志賀櫻「タックス・ヘイブン 逃げていく税金」岩波新書
20140405001601
こっちと併せて読んだ。藤井厳喜「アングラマネー タックスヘイブンから見た世界経済入門」幻冬舎文庫 | hiog
こちらはかなり主観的というか、その経験からくる、その時点での断片的な知識を寄せ集めただけ。あまり深くない。自分の自慢になっている。いや、そのとおり偉い人なんだろうけれども。そう、略歴や著述の節々に出てくる地位を見ていると確かに偉い人に違いないけれど。ただ、その立場ゆえか、租税回避を悪とみる二元論というか勧善懲悪的というか。
p58.このとき、クレディ・スイスの首脳であった某氏は、あまりにも見え透いた規則違反を平然と働くので有名であった。筆者は、ビル・マクドノーNY連銀総裁とハワード・デイビス英金融サービス機構(FSA)長官に、「アメリカと英国はなぜ、彼のような人間がマーケットにいることを許しているのか」と詰め寄ったことがある。ところが、二人とも返事をはぐらかして明言を避けるので、なにか変だと思った。
p133.諜報機関といえども、金融機関を利用することなしに仕事はできない。これは逆に言うと、金融機関を見るときにはそういう目で見る必要もあるということである。どこかの政府が合理的な説明のつかない、訳のわからない行動をとったときには、それなりに裏の事情がある。
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