夏井睦「炭水化物が人類を滅ぼす」光文社新書

公開日: : 書評(書籍)



20140726112910

すでに糖質制限を知っていたこともあり、本質的な部分においては驚きのある内容ではなかった。
衒学的な嫌いはあれども、人の医学だけでなく、動物について、歴史について、果てには地学に至るまで、糖質制限の正しいことを補強するために縦横無尽な展開をしている。
後半には最早ついて行けなくなり、かなり読み飛ばしてしまった。よくここまで想像をたくましくできるものだ、とまで思った。
p85.人間の生存に欠くことができない必須脂肪酸と必須アミノ酸に関しては、食事で外部から取り入れるしか方法がないが、炭水化物に関しては、アミノ酸を材料にブドウ糖を合成する「糖新生」というシステムが人間には備わっていて、タンパク質さえあれば自分で作り出せる。
p114.極論すれば、世の中から糖尿病専門医と糖尿病学会が消滅したとしても、糖尿病患者も国民も困らないのである。糖質制限を正しく理解していれば、素人でも糖尿病の治療ができてしまうからだ。
p136.野生動物にはありえない脂肪だらけの筋肉を持つ松阪牛の姿が、糖質だらけの食事を食べて肥満に悩む私たち自身の姿にダブって見えないだろうか。
p154.「働くために糖質を欲するのか、糖質が欲しくて働くのか」
p186.人体の消化管を眺めると、胃も結腸も盲腸も拡大している部分はなく、一般的に言えば完全ベジタリアン生活には適さない消化管構造といえる。






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