張子溪「みんな知らない漬物業界(カンパニー&ビジネス)」週刊東洋経済2012.2.4

公開日: : 書評(雑誌), 週刊東洋経済



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まず業界のお勉強。漬物の食品としての歴史は古いが、商品としての歴史は浅い。自分もデパ地下とかで漬物を買ったりするけど、確かに若くはないな。地味な商品だからといって業界人が安定志向ってのがおもしろい。確かに世の中にいろんな業界と仕事があるけど、どうするとこういう業界に仕事を得ようと思うんだろう




日本における漬物の歴史は、8世紀の記録までさかのぼる。江戸時代には市販品が出回るようになったが、本格的な産業化は戦後に入ってから。家庭環境や家族構成の変化に加え、殺菌技術や流通システムの確立によって、漬物は、「自宅で漬けるモノから、買うモノ」になった


だが近年、漬物業界は衰退の一途をたどってきた。市場規模は、00年の5000億円台から08年には4000億円弱へと縮小。購買層は65歳以上が圧倒的で、古臭いイメージをぬぐえない。季節ごとに新商品を連発する食品業界にあって、新商品の発売が少なく、売り場は定番品が並ぶ“地味な”場所だった。「働く人の多くも内向的な安定志向」と指摘する人は漬物メーカー社員や流通関係者に少なくない




こういう予断抜きで考えるのとか、常識人/専門家から一旦は批判されるが成功してしまうとか、そんなドラマチックなのがすごくツボなんだよな




それまで社内になかった企画開発部門「開発室企画開発課」を設立。メンバーには、漬物を知り尽くしたベテランではなく、漬物に“疎い”女性の若手社員を抜擢。荻野社長の命令は「品目はキムチ。それ以外は自由」。地域ごとに好みが異なる浅漬けより、日本人の好みが確立されていないキムチのほうがヒットを生みやすいと考えたからだ


社内試食で営業部は「こんな甘いキムチは売れない」と酷評。「自由」と言った荻野社長も「ベテランの男性社員が出していたら即却下していた」と振り返る。それでも、常識をぶち破らないと変化は起こせない──覚悟を決めた


発売直後には「国内外の業者の方から『これはキムチではない。正しい作り方を教えてやる』との指摘があった」と、営業本部兼開発室の渡辺辰也部長は苦笑する。だが、すぐに全国規模で人気に火がついた。女性や子どもを中心に支持を集め、半年後には長年キムチ首位の座に就く東海漬物の「こくうま」を脅かすまでになった




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