カレン・フェラン「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。」大和書房

公開日: : 書評(書籍)



20140608110929

本は、とくにこの類いの米系の厚めのビジネス書は、読み方に気をつける。第1章の1ページ目から順番に読んではいけない。

まず表紙を読む。裏表紙を読む。著者経歴や訳者後書きを読む。「はじめに」を読む。「おわりに」を読む。このようにサンドイッチの外側から内側にかけて攻略していく。

本文の前に、本文よりも丁寧に、目次をつぶさに読む。この本の全体構成がどうなっているのかを知る。「はじめに」または第1章に全体構成がどうなっているかの説明がある場合もある。

全体の構成について当たりをつけたら、それに沿って、主張部分を拾うように読み進める。1行目から一字一句読んではいけない。ただし、目次の見出しで面白そうなところは別途、娯楽として読むことは別段構わない。

こんな読み方のこの本への当てはめとしては、目次の後、第1章の前にあるintroductionの記載が大事だ。特に28ページ。それを受けて、実際には1章から7章までは既存のコンサルの概念の否定に費やされているのがわかる。したがって、結果的にIntroductionのほか、本文は第8章しか読んでいない。

p21.私が自分のやっている仕事をありのままに話せないのは、「貴社の関係者の連携を強化するお手伝いをします」なんて言っても、誰もコンサルティングの仕事を頼んでくれないからだ。
p23.私が本書によって訴えたいのは、これ以上、職場から人間性を奪うのはやめるべきだということ。そして人材のマネジメントさえできれば、あとはすべてうまくいったも同然ということだ。
p28.本書の要点は従来のビジネスの常識の誤りを暴くことであり、まちがっtめお与するものではない。私の提案は、役に立たない経営理論に頼るのはもうやめて、代わりにどうするかということだ。ともかく大事なのは、モデルや理論などは捨て置いて、みんなで腹を割って話し合うことに尽きる。
p280.多くの企業はコンサルタントを雇って、自分たちの代わりに考えてもらおうとする。企業が戦略の策定や、リストラや、合併の実現可能性の検討などをいつもコンサルタント任せにしてしまうと、あなたの会社のことを何もわかっていない人間が、あなたの会社のビジネスについて最も重要な意思決定を行っていることになる。
p299.クライアントが最もやってはいけないことは、コンサルタントを雇って、自分たちの代わりに考えさせることだ。コンサルタントは分析や提言を行い、さまざまな分野の知識を提供し、状況に対する新しい見方を示すことはできるが、企業の成功や失敗のカギを握るのは経営陣であるべきで、外部のアドバイザー任せにすべるべきではない。もうひとつ、双方にとってマイナスな状況で私がとても嫌なのは、クライアントが自社の従業員からの忠言を信用しないケースだ。






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