原田泰「日本には原発を管理する資格がない(THE COMPASS)」週刊東洋経済2012/04/14
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良い味。この人の話の展開が蘊蓄、含蓄があって好きなんだよな
力を持つ人々の意向が何であろうが、絶対に正しいものがある
・核燃料は、冷却ができなければ、その物理法則に従って熱を持ち、水に触れて水素を放出し、水素と酸素が一定の割合になったときに火気があれば爆発する。首相が怒鳴ろうが怒鳴るまいが爆発するときは爆発する。専門家とは、首相や上司の意向が何であろうが、事物の法則がどのように貫徹するかを説明できる人のはずである。子どもの頃幾何の証明を習って、ただ1本の補助線を引くことで、難解に思えた問題がたちまち解けることが私には面白かった。しかし、同時に、幾何の問題が解けることが何の役に立つのだろうか、と疑問に思った。だが、大人になって、やっとどのような意味があるかがわかった。力を持つ人々の意向が何であろうが、絶対に正しいものがあるという感覚を持つことが幾何学の目的である。「幾何学に王道なし」、とはそういう意味なのだ。多くの文明は、「王の権威よりも神や古代の聖人が上にある」という感覚を得たが、「論理の展開が王の権威よりも上にある」という感覚を得たのはギリシャ文明だけである。だからこそ、ギリシャ文明を受け継ぐヨーロッパが、単なる実用性だけにとどまらない事物の法則を明らかにすることができたのだ
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