、肩肘の張ったことをしなくてよい


もう少し柔軟に楽に生きてもいいのではないかと思う




p34.「身のまわりに置いておくのは、大好きなものだけにする」と、今から心に決めてください。つまらないものや過去のものに、自分の世界を占領されないように。少しだけ、でも飛びきり良いものだけに囲まれて生活することを心がけましょう


p38.日本の高名な禅の師匠たちは、自分たちの諸道具を、特別なものでもなく、天然で凡庸なもののなかから選ぶといいます。彼らはそこに、いつもとはちがう形の美しさを見出していたのです


p39.「機能的なものは見た目も美しい」フランク・ロイド・ライト


p40.「ベーシック」で周りを固めましょう。芸術家が競って作るものよりも、むしろ代々引き継がれてきた「職人技」の知恵と経験、そして知識が反映されているものを選ぶようにしたいものです。ものを購入するということは、つまり、自分のからだの一部となるものを買うということ


p45.禅においては、清掃を通して自らを清めることを教えています。あるべき場所にものを戻す、部屋を片付け塵ひとつない状態で戸を閉めることは、この世の塵を払うことを意味します。掃除は、人間と自然の本質を高める行為なのです


p62.カシミヤが金持ちの持ち物、といった固定観念は捨てましょう。パシュミナの旅行用の小さな毛布は、普通の毛布を2枚重ねるよりも暖かく、手軽に持ち運ぶことができ、長い間美しくかつ快適に使うことができて、大変重宝します。もちろん値段ははりますが、これ1枚あれば家のなかでも、旅先でも暖かく過ごすことができる優れものです


p62.住まいの色の基本は、モノクロに限ります。色彩は目を疲れさせます。黒、白そしてグレーは、他の色の存在をも消し去り、究極のシンプルスタイルを演出してくれる頼もしい色です


p68.衣類は、ベージュ、グレー、白を基本として揃えると、合わせやすく無駄がありません。そしてもちろんオールマイティの黒はなんにでも合う色です


p103.禅においての理想のひとつは、個人の身のまわりの品一式(着替え一着、お椀、箸一膳、剃刀と爪切り)をすべて箱に収め、常に自分の首に掛けて持ち歩くことでした。この身のまわり品の質素さは、仏教僧たちの現在の社会に対する静かな抵抗を意味するものです


p104.銀行口座はひとつにして、管理をシンプルに、そしてクレジットカードは1、2枚に留めましょう


p110.「おのれを美しくしなければ、美に近づく権利がない」岡倉天心


p153.不毛なことにはかかわらないようにしましょう。自分とは折り合わない信仰や価値観、義理のつきあいは断ちましょう。まわりが望んでいるような自分ではなく、こうありたいと思う自分になるのです


p156.「天は我々に聞くためにふたつの耳を、話すためにひとつの口を与えてくれた。従って我々は話すよりも2倍多く聞くべきである」中国のことわざ


p171.わたしたちは実は、孤独を通じてエネルギーを充電できるのです。孤独を味わいましょう。孤独を試練ととらえずに、特権と思うことです。孤独の時間は種を蒔くために用意された時間。蒔かれた種は、未知の世界に向けて芽を出し、開花します




google adsense

関連記事

no image

大竹文雄「競争と公平感」中公新書

20120319221749 中公新書って、その装丁のリジッドな割には、中身は平易ですらすらと読め

記事を読む

no image

竹中平蔵「経済古典は役に立つ」光文社新書

20120408235751 経済学の歴史を手早く追いかけられる。紹介の仕方が中庸、影響を受ける心

記事を読む

no image

向谷匡史「人はカネで9割動く 成功者だけが知っている「生き金」のつかい方」ダイヤモンド社

とある信頼する書店で平積みになっていた本。最近、こういうエゲツナイ本ばかり読んでいる気がするが、面白

記事を読む

no image

藤川太「サラリーマンは2度破産する」朝日選書

良書。内容はオーソドクスであり、平均的だ。家計のプランニングにおいて必要最低限のことは網羅されている

記事を読む

no image

門倉貴史「こっそり儲ける経済学」三笠書房

20080121060000 前に読んだ別の著作"門倉貴史「出世はヨイショが9割」朝日新書

記事を読む

no image

馬場啓一『「いき」の作法』PHP文庫

歯が悪いことはみっともない。これは身につまされる。小さいときにもっと気をつけていればよかった。いまは

記事を読む

no image

D・カーネギー「人を動かす」創元社

内容は極めて平易。しかし主に米国におけるエピソードを多く引いてくることにより、文章の面白味を増し、説

記事を読む

no image

徳大寺有恒「徳大寺有恒のクルマ運転術」草思社

内容をざらっと見ておくと極めて有益。車を運転する人もそうでない人も 小さな項目ごとに独立した内容とな

記事を読む

no image

近藤藤太「デカい態度で渡り合え! 世界中で通用する人間関係10のルール」フォレスト出版

著者のこれまでの経験を踏まえ、人とのコミュニケーション、特に彼がケトウと呼ぶ欧米人との交渉について教

記事を読む

no image

三枝匡「戦略プロフェッショナル」日経ビジネス人文庫

タイトルは少し堅苦しい。しかし、内容は物語のかたちをとっているのでスラスラと読み進められる。少し単純

記事を読む

google adsense

google adsense

pay整理とKyashへの収束

20181209101111 ソフトバンク系と楽天系のポイントが

楽天ペイのアプリとローソン

20181208145713 Rakuten PayがPayPa

銀行の口座振替(引落し)設定の解除

20181207112040 とある事情で、とある業者への支払い

Pixel3の購入と現状の整理

20181120110248 Pixel初代とPixel2が日本

ドコモ「dアカウント」と「ポイント共有グループ」の整理

20181106112305 ドコモに3回線MNPの顛末(2

→もっと見る

  • 名前:Max 年齢:人生の2合目くらい 誕生日:夏の暑い日 一言:他言無用ということでお願いします
  • あわせて読みたい
  • にほんブログ村 本ブログへ
PAGE TOP ↑