佐藤優「「若いやつを鍛える」で組織は維持できない(知の技法 出世の作法 第249回)」週刊東洋経済2012.06.16

公開日: : 書評(雑誌), 週刊東洋経済, 佐藤優



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外務省という組織で最終的に失職とはなった。それでもその後にこの人のが言論人?になったのは、日本語を理解する人にとって価値のあることであり、文字どおり、出世のひとつなんだろうと思う


今回のような、組織独特のカルチャーを逆手にとって都合よく遊泳するというのは魅力




・便所掃除のような極端な事例でなくても、官僚組織には非合理なおきてがいくつも埋め込まれている。筆者と同時期にモスクワの日本大使館に大蔵省(現財務省)から出向していた二等書記官は、「大蔵省に入省した最初の3カ月は、毎日いすに30分間も正座させられ、今日一日、自分の行動にどういう問題があるか反省しろ、と言われた。上司の命令に対しては絶対服従せよとたたき込まれたんだ」と述べていた


・日本の伝統型組織の中間管理職は、旧陸軍の内務班長あるいは下士官をモデルにしている。ちなみに筆者の1年後に政務班に配置された後輩は、モスクワの日本大使館に3年勤務し、帰国後しばらくして外務省を辞めた。筆者はその元後輩と、最近、21年ぶりに再会して旧交を温めた。元後輩は「それにしてもあそこ(外務省)は、すごい文化の組織でしたね。佐藤さんが『ウイーン条約に違反するから絶対に嫌だ』と言って引き受けないから、“ルーブル委員会”の仕事が私に回ってきましたよ」と言ってきた。当時の日本大使館員と言えば、闇ルーブルで私用車を販売して蓄財していたからだ。


・筆者はそのとき、「『絶対引き受けない』とは言っていない。『KGB(旧ソ連国家保安委員会)のシンジケートに加わって蓄財していると、ソ連当局に弱みを握られることになりませんか』と疑問を呈したら、ルーブル委員会の仕事が回ってこなくなっただけだ」と答えた。当時、ルーブル委員会を采配していたのが、大使館の中間管理職だった原田親仁参事官(現駐ロ大使)。原田氏は、親分肌で面倒見のいい、旧陸軍内務班長型の中間管理職だった


・「若いやつを鍛えてやる」旧来の中間管理職型では、もはや組織は維持できない。が、新しい中間管理職のモデルはいまだ生まれていない。その結果、現在の日本では中間管理職の機能が著しく弱くなり、その日暮らしで人事管理を行っている企業や役所が少なからず存在する







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