山田昌弘「日本はポップカルチャーの国? 日本アニメ、アイドルの影響力 (THE COMPASS)」週刊東洋経済2012.1.7
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実際に、そのような留学生や社会人を多く見てきた。この記事では「げんしけん」や「機動戦士ガンダム」とある。時代により少しずつ参照が違うのだが、自分が調査したときは「名探偵コナン」とか「ワンピース」とかがいちばん多かったかな。そういうアニメを見て育ちましたと。その母集団の多くが女性だったというのは回答に影響を与えそうだ
試しに、いま十分に年を取った自分が今やってる「名探偵コナン」を見てみても、そんなには面白くないんだよな。純粋に楽しむなら、ちょっと変なところで。古くはマイメロから、ジュエルペット、プリキュアとかプリティリズムとかのほうが、自分の楽しさの琴線に触れる。最近だとシンケンジャーの「殿、影武者かよ。これ子供にわかるんだろうか」と思って痺れたし、昔のスーパー戦隊が週替わりで登場するというズルい設定のゴーカイジャーとかもなつかしくて面白い
この記事の大意は、結構そういう単純なものなのだろうという気がする。かといって、仕事はまた別であるところが、使い方次第のところだろう。仕事とズレてるほうが深みとコクがでる
そのための共通言語として、日本人もそれを意識して利用して売り込む、ってか。マンガとかも読まないといけないな。いまジョジョの第6部の文庫本を大人買いしてるけど、なかなか進められていない
・かなりの学生は、母国にいるときに日本文化に触れ、好きになって、日本語を学び、日本への留学を考えるようになったという。そして、彼らのいう日本文化とは、『源氏物語』でも京都のお寺でもなく、アニメやマンガ、ドラマやポップスのアイドル歌手なのである。アニメやアイドル好き以外の理由で来たという留学生を探すほうが難しいくらいの状況なのだ
・アニメやアイドル歌手が好きだからといって、彼らはそれを仕事にしたいというわけではない。たまたま日本のポップカルチャーが好きになり、日本語を学んで来日し、日本の大学で学んだ経験を生かして、社会に出ていこうという人がほとんどである
・彼らから直接多額のおカネを徴収することはなかなかできないだろう。しかし。その副次効果には、大きなものがある。留学生が来るだけでない。日本文化への親しみが湧けば、日本というブランドが浸透し、ほかの製品も売りやすくなる。また、日本企業が現地に進出する際にも役に立つ。まさに、ソフトパワーの一翼を担っているといえるだろう
・海外に赴任する日本人は、多少なりとも日本のアニメ、アイドル歌手に親しんでおいたほうがいいかもしれない。日本に親しみを感じる若者の間では、日本=若者ポップカルチャーなのだから
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